第2話 新規開拓1

三人のサラリーマンからの口コミが、SNS等から、広まり、

メディアにまで、取り上げていた。


「石沢課長、今日の昼飯ランチどうします?

この前、行ったラーメン屋、昨日のニュースで取り上げられて、

激混みで、サラリーマンのランチタイムには行けなくなっちゃいましたよ」


石沢課長の部下の巣鴨が、上司の石沢課長の元にランチの相談をしに来ていた。


「そのニュースなら、俺も、昨日の夜のニュースのコーナーで視たよ」


「石沢課長、巣鴨先輩、今日は、お蕎麦にしませんか?」


麦谷むぎた、それいいな、今日は、暖かいから」


二人の元に、新人の麦谷が、ランチの相談に加わった。


「よし、今日は、蕎麦屋に行くか?」



「美味しい所を教えて下さいよ、石沢課長」


「私にも、お願いします」


二人の部下からのお願いに


「仕方ない、二八蕎麦にはちそばで、会社の近くに手打ちの蕎麦屋が在るから、

今日は、そこに行くか?」


石沢課長の提案に


「「お供します」」


部下の二人は、元気良く応えた


「この前、奢ったから、今日のメニューは、

俺が、決めるからな、文句は受け付けない」


「「今日も、ゴチになります、石沢課長」」


三人は、石沢課長のオススメの蕎麦屋に向かった。


会社を出て、歩くこと数分、石沢課長のオススメの蕎麦屋に到着した。


「あれ?ここってお蕎麦屋さん何ですか?店舗外見的、普通の雑居ビルですけど」


麦谷の心配を石沢課長は


「麦谷、安心しろ、この雑居ビルのテナントじゃあ無いよ、

このビルの真向かいの一軒家が目的の蕎麦屋だ」


石沢課長の発言に、巣鴨と麦谷は、目線を向けると


「確かに在ります、蕎麦屋が」


「目立たない、てか、営業中何ですか?」


二人の部下からの疑問に、石沢課長は


「のぼりと暖簾のれんが出ているから、営業中だ、

大丈夫だ、蕎麦屋は、こう言う店構えの方が、当たるんだよ、

それに、このお店は十割蕎麦も出している、さぁ、入るぞ、

今日は、全員、十割蕎麦の大ザルだ」


石沢課長にそう言われ、二人は、半信半疑ながら、石沢課長に続いて入店し、

三人は、案内された、席に着席し、石沢課長が、オーダーをして、

十割蕎麦の到着を待っていた。


「巣鴨、麦谷、お前達、ラッキーだぞ」


突然の発言に二人は、


「何が、ラッキー何ですか?」


「まさか、打ち立ての蕎麦が、食べれるですか?」


巣鴨と麦谷の予想に石沢課長は


「巣鴨、正解だ、もうすぐ、打ち立ての十割蕎麦の大ザルが食える、

しかも、全員分有るとのことだ」


石沢課長の発言に二人は、喜んだ


オーダーして、3分後、目的の十割蕎麦の大ザルが、運ばれてきた。


「「「いただきます」」」


すると、一口蕎麦を食べた二人は、


「このお蕎麦、コシが有って美味しいです」


「それだけじゃあない、蕎麦の香りも良い、喉越しも最高です、

石沢課長」


「だろ、本当は、あまり、人に教えたく無い、隠れ家的店だから、三人の秘密な」


石沢課長の発言に二人は、


「「勿論です」」


それを聞いた、石沢課長は、安堵した。


三人は、十割蕎麦の大ザルを食べ終えて、会社に戻り、

午後の業務に取りかかって行く。

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