第4話 金牛の強襲! タウラティカ猛進
金牛の少女#1
あれから何時間が経過したのか?体感的にはもう1日ぐらい歩いている気がするが、ここは現実世界の時間は干渉しないという。
しかしこうも長く歩いていると、ある疑問が浮かんできた。
何故お腹が減らず、睡魔が襲ってこないのか?
それをレオーに聞いてみると、先の説明と同じで、現実世界の時間は干渉しない為に、食事睡眠は不要とのこと。
「へぇ~」
そう呟いていると、周囲から焦げ臭いような臭いが漂ってきていることに気づき、しかめっ面になりながらその場所へと向かう。
するとそこには――
「おいおい、マジかよ!」
「どうする
「フッ……これはイベント発生だな」
数多くの死闘が繰り広げられたであろう、
辺りは
「こりゃひでぇな」
また何機かは凄まじく鋭い角で胸や顔を貫かれており、即死級の一撃だというのがわかる。
これらは全て2人が殺った訳ではなく、第3者の仕業であることは間違いない。
プレイヤーの仕業なのか、はたまた強い
「プレイヤーだな、さぁて【タウラティカ】どうする?」
「
「オッサンじゃねぇ、俺は【
サングラスを掛けた短髪の筋骨隆々の男に、後ろからひょこっと覗く、金の角や両肩に牛の顔を模した飾りが付けられている可愛らしい少女。
彼等の目線には、慎重に歩みを進めるラミィとレオーがおり、奇襲を仕掛けるか否か考えていた。
強そうな相手に見えるが、多くの
ここは――
「
「殺るしかねぇわな」
「了解、
慎重に歩いていた筈のレオの動きが急に立ち止まる。
左耳を動かした後、顔つきが戦闘モードになり、レオンソードを持ち直したレオーに対し、どうした?と聞こうとした刹那――
「来る――」
レオーが顔を上げた瞬間、頭上から何者かが飛び出してきた。
タウラティカだ。
「その
まるで落下する隕石の如く、ラミィに激突した……
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