二十九雨 「ハヌートの人」

「┈┈┈┈…く、っ....」


"ザシャッ!"


「Არის კიდევ რამე,?

(何か┈┈┈… ある、のか∙∙∙∙)」


გიფა(ギファ=氷の渓谷)。


「სინამდვილეში მივხვდი როგორ ვგრძნობ რაღაცას

(い、いや、少し周りが∙∙∙∙ 何か、感じた様な気がしたが∙∙∙∙ )」


「მართალია

(∙∙∙∙∙そうだな。)」


「Იცი,?

(_________分かる、のか?)」


「  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」


「(この、'ジャミ'∙∙∙∙  !)」


この氷の渓谷。 გიფა(ギファ=氷の渓谷)。


この場所に足を踏み入れた途端に出会ったこの「ジャミ」と名乗る、


男とも女ともつかないハヌート族が自分と同じ様にこの氷の場所に


'何か'を感じている事に、征四郎は頭に軽く手を添えながら驚いた様に


目の前にいるこのジャミに辿々しいハヌート語で喋りかける.. .. ...


「სპიკერი არ მაქვს მაგრამ როგორც


 ჩანს ეს ადგილი ცოტა ხნით იწყება,!

(┈┈┈…私は.... 「SPEAKER」では無いが___________


 何か、「この場所」が、少し前から.... 


 変わり始めて来ている様に感じる∙∙∙∙ !)」


「(  .. .. ....


"グニヤァアァアアアァァアアァァア....˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ"


「(また、男___________ いや、今度は'女'か∙∙∙∙  ?)」


「Kule ntlambo yomkhenkce, yonke imithetho yaphulwe.

(この氷の渓谷では、全ての規則が逸脱する....)」


「តើអ្នកបានគិតអំពីផែនការរប


 ស់អ្នកសម្រាប់ចុងសប្តាហ៍ហើយឬនៅ,?

(週末の予定はもう考えたか....)」


何を言っているか分からないが、ジャミが歩いている先。 その先の


暗がりにある柱の様な氷塊の影を見ると、暗さであまりはっきりとは


見えないが、何かこちらに向かって笑いかけている様な____________


'何か'がいる様な気がする.... !


「როგორც, ჩანს კადია,

(どうやら…┈┈┈┈ ここは、「カディア」の様だな....)」


「Იცი,?

(┈┈┈…知ってるのか.... ?)」


他のハヌート族とは違い、やや言葉遣いは曖昧だが


はっきりとした言葉で喋るこの得体の知れない


「ジャミ」。


「არ ვიცი მაგრამ მე ვარ კუნძულ უნა კუნძულზე?


 გარემოთი აქ არის თქვენ გეცოდინებათ რომ კადიაა,

(┈┈┈┈よくは分からないが.... 


 私も、このヌアの島のハヌート族でしょう?


 この周りの様子ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ そして、お前は____________


 ここが、カディアなのは明白だろう。)」


「Აქ რას აკეთებ,?

(… … … アンタは、ここで....  何をしてるんだ?)」


"ザシャッ!"


「მართალია,

(そうだな┈┈┈┈…)」


「  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」


殆ど人が立ち入りする事が無いგიფა(ギファ)。 いや、ここが


カディアのせいだからなのかも知れないが、氷に覆われた何も無い場所を


一人で歩き続けているこのハヌート族の様子に、征四郎の口から


当然の様にその言葉が出る


「მე კუნძულიდან მოხუცი ქალი ვარ უბაი ჰკითხა და მე ვუყურებდი


 ნიშანს ამ გიფასა და კადენის შიგნით რატომღაც შევხვდიარა ეს,?

(あたしはᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  おおよそ、このგიფა(ギファ)で___________


 普段は、島の老女。 ウバイに頼まれ、このギファにある碑や、


 渓谷内の様子を見続けているが∙∙∙∙  


 ここが今カディアだとするんならᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 


 お前と会ったのは、何か____________ 


 別の理由があるのかも知れないでしょう....?)」


「უბეი, იცი უბეი,?

(ウバイ…┈┈┈、 ウバイを知ってるのか?)」


「ოჰ, სპიკერი არა? როგორც ადამიანი რომელმაც


 იცის ყველაზე გრძელი ოცნება ამ კუნძულზე


 ვფიქრობ რომ კარგად არის ცნობილი ჰანუტები,!

(ああ、「SPEAKER」でしょ? この島では長の様な___________


 「夢を知る者」として、我々ハヌート族の間では


 よく知られていると思う∙∙∙∙ !)」


"ヒュゥゥォォオオオオォォォオオ...˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞


「! უბეი, არის ეს ადგილი ეს,


 ქვეყნის სამხრეთით არის! მე ვიტყვი,!

(… … …  ! その、ウバイが┈┈┈┈…  この場所___________

 

 「島の南」に何かある....! そう言ってたんだが....!)」


「  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」


「(何も、答えないのか∙∙∙∙∙∙  )」


「ეს არის წარსულის დანარჩენი ჰანუტების გამო და არ ვიცი


 თქვენ ამბობთ,! Რას ნიშნავს,?

(┈┈┈…このギファには古代のハヌート族の


 名残が残っているせいなのか____________


 よく分からない物も多いんだ.... ウバイが何を言っているのか....!


 何を意味しているのかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  )」


「  _______________」


"ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ...˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ"


【征四郎∙∙∙∙ ??】


「(あ、ああ、平気だ∙∙∙∙  !)」


先へと進んで行くジャミの後姿を追い


「(この、先____________


氷に覆われた場所で、征四郎はこのგიფა(ギファ)の中を進んで行く… … … !


「(氷の.. .. .. 世界 .. .. ..

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