「雨、上がる」-第二部-

二十八雨 「領域」

"ザシャッ　ザシャッ　ザシャッ　ザシャッ...˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹"

「Then there's Robel. And Shannon and Anri, too?

　The three of you, this place to the south,

　something different about this place,

　different from the others. They saw another

　ice cube monument, another Dete, and they've been

　looking around this ice canyon place for a while.

（そうなると┈┈┈…　ロベール。 あと、シャノン、アンリもか....！

　三人は、この南の場所____________　 この場所に何か....　

　変わった他とは違う別の氷塊の石碑や、デテを見て暫くこの

　氷の渓谷の場所で色々見て回ってた∙∙∙∙　　そうなんだ？？)」

「Yeah. Yeah. A different composition from the rest of

　the island. I'm not only thinking about taking pictures,

　but I'm also looking at this icy place,

　which is unknown to the other Hanut people.

（ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ああ。　そうだ。 他の島とは変わった構図____________

　何も、「写真」を撮る事だけを考えている訳じゃあないが....

　この氷の場所には、他のハヌート族たちも知らない… … … )」

「Hey, Robel,!?

（┈┈┈…ちょっと、ロベールッ　！？)」

「The other Hanut people don't know about this,??

（… … … 他のハヌート族たちも、「知らない」∙∙∙∙　？？)」

今、この場所で何が起きているのか。

「Well, that's the thing,!

　We are the only ones who know about it,??

（そ、その事は∙∙∙∙　！　私達以外、誰にも教えないって話じゃ∙∙∙∙∙　？

【(オイオイ～　「ケイスケ」～　こいつら、いっちょ前に

　 俺達に隠し事して、騙そうとしてるみたいだぜ？？)】

　┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

　(ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ そんな事は、当然分かってる___________)】

"バッ！"

自分の前に詰め寄って来たシャノンの様子に、ロベールは片手を上げ

その手を突き出すと、シャノンはそのままその場で立ち止まる

「No,! He, Keisuke, is a Brother. He's our Brother, right,??

（いや∙∙∙∙∙　！　彼┈┈┈┈…　'ケイスケ'は、ブラザー....

　俺達の、'ブラザー'だろう.. .. .. ？？)」

「But that doesn't mean he's,!?

（で、でもだからって—————！？)」

【(どうやら、他にもまだ、何か隠してるみたいだぜ？？)

　 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

　(ああ。　どうやら油断ならない奴らの様だ。　この二人は)】

"スッ"

「ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 　　！」

「Keisuke,

（ケイスケ____________)」

【(気をつけろ。 'ナイフ'を持ってるかもな？？　キキッ！)

　 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

　(ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ そんな筈があるか。)】

「Keisuke,

（ケイスケ┈┈┈┈…

「　　ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」

サングラスを少し下にずらすと、ロベールはサングラスの上から

少年の様な純粋な瞳を浮かべ圭介を上目遣いに見る____________

「Zemba, and, Seishiro, Why are the other members not here,!

　I will not ask that now.

　They should be allowed and loved by everyone,!

　They deserve the respect they are eititled to,!

（ゼンバ┈┈┈┈…、　それに、セイシロウᱹ ᱹ ᱹ ᱹ

　なぜ、その他のメンバー達が、この場所に居ないのか∙∙∙∙∙　！

　ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ それを聞く事は今はしない。 誰にも許された、愛されるべき

　「尊敬」を受ける権利があるからな∙∙∙∙∙　！)」

「(けけけけっ　「愛」だってよ！？)

　Oh, thank you for caring, okay,?

（ああ、気を使ってくれて、「助かる」よ__________？)」

「(Pauvre con,!)

（この野郎ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 　！)」

何故か、以前とは違い悠然とした態度の圭介。

「(Jusqu'à il y a quelque temps, c'était un comportement

　 comme un étudiant de livre qui ne connaissait

　 pas encore une femme, mais le Keisuke que je

　 suis maintenant est un homme pour une peau,!)

（少し前までは、まだ女を知らない優男の書学生みたいな

　振る舞いだったが、今この前にいる'ケイスケ'は、

　一皮向けた__________　「男」じゃあないか∙∙∙∙∙　！)」

「What's the matter? Robel,??

（┈┈┈…どうした？　ロベール....？？)」

「No,

（∙∙∙┈┈┈┈いや、....　！)」

「　　_____________」

自分の男としての領域。 その「男」としての排他的な区分領域に

今目の前にいるこの'ケイスケ'がまるでノックもせず部屋の扉を開け放つ様に

入り込んで来た事に、尊敬が無いと思ったのか、ロベールは

サングラスを掛け直すと笑顔を見せながら圭介の側へと歩み寄る.. .. ...

「I'm not going to ask too many questions. We are brothers,!

（┈┈┈…深く聞く事はしない。

　俺達は、ブラザー、兄弟だからな∙∙∙∙∙　！)」

「　　ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」

「You'll find yourself doing something here in

　the south. If that's what you think, that's fine.

（お前が、この南で「何かする」___________　

　「自分を見つける」┈┈┈┈… … …　！

　もし、そう思っているなら、それはそれで構わない。)」

「(そんな事は思って無いが.....)」

"ポン"

「Anyway, I think this ice place is a place with

　something different, something different,! If you're lost

　and trying to find yourself, we can help you.

　We may have our reasons, but we're still brothers,!

（┈┈┈┈…とりあえず、この氷の場所には、何か.. .. .. .

　他とは違う「違い」がある場所だと思う....　　！

　もし、お前が今自分を見失い、「自分」.. .. ..

　それを探そうとしてるなら協力しよう。　色々理由はあるかも知れないが、

　俺達は、兄弟じゃ無いか....！)」

「Yes, we are,!

（┈┈┈┈…そうだね....！)」

「バッ！！」

「Ouah,

（ッ！？)」

自分の手を気安く握って来たロベールの手を、圭介が力強く振り払う ！

「W, what's wrong,!?? K, Keisuke,!?

（ど、どうした… … …　ッ！？？　ケ、ケイスケ....ッ！？)」

手を抑えながら、ロベールが少し距離を離した場所にいる

圭介に驚いた表情を向ける

「I'm sorry. I'm a little bit happy,!?

　I just moved my hand too hard,!?

（┈┈┈…いや、済まない。 少し、「嬉しくて」ね∙∙∙∙　っ！？

　つい、手が激しく動いてしまった… … …　！？)」

「You were so happy, so happy, huh,!

　I'm a little surprised, Keisuke,!

（そ、そうかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ　ッ！？　嬉しくて、「嬉しくて」、か....！

　少し、驚いたぞっ　「ケイスケ」ッッ！？)」

「Kukukuh,!? I'm sorry, I'm sorry,!

　Robel,! Kuch, Kuch, Kuch, Kuch,!

（ククク....！？　済まない、済まない....！　ロベール....ッ！？

　クチャッ　クチャッ　クチャッ　クチャッ....！)」

「Gum,? Gum,!?

（！？　'ガム'か—————！？)」

「(Un homme,!)

（'男'ね∙∙∙∙∙　 ！)」

何かスキンシップを取り合っているロベール、そして圭介の様子を見ながら

「Anri,! Regarder,! Sont ces gens,?

（アンリ....！　見てなさい....！　あれが、「あの人達」よ∙∙∙∙　？)」

「　　_____________」

「ブッ！！」

「！？」

「Garçon, garçon garçon garçon!

（ボーイ、ボーイボーイボーイ....！)」

シャノンはアンリの手を取り、二人の姿を遠目から見ていた_____________

「Robel, you want some, too? Gum??

（ロベール....　アンタも、食べるかい？　「ガム」？？)」

「Sure,! We don't need to hesitate for it, I'll take one,!

（ああ∙∙∙∙　！　せっかくだから、一つもらおう....！)」

「(　　　______________