十九雨 「古傷」

八ツ目の夢 ☰    ⚋☰⚋


"ガッチャッァっ ン っッ!!?


【ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ   !】


「踊れっ!? ほんだらっ 


 「ワッシ えろう粗相してすんまへんでしたっ」言って


 踊れやっ!?」


"ゴスッ! ゴスッ!!"


「あ、あェはァ... や、やめて∙∙∙∙ !」


"ゴンッ ゴンッ!!"


【ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ   !】


【ზენბა ეს შენ ხარ,?

(ゼンバ┈┈┈… これは、'アナタ'なの___________ ?)】


「ワレッ われっ 「歌」わんかいッ ッ」


「ひ、ひハ.... ッ ッ」


【ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ   !】


おそらく、大学の自分。 自分の父親である尚佐から経営を任された


風俗店で知り合いのヤクザと共に麻雀をしていた善波は、


「あの頃」を思い出す∙∙∙∙  !


【  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 】


確かに若い自分。


「オイ、阪東はん....! あんまり「我が」だけで楽しんどっても、


 しょうないで____________ ッ!」


「!? こ、こらすまんわっ … … … 善波ちゃんもいっとくけっ!?」


「この野郎————— ッ ッ!!」


【ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  !!】


「バチィっッ!!」


「ぎゃ、ギャぁっぁァァアアアアアーーーーーーーー」


【ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  お、俺なのか———— !?】


麻雀卓の前にいた善波が勢いよく木刀を振り下ろすと、


それが倒れていた男の眉間を割り、勢いよく血が噴水の様に噴き出す!


「ぁアーーーーー ッ あ、 あ あーーーーー


 い、痛だっ.... ! 痛っだぁァあああああーーーーーー


「それ! もう一度だっ!


「ゴンッ!!」


「ブシュゥウウウウウーーーーー」


「この野郎~~~っ !!!」


「善波ちゃんっ もういっちゃんやっ!?」


"ゴスッ!! ゴスッ!!


【ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  ??】


口性(くちさが)なく、誰にも言わずにいた昔の自分。 その自分が包み隠さず


隣にいるヱヴァに見られている事に、善波はやや動揺した様に


麻雀部屋にいる若い自分。 そしてパンチパーマのヤクザを見下ろしていると


「女だっ '女'を呼んで来いっ!? ソープっ!?


 「ソープ」へ売り飛ばせぇぇえええっ!??」


「善波ちゃんっ そっだらっ ええやんっ!?」


「そ、そ、それ....」


「ソープだっ 「ソープ」のあの女を呼んでこい ッ ッ!?」


《ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  》


【┈┈┈┈…、??】


【あ、あれ... .. ... !】


何かは分からないが、そのパンチパーマの男が倒れ込んでいる男を


角材で叩いている横で


「言わんかいっ!? おんどれッ 「金払う」言わんかいっ


 歌いたいんかッ ッ」


《  ______________》


そのヤクザの横を、


【深い灰色をしたローブを着たフード姿の男】


が俯きながら、何かを呟きながらその横を通り過ぎて行く... .. .. .!


「う、歌.... ————カッ ッ 、!?」


「!? ば、阪東っ!?」


《  ਕੇਤੇਵਤਾ ਜਿਕਵਤੋ ਮੁਕੁਕ ਉ ਮੁਕੁਕ।___________》


「お、おいっ!? どうしたんだっ!?」


フード姿の男が角材を振り下ろしていた男の脇で何か呟くと


「こっ、 こ、ぁ.... こ、「呼吸」がᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !?」


「ば、阪東っ !?」


《    ਲੇਨੋ ਨੋ-ਅਬਾਵੇ ਤੂੰਬੇਪੇਨ ਸਨਰਲ ਮੇਆ ਤਾਕਰੇਵ।____________》


「な、なァんハやᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  っ!」


"ドサッ!!!


《   ਬੇਆਰੇਵ ਰੇਗੀਮ ਏ ਕੇਤਾਆਬਾਵੇ ਕੁਵਾਹ ਤਾਕਰੇਵ ਵਾ ਮੇਆਵੇ।___________》


「ば、阪東さんっ!? ————阪東さんっ!?」


「  _____________


《     ਯੁਤੇਇਦੇ ਬੇਫਜਾ ਰੁਦੇਗੀਓ।.....》


再び、フード姿の男は何かを呟くと


【(   ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ "☰"_____________)】


【あ、アトゥア┈┈┈┈… … … ??】


部屋の壁際をすり抜ける様に消えて行く男の後姿を見ると、


その左の肩辺りに"☰"のヌムが男の着ている


灰汁(あく)の様な色をしたローブに滲む様に


浮かび上がり出す______________


【(ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  な、何で.... '昔'の、俺、がᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  )】

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