七雨 「圭介」

"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ...˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹"


【おいおい.... 何だァ~ ちょっと少し「本音」を言っただけだろ~


 子供じゃないんだから、そう拗(す)ねる事はないじゃないかヨォ~】


「ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ うるさい、 黙れ」


「っと。 怖い怖い」


「(  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )」


南。 イオギセのカイを先へと抜けた渓谷


"グワァアアアアァァアアアアァァァァ˛˛˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ"


「┈┈┈┈…、っ」


「扉」が開いた後、意識があのナヘレの山頂。 その山頂まで


夢の様に移り変わり、意識の辿り着いたナヘレの山の夜空から


暗い屑の様な流星が島の南側。 このイオギセのカイの先の氷の渓谷から


立ち上っているのを頂上から目にした'圭介'は、辺りに漂う何か


以前のこのヌアの島とはまるで変わってしまった様なᱹ ᱹ ᱹ ᱹ


カディアのせいなのかも知れないが、この島の南側に


異様な雰囲気を感じ取り、今頭に聞こえて来る「声」に従うまま、


このイオギセのカイを抜けた先の「氷の渓谷」へと辿り着いていた.. .. ...


「(また、アイツ∙∙∙∙∙  !)」


「     」


何かは、分からないが


【おいおい、また、"見て"やがるなァ~ 


「女が放っておけない」ってのはお前みたいな奴の事を言うのかね~】



「┈┈┈…うるさい。 黙れと言ってるだろう。」


「ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  !」


"グワァァアアァァァァアアアアァァア....˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ"


頭の中に聞こえて来る声。


「(何故か、この「声」を聞く程…┈┈┈┈ 


  自分が、'素直'になって行く様なᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ


  「洗練」されていく様な気がするᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」


勘に触る様な.... だが、それでいてどこか


自分の心からの親友の様な.. .. ..


頭の中に聞こえて来る声を無視し、圭介が氷に囲まれたこの場所で


先の暗がりに目を向けると、そこに何かは分からないが


"存在"がまるでこちらの機嫌を伺う様に、氷の柱の影から


こちらを覗いている_____________


【アイツ┈┈┈… もしかしたら、お前に気があるんじゃねえの?


 ちょっと、声掛けてみろよ。 チャンスかもよ!】


「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )」


何が起きているか分からないが


「   —————— ______________」


「(┈┈┈…征四郎ぉぉォォオオぉオッ、!?


"ヒュゥウウウゥウウウウゥォォォォ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛....."


征四郎の姿を追い、この氷と暗さだけが包む場所を


圭介はただ一人進んで行く∙∙∙∙  !


【オイオイ.... 俺の'存在'も忘れてもらっちゃ.....!


 「困る」、ぜ??】

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