肉と女と精神科と

@hiropi00021

肉と女と精神科と

俺はこの28年、何をしてきただろう

28年前、俺は東京に出てきた

まだ二十歳前の話だ

とある会社に新入で入ってきた

最初の仕事場は立川だった

寝床はは杉並の寮だった

そして仕事はハム屋だった

この業界、卸か精肉かハムかに分かれる。

俺は一番ヌルいハム屋になった(なったと言うよりはされた)

まぁ、押し当てられた形だ。

俺は肉屋になりたかった

つぶしのきく肉屋に

肉屋には同期のヤツがついていた。

気に入らなかった

そのために俺は一つの作戦を実行した。

店長とわざとケンカして他に飛ばさせたのだ(とは、いっても仮だったが)

狙いは的中、俺は少しばかりの精肉のスキルを手に入れる事に成功した。

よって、俺は同期のヤツ蹴落とす事に成功した。

あとはやりたい放題だった

浅はかな肉の知識と技術で

売り場の飲み会にも積極的に参加した。

スキーとかにもなんどか行った

仕事をしていて時に理不尽なクレームもあったがそもそもクレームなんて理不尽なものだ。

こう言っちゃなんだが俺はモテた

20後半までだが…

好きな酒を呑み好きな女を抱き好きなだけ暴れた

しかし、そんな日々にもサヨナラする日が来る


店が撤退で異動になったのだ

場所は二子玉川

思えばここが一番幸せだった。

今でこそでかい駅だか当時は小さな駅舎一つだった。

ここでは精肉の技術をある程度学べた。

7年くらい居ただろ か

接客から金勘定まで様々なことを学んだ。

ここでは前半飲み会などはなくあっても誘われなかった。

しかし、2年目だったか年末に声をかけた一目惚れの娘と年明けにデートすることになった。

うちの馬鹿社員とダブルデートだ

そこで俺はとんでもないことをしでかす

「デートの最中に糞をもらした」のだ。これは一大事と思ったが俺は何食わぬ顔して戻った

オワタ、帰りたかった……

しかし、目当ての子は知らないフリしてくれた。

改めて良い娘だと思った。

バレてたろうなと思いながら……

年上の娘だった。

こうして何とか俺たちは結ばれた。

彼女とは旅行に行ったり相性が良かった。

お決まりは彼女の最寄り駅の近くのミスドでの待ち合わせだった。それが終わったのは彼女の母の圧が強かったからだろうか。

一番の魚を取り逃してしまった。俺ももっと粘るべきだった。

次の彼女はうちの会社の新入社員だった。

5コ下の彼女に飲みに誘われそれが何度か続いた後にこっちから告白した。この彼女とは色々でけんかしたりくっついたりだった。

ある彼女の誕生日では俺は花を送った

しかし直前に彼女の同期に電話した(やましい事はない)事で激怒され1回休みで俺はその間に他の女を好きになりの繰り返しだった。

このようにケンカしたりくっついたりで相性は良いものじゃなかった。

この時川崎にひっこしていた。

現にこの頃俺は別の恋をしている京都との遠距離恋愛

彼女は年下でちょっと天然ボケで愛嬌のある娘だった

京都に行く度にに色んな観光名所に連れて行ってもらった。俺の京都好きもこんな所から来てる。

そして彼女は謎多き女……

四条河原町の高島屋の真ん前にマンションを構え、まだ若いのに何者かとおもったものだった。

ヤーサンの娘にでも手を出したかとハラハラした(真相は未だ不明)

しかし、そんな恋も彼女が指輪無くした事で終わった。

さて、ケンカ中の彼女だが一度はよりを戻したがやはり相性が悪い。どうしようもなく別れた。

彼女も適齢期だしいつまでも縛り付けておくわけにもいかなかった。

次の彼女は……あまりおぽえてないがスタイルが物凄く良かったのだけ覚えてる。

しかし、覚えてないって事はあまり相性は良くなかったのだろうな。

この頃は交際期間も短くり色んな女と遊ん。

交際期間も短くなっていた。

しかし、次の女で付き合った中では最長を記録する。

板橋に住まいを移した

池袋、新宿、渋谷と1本で行ける

便利な路線だ。

これからしばらく、板橋に住むことになる。

彼女との出会いは俺の部屋に友達が群れていた時1人の男が最近知り合った娘が俺の部屋の近くに住んでるから呼ぼうと言う話しになった

そして、暇だからとやってきた

人生2回目の一目惚れだった

その時のことは良く覚えてないか覚えてるのは彼女が予備校生って事と写メを2枚撮らせてもらって待ち受けにしたのを覚えてる。

そして数日、後昼休こちらからメールをすると

「しばし待たれよ」

と返信

俺は待った

程なくしてメールが来た。

そこで俺はデートに誘った。

二つ返事でOK

「かわいいカッコしてきな」

と言うのも忘れなかった。

季節は初夏だった

そして告白

こちらも二つ返事でOK

この時が一番幸せだった?

しかし、幸せな事だけではなかった。

親父が死んだ

胃がんからのリンパ他への転移だった。

55才だった。

当時はまるで実感はなく年を重ねる毎に喪失感に苛まれてる気かする。

しかし、彼女とは上手くいってる

花火大会に行ったり伊豆に友達と遊びに行ったり

2人とも引越しもしたっけ

でも、なんだろうね、束縛しすぎたんだろうな…あるバレンタインの日に

「他に好きな人が出来た」

だって

でもね、潔く送り出せた自分はほめれる

そして、さよなら玉川

そして俺は転職した。

最初の配属先は人形町だったが仕事を覚える間もなく川口に異動になった。

そこにはクソマネージャー①が待っていた。

陰険で少しでも逆らおうものならクソみたいなイジメをしやがる。

そこで俺は症じゃないがはいはうと聞いてた。

そうすると仕事がメキメキ覚えられた。

俺の仕事があったのはこのクソマネージャーがあってこそかも知れない。

今ではそのマネージャーも死んでしまったが……

しかし嫌味に疲れた俺は仕事だけ覚えて異動願いを出した。

行き着いた先は池袋。

近い、俺は引きが強い。

川口も近かったが池袋が一番近い。

しかも売上100万超えの店舗で2番目に売れる店舗だ。

ここでもみっちり仕事を覚えて行った。

その後、人事異動でクソマネージャー①が追いかけてきた。

人事は何をやってるのだろう。

しかし、俺には害が無かったから良かったが……そんなある日……兄貴が死んだ。

親父の時同様、実感がなかった。

葬式の最中パートさんからメールが来た、店が大変なことになってると、俺は忌引を1日繰り上げて帰ってきた。

働いてる方が楽だった。

店に行くとクソマネージャー①が居ない。後輩曰くバックれたそうだ。

そんな時だった現れた女が居たす好きな人が出来たと言って俺を捨てた女だった

最初は電話、そして会うようになりまたいつわりの心を通わすようになる。

彼女は彼氏の子供を堕胎する気だった。

俺に出来るのは迎えてやることだけと思った。

冬の忙しい中、中抜けで産婦人科に迎えに行った。

マネージャー不在の中堅の人の許可を取り中忙しい12月に連休を取り京都へ行った。

駅に大きなクリスマスツリーが立っていた。

あちこち遊んだ

楽しかった

しかし、恋人じゃない

じゃあ俺ってなだろう?

人生で初めての壁

何も分からない

そのクリスマスの日

俺はメールを送った

「君はここに居てはいけない

彼氏の元にもどんな」

みたいなメールだったと思う

しかし何時になっても変事がない

おかしい、俺は焦った

無いとは思うが自殺?

いや、まさかな

しかし、気になる

車を持ってる共通の友達に急いで連絡を取り行ってもらった。

行ってもらって事情を話し部屋を開けてもらったがもぬけの殻

そんな時に彼女が帰ってきたらしい

俺は泣いていた

そうすると彼女は俺の所に戻ると言った。

「私の為に涙流してくれるなんて」と言っていた

それからも彼氏がいる以上は信用できなかった。

それからも彼女の部屋通いは続いた。

何を考えるか分からないまま……

熱海にも行った

良い旅館だった

彼女とこんなに出かけたのははじめてだった。

毎日のようにまだ別れないの?と施したが全く聞いてるのか聞いてないのかもわからない。

2ヶ月経っても進展がない

俺は焦りすぎたのか痺れをきらしていた。

そんなある日電話が通じなかったやっと繋がった時に俺は彼女を責めたてた。

「二度と連絡するな」

と言った

その通りになった

俺は独りになった

よってこれで彼女の話はおしまい

あとは仕事をするだけだ

仕事たけは誠実にしてきた。

今の俺には仕事しかない

この頃俺はかなり力をつけていた

マネージャーになんて話もそこそこあった。

その度にその頃のマネージャーが店が回らなくなると断っていたらしい。

俺は今、このマネージャーを恨んでいる。

しかし、マネージャーが変わり今度は柏に異動になった

オープニングスタッフだ

柏は遠かった

1時間半くらい

でも、電車は座って眠れたから良かった

本部はどうやら柏のマネージャーをさせたかったらしい

しかし、俺はここのマネージャーが嫌いだった

某マネージャーの居る横浜に異動願いを出した

売上が180万~230万

店舗で一番売上が高い店だった。

簡単に異動願いは通った

店の仕事にも簡単に馴染めた

仕事もこなしてみせた

もはや俺には仕事しかないのたから⋯

しかしマネージャーになると言う情熱は消えかけていた。

そして2年たった頃、俺にもマネージャーの打診があった

新横浜、箸にも棒にもかからないマイナスの店だ

マネージャーやる気がないのだからここで断っておけば⋯

それに、こんな箸にも棒にもかからない店をこの俺にあてがうなん侮辱も良いとこた

俺は怒りに満ちていた

当てにされてないのだと初めて知っあ

結局、クソ店をあてがわれたわけだが拒否感が身体にすぐ現れた。腰が痛くなりな精神的にもおかしくなっていった。

1ヶ月で限界だった。

他の店舗ならまた違っただろう。眠れなくなり精神病院に行った

「鬱病」だそうだ

俺は格下げになり俺より若いヤツがマネージャーになった

そして俺は横浜に戻ったがこっちはこっちでまた気に入らないところだった

クソマネージャー②が異動してきていたのだ。こいつは転職前の会社が一緒で俺より全然遅く会社に入ったのにあっという間にマネージャーになったヤツだ。俺は恨んでいた。こいつはすっかりタチの悪いダメマネージャーになっていた。

嫌がらせは当たり前に行われていた

だから俺も嫌がらせをしてやった。

休職をとったのだ

これでしばらくは少ない人数で店を回す事になる

ざまぁみろだ

鬱病なのに気分は高揚していた。思えばこの頃から双極性障害だったのかも知れない。

そして俺は精神科に入院した

精神の困憊で限界だったのだ

それから1年2ヶ月入院することになる。

入院中は穏やかな時間を過ごすことができた。

何より金髪が珍しかったのか年寄りに受けが良かった。

安心する時間はひさびさだった。

出来ればずっと居たかったがいつかは退院しなければならない。

退院した時は三十代後半になっていた。

すぐに俺は生活保護になった。

そんな時に出会ったのは今の嫁だった。

うちへおいでと言ってくれた。

命の恩人だ。

数年同棲して結婚した。

思えば色んな所に行ったが京都が1番多かったか

2人とも京都を愛していた。

猫も愛している。

こう言う事を価値観が近いというんだろう。

他の女にはなかった感じだ。

とりあえず俺の反省は終わり。

またどこかで


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