第9話 当然の帰結
「大丈夫か!!何があった!」
騒ぎを聞きつけた憲兵が次々と教会へと入ってくる。
そして近くに倒れているアシュラを発見し何が起きたかを把握したのか
リーダー格っぽい兵が部下にアシュラを収容するように手際よく指示した。
かなり迅速な対応だったところを見るに以前にも同じようなことをしたのが見て取れる。ひとまずは安心だ。
ほっと一息ついて振り返ると先ほどのアシュラにも劣らない顔のローズが立っていた。パッと見では怒っていないようにみえるがそれは本来の美しさで隠されているだけであってローズの怒りはオーラとして周りに放たれていた。
「何怒ってるの〜❤️私のおかげでなんだから感謝しなさいよ❤️」
オーラはさらに密度を増した。第2のアシュラはすぐそばだった。
その姿を見て二の句を告げようとしたが突然頭を鷲掴みにされた。
「痛い❤️痛い❤️」
掴んでいたのは第3のアシュラ・・もとい母だった。
「あんた。また何かしたでしょう」
「え〜❤️何も「嘘おっしゃい!!」
そのまま頭を床まで押し付けられ四つん這いの形にさせられる。
そしていつもの尻百叩きの刑を執行された。
「ごべんな”さ”い・・・私がや”りました”””」
現在15歳。若返ったとはいえこの罰は精神的にとてもきついものだった。
母にはよくイタズラで耳に息を吹きかけたり突発ASMRをやっていたので
牧師へのイタズラの時点で何が起きていたか検討がついていたようだ。
成人式は結局一旦お開きとなり後日へと延期になった。
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