第3章



マゼラン「総監様。お久しぶりですね。」

総監「マゼラン。随分久し振りだね。元気してる?」

ニュートン「おや総監殿にマゼランさん。」

総監「ニュートン。ニュートンも長らく会ってなかったね。」

マゼラン「お久し振りですね。」

ニュートン「ええ。最近色々と私情で忙しくて。」

マゼラン「また研究ですか?あまり無理しないでくださいね。」

ニュートン「ありがとうございます。こうして久々に会って話すのも悪くないですね。まぁ総監殿や 他の方々とは別棟なので滅多に会いませんが。」

総監「そうだね...」

 

軽く二人と雑談して別れた。するとラファエロがこちらに走って来た。

 

ラファエロ「総監様。先程 総務様に模擬戦を行えと言われて 訓練室に向かおうとしたのですが...場所が...分からなくて..。」

総監「案内するよ。因みにだけど ラファエロの能力って何?」

ラファエロ「私の能力は 空間作成です。戦闘向きでは無くて 。」

総監「空間作成か...ありがとう。何となく分かった。」

 

ラファエロと訓練室に向かった。

 

ラファエロ「ここが訓練室ですか..。広いですね..。」

総監「ここで架空の敵と模擬戦を行って戦闘技術を磨くんだ。そこのスイッチを押せば 仮想空間に入れるよ。」

ラファエロ「なるほど..。」

 

ラファエロがスイッチを押すと 辺りは真っ白になり 仮想空間に入った。

 

総監「じゃあ始めようか。」

ラファエロ「了解しました。」

 

ラファエロは能力を使い 自分の周りに透明な空間を作った。次々飛んでくる槍にも透明の空間を作り完全防御している。

 

ラファエロ「このくらいですかねっ..?」

総監「そうだね。じゃあラファエロ。その空間を圧縮して。」

ラファエロ「こっ...こうですか..!?」

 

ラファエロが空間を圧縮すると 空間は一気に縮まり 真空波で架空の敵がバラバラに切り裂かれた。

 

ラファエロ「っ!?私の能力が...攻撃手段に...」

総監「何となくだよ。ラファエロの能力は応用力と想像力で決まる気がしてきたからさ。」

ラファエロ「なるほど...想像力と応用力...。流石 他の施設にも知れ渡る程の実力ですね..!」


ラファエロは驚いた様なその考えに感銘を受けたような反応をした。その反応に少し照れる。


総監「それ程でも無いよ。」

ラファエロ「いえいえ。謙遜しなくて良いですよ。」

 

そんなこんなでラファエロとの訓練は終わりを告げた。自室に戻り ベッドに横になる。徐々に仲間が増えていく。あの災厄を乗り越えたから再び馬鹿げた日々を送れる。

____だが前にシェイクスピアの口から出ていた『この施設への侵略を計画している組織』。それが次の脅威になりそうだ。

 

総監「...はぁ。」



__________第3章 完。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る