第2章 【悲劇王 シェイクスピア】
執務室のドアをノックし 中へ入る。すると総務が大量の書類を漁っていた。
総監「総務。お時間宜しいでしょうか。」
総監「...ああ。要件は分かる。シェイクスピアだろ?」
総監「...はい。」
総務「まあ 座れ。」
総務が椅子を勧めてきたので座る。そして シェイクスピア失踪について聞く事にした。
総務「まず 何故話さなかったかについてだが 7ヶ月程前に彼女が私に言ったのだ。『私を探さないで下さい。』と。恐らく 彼女には何かしらの理由があるのだろう。」
まさかシェイクスピア本人が探さないでと伝えるとは思っていなかった。だが...やはり不安だ。彼女に嫌われているとは言え 探さない訳にはいかない。総務に礼を言った瞬間。ドアが開いた。
?「総務。」
総務「来たか。総監。紹介しよう。彼はラヴィン。新しく施設へ配属された者だ。」
ラヴィン「総監。俺はラヴィンだ。宜しく頼む。」
総監「よろしくね。ラヴィン。」
2人で握手を交わす。その後は様々な用事を済ませた。時刻は8時。今日は部屋風呂では無く 温泉で入浴しよう。
服を脱ぎ 浴場へ入ると先客が居た。
アレクサンドロス「総監か。珍しいな。」
松陰「総監殿。お疲れでしょう。ゆっくりして下さい。」
湯船に浸かり 疲れを癒す。すると アレクサンドロスが話しかけて来た。
アレクサンドロス「総監。」
総監「ん?」
アレクサンドロス「どうやらシェイクスピアが失踪したらしいな。」
総監「そうなんだよね..。何か有識者からシェイクスピアについて聞けたら良いんだけどね..。」
アレクサンドロス「あぁ...有識者...。確か北里 柴三郎が以前同じ組織に居たと耳にしたな..。」
松陰「コペルニクスも確かそうだった筈です。」
色々と情報が入って来た。二人に礼を言って湯から上がる。
自室に戻り 夜も更けて 皆が寝静まる頃。ドアがノックされた。
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