彼女を想い

私は幼い頃から君にきっと恋をしていた。

君はお間抜けで私がいないとダメなような気がした。

休みの日は君から遊びに誘うことが多かった

遊んでいる君を見ると疲れが飛んでしまうよ。

全く君といると周りが見えなくなる。


大きくなり私は君と全然会わなくなり寂しいと感じた。ここで好きだったという事が分かった。

手紙を彼女に送った。

二日後に手紙は返ってきた、元気そうだ。

「大人になった君のことが知りたい。」

そう手紙に書き送り付けた。

・・・

だが、返事は帰ってこなかった。


怖くなり、心配だという文を入れた。

確か3通くらい送った。

・・・

2週間後、返ってきた。感謝の手紙だった。

いつもよりその手紙の字は震えていた。

だが、気にしなかった。

彼女から手紙が返ってきたのでその事で嬉しい、良かった、などが強くあった。


そろそろ彼女に好きという気持ちを伝えたい。

好きということを両親に伝えたら顔を真っ青にし、反対された。

「彼女とは違う人間だ、忘れなさい。」

と伝えられ、その場を去った。


辛い、初めてそう思った。

彼女のことを考えると胸が苦しくなり息が荒くなる。

両親に言われた言葉を思い出し、私は考える。

どこが違うのだろう。

両親が居るのも同じだし、同じ心臓がある人間なハズだ。幼い頃から一緒に居るハズなのに、今思えば彼女の事をほとんど知らない。

いや、知ろうとしなかったんだ。

彼女の事なんか忘れる訳にはいかないですよ。


「お母さん、お父さん。

ワタシはもう一度、過去に戻り彼女を知ってきます。

そして、彼女と同じ人間になって来ます。」

と口で言った。



彼女に手紙を送ろうとした。

だが、ふと不安がよぎった。


君へ

ボクは過去に戻ります。

君と、同じ人間になるために。

またいつか会いましょう。

実は、あなたのことが好きでしたよ。

逝ってまえります。

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貴方を想い 蓬 佑文 @sukefumi

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