第3話 教室

さて、今日も学校だ。

今日は高校の説明とか色々だ。

高校って不良ヤンキーが多いイメージだったけど、全然居ない。ただのりょうなら居るが。昨日の5人組みたいに。

どうやら、あいつらも同じクラスの様だ。

あいつらは顔立ちが整ってる奴が多いから、藤原さんが惚れてしまう可能性は十分に有る。

だからなるべく手を出さないで欲しい。…って、馬鹿野郎!なに考えてんだ、陰キャごときが。


数分歩いていると、後ろから声がした。

「おい、明暗」

うげっ。あの時の火の玉作ってた奴だ。

「…」

なんか言ったら、口答えするなとか言われそうなので黙っておく。無視するなとも言われそうなので後ろを振り向く。

「なんか言ったらどうだ」

頬を殴られる。痛い。そして熱い。

能力を込めているのだろう。

「…はい」

「口答えすんな」

蹴りを入れられる。今まで以上に痛い。

そしてどっちだよ。

「いいか?昨日言った事、覚えてんな?」

黙ってこくっと頷く。

不良は俺を睨んだ後、スタスタと校門へ歩いて行った。ー


今日は高校の説明などがある。

でも、その前に、教室を探さなければいけない。

一年生だけでも11クラス、330人居るらしい。

…迷子になりそうだ。


5分程かけ、ようやく1-4に辿り着いた。

中を覗くと、さっきの不良たちが美少女達とキャッキャしていた。

俺は咄嗟に藤原さんを探す。

数人の男子生徒に絡まれているが、無視してスマホをいじっている。

セーラー服がお似合いだ。

こんな陰キャが言うと気持ち悪いが、すっごい可愛い。

しかし、不良のことを思い出し、教室へ入る。

制服に名前が記載されている為、不良どもの名前は分かった。

今朝殴ってきた男は、焼貝やきがい雄介ゆうすけ

藁人形を作った男は、ふじつるあい

他の奴らは顔を覚えてないので分からん。


まあ、あいつらに何されるか分かんないし、支度もできたところで大人しく本でも読んでおこう、そう思ったが-

「おい、明暗」

昨日見た気がする。

名前はみずたにりゅう

「はい」

「黙れ。複数能力舐めんな、能力無しが」

そういうと、彼は能力で俺の口を封じ、ブラックホールらしき物を召喚した。

こ、こいつは【複数マルチ能力持ち】だ。

50000人に1人と言われていて、通常の人間ではあり得ない、2つの能力を持ち合わせている。

「永遠に眠れ、ミジンコが」

そう言うと、俺はブラックホール(?)を近づけられた。

終わった。

そう思った瞬間-

バサッ

そんな音がした。


第2話の登場人物紹介


明暗直樹

健全な小学6年生。料理が得意で一流シェフにも認められるほど。

能力のせいか暑さに弱い。この前28℃の時熱中症で倒れた。

結構イケメン。ちなみに純樹もまあまあイケメン。

性別:♂

年齢:11歳

誕生日:7月31日

能力:{冷凍}名前のまんま。昔は食物の保存に店が使ってたらしい。

能力値:Lv.910 Rank S


明暗音華

歴女。そして天才。小5にしてテストの最低点数は85。IQは120。

但し体力は皆無と言って良い程無い。50m14秒。

美女で、幼い頃の瀬奈に匹敵する可愛さ。

性別:♀

年齢:10歳

誕生日:5月8日

能力:{強風}名前のまんま。よく暴走する。

能力値:Lv.905 Rank S


明暗紅葉

名前は「紅葉」なのに誕生日は秋じゃない。

幼稚園に通っている。

子役になる可能性ありのかわいこちゃん。

性別:♀

年齢:2歳半

誕生日:3月9日

能力:能力は5歳から実るので不明。

能力値:不明

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