第2話 日常
家に帰った。色々ぶらぶらしてたら遅くなり、午後3時になっていた。
今はあいつらももう帰ってるだろう。
「ただいま」
「お帰りー、兄さん」
俺を出迎えたのは今小学6年生の弟、
直樹も能力が強いが、俺と違って使いこなせる。
直樹の能力は{冷凍}だ。
その名の通り物を凍らせることができる。
「あ、兄さん帰ってきたの?お帰りー!」
今出迎えてくれたのは
こいつも同じく能力が強い。
{強風}で、色んなことが出来る。
コツを掴めば、風に乗って移動も可能だ。
そして、俺にはもう一人妹がいる。
まだ2歳半だがな。
「
音華が言う。
「分かったよ」
今直樹が様子を見に行ったのが
本人も自分の名前を「
父、
今は
金は両親の保険金があるし、親族からも送られてくるので心配ない。
基本的に直樹が紅葉の世話、俺が料理。音華は洗濯だ。
それ以外は全員で分担している。
「純樹兄さん」
「どうした?」
「兄さんさ、高校どうだった?」
「どうだったと言われても…今日入学式だけだったから」
「そっか」
それだけ言うと、音華はニヤリと笑った。
「兄さん、能力の使い方教えてあげよっか?」
いきなり。
「え!?いいの?」
「一日一時間、一回100円。どう?」
小遣い目的かよ。まだ小5だしいいけど。
「うん」
「じゃあ今日分頂戴」
「へいへい」
財布から100円玉を持って来る。
「オッケー。じゃあ…」
一時間後。
音華が能力をコントロール出来ず、風の暴走を止めるのに1時間かけてしまった。
もうヘトヘトだ。
「音華。今のは完全に音華が悪いから、もう一時間…」
「じゃあ100円頂戴」
「ぼったくり…」
「なんか言った?」
いつのまにか彼女は果物ナイフを右手に持っていて、目からは殺気が放たれている。
「いえ、何も。レッスンはもういいです」
音華ってこんな奴だったのか…
嗚呼、妹よ、兄がドン引きしてるぞ。警察に通報しようとしてるぞ。音華が弁解してギリギリセーフだったが。
「兄さん、今日の夕食なに?」
直樹が聞く。
「今日はお前らが食べたい食べたい五月蝿かったハンバーグだ」
「ずっと騒いでたのは音華だけ。俺は何にも言ってない!」
「嘘つけ。二人とも五月蝿かったぞ」
…はあ。
学校もこんな風に平和に過ごせたら良いのになぁ。
ちなみにだが、直樹はずっと食べたいなんて言ってないとか言ってたが、完成時にはご満悦。食べたかったんじゃねーか。
第1話の登場人物紹介・新情報
校長
ハゲ。カツラを被っているがしょっちゅうズレるのが悩み。
最近「私はもう歳」と言うが普通に怒鳴るので元気。
性別:♂
年齢:72歳
誕生日:1月7日
能力:{幽体離脱}名前のまんま。授業中は幽体離脱して教室を見回っている。
能力値:Lv.219 Rank C
不良達
もう少し後に登場するので今はまだ言えない。
性別:全員♂
年齢:全員15歳
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