ちょっと変わった体質持ちの主人公の職場での会話、という導入から物語開始。よくある話っぽさを感じさせず、キャラの魅力を感じつつするする読めるのは文章力の高さゆえかとしれません。やがて、その体質の由来となる異界に踏み込む主人公。異界での出来事と終わらせ方も、雰囲気ありつつコンパクト。作者の方の文章力の高さを窺わせる、ノスタルジックな現代ファンタジー短編でした。