#2 悔しい現実と作り笑顔
そう、委員会決め・クラブ決め。それは自分がやりたいものに立候補するもの。定員オーバーの時はスピーチで決める。私のなりたいもの?それは放送委員会。お昼の放送をするの。とってもやりたい委員会だ。
「はい!それでは女子の中でだれか放送委員に入る人!!」
先生が声をかける。瞬時に私は手を挙げる。すると、先生は少し困った顔で言う。
「4人か…」
そう、放送委員会の女子の定員は2人。ということは
「じゃあ、スピーチしてもらわないとですね〜汗」
と、先生が言う。スピーチとなったなら本気でやらないと!!みんなの信頼を集めて…っ……
ー菫。鬆シ縺ェ繧薙※縺雁燕縺ォ縺ゅ▲縺溘▲縺托シ溷ス薙◆繧雁燕縺ォ縺ュ縺?□繧搾シー
胸が痛い……でも…今はそんなの関係ない…!!私は必死に自主学習ノートに理由を書く。
「はい!!それでは発表してください!!」
まずは1人目。私に陰口を言ってきた晴子(はるこ)ちゃん。
「私が放送委員に立候補した理由は、前年はあまり活動出来なかったからです!!(など…)」
拍手が鳴り響く。次は仲良しだった美玖(みく)ちゃん。
「私が放送委員会に立候補した理由は、かすかな憧れを持っていたからです!!やってみたいと思ったからです!!」
また拍手が鳴り響く。次は口調が強めな由妃(ゆき)ちゃん。
「私が放送委員に立候補した理由は、自分の滑舌に自信があるからです!!(など…)」
またまた拍手が鳴り響く。最後は私・真依華。
「私が放送委員に立候補した理由…それは!!給食の時間を盛り上げたかったからです!!みんなに少しでも給食時間を楽しいと思って欲しかったんです!!ですので立候補いたしました!!」
スピーチが終わり、安堵のため息が出る。
「ハァ…選ばれるといいな…」
と、呟く。
ーしばらくしてー
「はい!!決まりました!!どれも近差でしたけど、選ばれたのは…綿野さんと、襟瀬さんです!」
綿野さんは美玖ちゃん、襟瀬さんは晴子ちゃん。そう、私は選ばれなかったってこと。
「イヤ〜ほんと近差でしたよ〜!」
…そう。気分が落ち着かない。モヤモヤする。美玖ちゃんはいいとして晴子ちゃんには負けたくなかった。
ー縺サ繧峨>縺」縺溘§繧?s?溯ソ大キョ縺ァ繧よ怙荳倶ス阪?縺雁燕縺?ー
わかってる、私は決まった人としか話さないから信頼度はないのはわかってる…でも悔しいよ……
「じゃあ、小山さん(由妃ちゃんの苗字)と朝雛さんはどの委員会にしますか?」
は…?あと…?知らないよ…余ってるのは…保健給食委員会と集会委員会か…もうどっちでもいいや。すると、由妃ちゃんは
「保健給食委員会で〜!!!!」
と、言う。
「じゃあ、朝雛さんは集会委員会でいい?」
私は笑顔を作って、
「はい、いいですよ。」
と、言う。
「じゃあ次はクラブだね」
と、先生は言う。私は6年生になったらものづくりクラブに入るって決めてる。
「じゃあ、体育館に行って2組と合同で決めましょう!!」
と、先生は私達を連れて行く。
ー体育館へ行くー
「はい!!それでは、クラブ決めましょう!!コーンにそれぞれクラブ名の札つけましたので、入りたいクラブの札のあるコーンの後ろに並んでください〜!!!」
と、2組の先生が言う。
「あ、胡桃〜!!!!」
みんながバラバラになったとき、胡桃を見つけて呼ぶ。
「あ!!真依華!!」
胡桃とは事前にものづくりクラブに入ると決めていたから胡桃の手を引いて、
「ものづくりクラブ行こ!!!」
と、言った。
私達2人は「ものづくりクラブ」と書かれた札のコーンの後ろに座る。隣には「ダンスクラブ」と書かれた札のコーンの後ろに並んでいる亜実とののと由羽(ゆう)がいた。
「やっほ〜!!!」
私が声をかける。みんなも
「あ、真依華ちゃん!!やっほ〜!!」
と、手を振る。やっぱ…あっちのクラスの方がいいじゃんか…
ある程度みんな並んだ。少しクラブの定員に合わせてるところがある。でもこっちは定員より少ないから大丈夫だった。
ー帰り学活ー
「誰かそれぞれのクラブ長やってくれませんか?」
先生が慌てて言う。
「今ここでやらないと!!」
と、先生は言う。私…クラブ長になりたいな…ノリでいくか…!!私は勇気を出して手を挙げる。
「あ、朝雛さんはどこのクラブ?」
「ものづくりクラブです!」
「了解っと〜…」
何故か私は誇らしい気持ちになった。そしていろいろ他の人の希望も出てきた。
「明日、先生の前でスピーチするから考えてきてね」
と、言った。スピーチか…どうせ受かるわけないじゃん…心の中で諦めかけた微笑を浮かべる。
ー莉翫?遘√↓菴懊j隨鷹。斐?縺セ縺?驥阪°縺」縺溘°縺ェ?ー
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