第4話 クロ視点
クロが廊下を歩いていた。表情に変化はないが心なしか嬉しそうである。
着いたのは先生の部屋である。
「先生、入るよ」
入ると誰もいない、しかし気配は感じるためお風呂にいるのだろう。
クロは服をすぐに脱ぎ、前を隠そうともせずお風呂に入って行った。
「先生、一緒に入ろう」
先生は笑みをうかべ、優しく迎え入れてくれた。クロはその様子を見て、幸せな気持ちになった。
先生のお風呂は基本的に孤児院の子供たちは、入ることが禁止されている。クロはそこまででもないが、シロが絶対に許さない。クロもここに入るのは自分と相棒的な存在であるシロだけでいいと思っているので、そのことについて何も言わない。
「先生、体洗って」
先生は困ったような笑みをうかべながらもやってくれた。
「最高」
背中を洗い終わったところで、いつもだとこれで終わりだが、前を洗ってもらうことを想像したらゾクゾクとした快感が襲ってきた。
「前も洗って」
先生の手が触れる時、体に快感がはしり、下の方がキュンとした。
クロはどうしたのかよくわからず、首を傾げた。
《夜中》
この地域では戦争が頻繁に起こるため、どこも戦力が足りない。そこで目をつけられるのがこの孤児院である。
この孤児院の人間は戦闘力が高くどこの組織も傘下に欲しがっていた。
そこで1人の男が孤児院に侵入した。ここの先生を拉致すれば孤児たちが言うことを聞くと考えた組織の上層部はこの男に拉致を命じたのであるの。
この孤児院に侵入して帰ったものはいないと言われていたが、この男は隠密行動が得意で今回も簡単な仕事だと思っていた。
今回の仕事が成功すれば、一気に組織の幹部になれることが決まっていてより一層気合が入っていた。
早く仕事を終わらせようとしているといきなりこけてしまった。急いで立とうとするとたてない。なぜなら片足がなくなっているのだから。
男が声をあげそうになると真っ黒で目が赤い女が手で男の口を塞いだ。
「声あげるな、先生が起きちゃう」
次の瞬間に男は命乞いをするままなく、
「潰れろ」
男は体が潰れてしまった。
「処分しといて、先生の目が汚れる」
後ろにいた子供たちは表情を変えることなくしたいを処分し始めた。
クロはすぐに興味をなくし、先生のところに行った。
先生は寝ており、寝顔を見て心があたたまった。少し寝顔を観察してから先生の横で一緒に寝ることにした。
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