最終話:死ね

電話が掛かってきた。

神(※渾名)というサークルの人と好きぴくんと私、という3人のグループ通話だった。


内容は、好きぴくんが鬱っぽくなってること、あの告白がフラッシュバックしてくること、もう関わらないでほしいことの3つだった。


電話が終わった後込み上げてきたものは、人類全員死ねという一言だった。


そして親に好きぴくんに長文病みLINEを送ったことも自殺未遂したこともインスタのフォロリク送ったことも全てバレて、サークルは活動を自粛するように言われた。死ね。


わからない。なんで好きぴくんが病んでるんだよ。普通告白の言葉も言えずに振られた私の方がつらい筈なのになんで好きぴくんが鬱になってんだよ。という意味の分からない逆ギレをしてLINEを送ろうと思ったが、もう既に親に好きぴくんのLINEブロック&削除されていた。死ね。



自分性格終ってんな。

自分でもそう思う。

でも、もうこれでいい。諦めよう。これからは誰にも依存しないで、誰のことも好きにならないで、実質一人で生きていこう。そう。私に味方などいないのだ。


そう思った次の日、推しを見つけた。次は君の番だから、待っててね。私だけの推しくん。

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