1章

第1話

イチにちめ


 アメがざーざーとフる そらがゴロゴロとおっきなオトをならしてる イロイロなタテモノがそこらぢゅうにナラんいて そのアイダをボクはアルきまわっていた トクにいみなんてないけど タブンなにかリユウガあるんだとオモウ キヅイタラここにいて、いまコウシテかんがえている

 なんでボクがウマレタノカ なんでココニイルのか なんでいきているのか まったくワカラナくてモヤモヤするけど いまこうしてメノマエのけむくじゃらでキモチワルイシッポがはえたいきものをタベテイルトなんとなくスッキリスルきがする あとあとわかったことだけど ネズミていうらしい おいしかった

 ほかにもいろいろなイキモノがいたからゼンブおっかけてみたけど けっこうカンタンにたおせちゃウ アシがちょんぎれたり ウデガナクナッタリしてるのにすごくニゲヨウトスルノガみてておもしろい

 それと ニホンアシデうごいてるイキモノもチョットきになる ねずミやネコなんかよりもたくさんうごいてるし ヘンナけがわをきているし いろもたくさんある それにチイサイノトおおきなのがいる ほんとうにタクさんいる いっかいおっきいほうにトビツイテみたけどとてもイタイメにあったからあまりちかづかないでオコウ


ニにちめ


 とつぜん からだがピリピリしてきた ボクのからだのまわりになんだかピリピリしてるものがくっついてくる ぼくはなんとなきそれをシッテルきがする そうだ これはキノウそらがならしていたオトににているかも でもこれはゴロゴロじゃなくてピリピリだ

 わざとじゃないのに とんでるいきものをたおしちゃった ぼくのまわりのピリピリがわるさをしちゃうの ぼくにちかづくとみんなまっくろになっちゃう はだがピリピリしていたい


サンニチめ


 たのしくなってきた みんなにげる しっぽがまっくろになっても あしがまっくろになっても みんながんばって たかいおとをクチからだしながらニゲヨウトする ぼくはカンタンにおいついてわざとすぐにたおしてあげない そのホウがおもしろいから

 いいことおもいついちゃった このピリピリがあれば あのいろんなイロのけがわをきたニホンアシのいきものもたおせちゃうかも 


 あしたさっそくやってみよ



ヨンニチめ



 いっぴき たおせちゃった 


 かんたんだった あんなにもイタイめにあったのに かんたんにマックロニできちゃった ニヒキいるからもうひとりたおしちゃえばボクノかち でもキョウノにほんあしはちいさいほうだった このまえみたいなおっきいホウにもかてるかな 


 もういっぴきのほうにも ピリピリをつけようとした するとちいさいニホンアシはめにみずをたらしていた ちいさいニホンアシはほかのイキモノみたいにたかいおとをクチからだしながらハシリハジメチャッタ ぼくもたのしくなってきちゃってちいさいニホンアシをおいかける


 するとにほんあしがこけちゃった こけたときに ニホンアシがもっていたふくろからいろいろなものがとびだした ぼくはすぐにおいついた


 ぼくはそのちらばったものにめをうばわれた なんだろうめがはなれない


 ちいさいにほんあしは ふるえながらぼくのことをみている 


 そのとき ぼくのあたまにきいたことがないおとがなった



──殲滅か共生か



 いみはわからなかったけど なんとなくこのにほんあしは たおしちゃだめなのかも ぼくはふるえたにほんあしのまわりにちらばったモノを テでおさえつけた


 ぼくはくびにちからをぐっといれた


「コ、こ、」


「・・・・え?」

にほんあしが ふるえながらおとをこぼした


うまくオトがでない でもがんばる 


 「こ、これ、お、おシ、おしえテ」


 やっとオトがでてくれた にほんあしはたぶんおどろいたかおをしているんだとオモウ


──殲滅か共生か


 ずっとあたまのナカデこのおとがひびいてる


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