ボクたちの選択
米飯田小町
プロローグ
途方も無い長い旅が終わった。
暗く、硬く、そして熱い。ただそれだけの空間を上へ上へと迫り上がってきた。
何千年も掘り続け、進み続けた。一生こんな空間が続くのだと思った。
しかし、それもたった今終わった。
旅が終わるや否やすぐにその存在を感じ取った。ここでも彼等は生きているらしい。
私は自分の身体を体系的に引き伸ばし、幾つかの無造作な塊を作り上げた。
そうやって作り上げた複数の醜悪な塊に私はある選択を植え付けた。
────殲滅か共生か。
生命の息吹を吹き込み、その塊を放出した。
さあ、お行きなさい。そして彼等から様々な事を学ぶのです。
────そして選びなさい。私は解を待っています。
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