第74話 メニァレィビス戦③



 馬車道に出る。



 幻影魔法の渦中に居る為、現在地は不明だが、オエジェットがそこで停止したので、ここは馬車道なのだろう。



「それではリンクした幻影を見せよう」



 彼がひらりと手を振ると、キャンバスに絵を描くように、空間に輪郭が生じ始める。



 黒色の身体。頭部は1つで、それに6つの眼がギロギロと動いている。発達した両腕からは、非常に長く鋭利な爪が突出していた。

 


 近接戦に特化したメニァレィビスのようだ。



 それは二足歩行の形態を取り、現在は人間と戦っている。



 当然、その人間も幻影である。



「オエジェットさん。一応確認しますが、馬車の方は大丈夫なんでしょうね? クィエ達に何かあれば承知しませんよ」



 探知によれば、まだ「6体以下の集合体」が複数存在しており、カイシンとレイスが必死に戦っている。



「勿論だとも。残念ながらログは死んでしまったが、私の部下は優秀でね」



「それは知っています。一応確認しただけです」



「おや? 意外と高く評価しているんだね。だが、敵が下からどんどん沸いて出るんだ。キリがないから、キャビネット君に手伝って貰おうかと思って」



 オエジェットは「クィエ君が自衛しかしないようだからね」とやや含みのある言い方をする。



 メニァレィビスの放電さえされなければ、恐らく全ての個体をクィエが瞬殺するだろう。



 ツギハギの異形を倒した際の氷結魔法は、かなり広範囲に渡っていた。



 感情が人を強くする。



 アイネやメリーを守り為なら、メニァレィビスの放電さえも凌駕し、一瞬のうちに氷漬けに出来るかも知れない。



 しかし、キャビーがクィエに自衛だけを任せたのには理由がある。



 確実にアイネとメリーの保護を優先させる為。というのは建前だ。



 あわよくば兵士を殺害する。



 それが本当の目的だ。



 だから、敢えてオエジェットに裏世界のことも教えない。



「オエジェットさん。それはクィエに言って下さい」



「君が命令してくれれば、彼女は動くだろう? 寧ろ、君の命令にしか従わない」



 オエジェットの見透かしたような口調に、キャビーは苛立ちを覚える。



 息を大きく吐いて、気を紛らわせる。



 そんなこと出来る筈がない。



 クィエには永遠に、人間を敵だと思い込ませる必要がある。いずれ来たる人類滅亡に向けて──



「嫌です」



「それはどうしてだい?」



「私とクィエは、貴方が嫌いだからです」



「はっはっは。いいね。だが、そう言う割に君は快く手を貸してくれているじゃないか」



「嫌々、手を貸しています。間違わないで下さい。それに、アイネ達の身に危険が生じるから、この化け物を狩りたいだけです」



「つまり、もしアイネ君の安全が確保されれば、君は我々の危機に見て見ぬ振りをするのかい?」



「当然です。メリットがありません」



「はっはっは。それでこそ君だね。信用は出来ないが、分かりやすい。善意で動かない分、メリットを提示すれば相応の働きをしてくれる。まるで傭兵だね。此方としても、切り捨て易いし、使い易い」



「知ったような口を聞くのは辞めて下さい」



 キャビーは即座に剣を抜いて、オエジェットを斬る。彼の身体は両断され、陽炎のように消えてしまった。



「また幻影……!? しかし、探知ではそこに……」



 すぅっと、オエジェットが現れる。



「ちっ……」



「さ、お遊びは辞めよう。正確な位置を見せるから、倒しに行くよ」



 と、見せられた幻影は、先程よりもやや遠くなっていた。



 自業自得だが、何処までもキャビーを信じていないらしい。



「ふんっだ」



 殆ど消化試合ではあるが、メニァレィビスの近接特化個体との戦闘が開始された。





 メニァレィビスの近接特化個体は、既に手負である。



 キャビーによって深手を負わされた個体が融合している為、その傷を受け継いでしまっているのだ。



 筋肉質で鋭い爪を有した折角の左腕が、だらしなく地面に垂れてしまっている。腹や胸の皮が捲れて筋肉が露出し、無数の斬り傷があった。



 まるで歴戦を戦い抜いた後のようだが、それはただ満身創痍に暴れているだけだ。


 

 幻影に惑わされ、虚空と戦っている。



「滑稽だな」



 幻影魔法の強さは既に知っている。



 敵を捕捉出来なければ、そもそも戦いにならない。



 オエジェットが隊長にまで登り詰め、王国が推進しているお咎め様の森の調査に抜擢された理由が分かる。



 彼は暴れているメニァレィビスの腕を掻い潜り、剣で斬り付けていた。



 幻影魔法もクィエと同じく発動時には霧が発生される。それはメニァレィビスの放電を強化しかねないが、現状その様子はない。



 一度幻影魔法に掛かれば、再度撒布する必要がないからだ。電気系統の敵との戦い方を熟知し、オエジェットは霧を消しているのだ。



 どれくらい効果が持続するかは不明だが、それまでに決着を着けたいところだ。



「ほらほら、キャビネット君も手伝って」



「正直、貴方1人で倒せると思いますが……」



「怪物を倒せる火力は君にしかないよ」



 掌で転がされているかも知れないが、キャビーはメニァレィビスに向かっていく。



 流石の彼女達も、異変には気付いているようであった。自分の眼に映るものが幻覚であると、そろそろ理解している。



 だが、分かっていてもどうすることも出来ないのが、幻影魔法だ。五感全てを狂わすそれでは、匂いを頼りにすることも出来ない。



 メニァレィビスはせめてもの抵抗として、腕や尾を振り回して暴れ始める。



 キャビーは刀を構えて、歩み寄る。



 メニァレィビスの右腕が迫ると、それを歩きながら避けていく。



 メニァレィビスの右腕には触れてないようにする。流石に触れてしまえば、位置を勘付かれる可能性があるからだ。



 タイミングを見計らう。



「──っ!!」



 メニァレィビスが振り回した右腕を、キャビーはすれ違いざまに斬り飛ばした。



 それから、滑るように背後に回り込み、すくい上げるようにして脚を切断する。



 脚を斬られたことでバランスを崩し、メニァレィビスは転倒する。



 キャビーは落ちて来た頭部に対し、背負い投げるように刀を振り、首を切断した。



「流石だね。一瞬だ」



「ふん」



 刀を振り、血を落とす。



 メニァレィビスは頭部を落とされたことにより、分裂する間もなく絶命した。



 それでも魂を失わないのが、彼女達の強みである。



 厳密にはまだ死んでいないのだ。



 次なるメニァレィビスが表世界に姿を見せる前に、早急に撤退するのが良いだろう。



 しかし、その時──地面が揺れた。



 グォオオオオオオンッ!!



 野太い咆哮が響く。地響きを引き起こし、森に住む野鳥が一斉に羽ばたいた。



 その咆哮は、キャビーの後方からだ。



 稲妻を伴い、メニァレィビスの大元が姿を現したのだ。



 トッドが乗っている馬車を吹き飛ばし、細長い顔を地面から突き出していた。



 それの身体はぐんぐんと伸びていき、巨大な6つの眼と頭を上空に向けている。身体は粘ついた黒色で、頭部以外の部位が未だ定まっていない。



 まるで形が完全に整うより前に姿を現したかのようだ。



 キャビーは幻影魔法に掛かりながらも、時々アイネ達の状況を気に掛けている。



 だが、これは緊急事態だ。



 オエジェットに裏世界のことを教えなかったのが、災いしたかも知れない。



 キャビーは、オエジェットに言う。



「オエジェットさん。早く幻影魔法を解いて下さい!!」



 一方でオエジェットはキャビーのことを忘れて、メニァレィビスの大元を呆然と見ていた。



 あたりに巨大な身体な為、流石の彼も驚いているようだ。



「オエジェットさん、早く!!」



 そうキャビーが叫んだことで、漸く幻影魔法が解かれる。



 暗い森が左右に出現して、見慣れた風景が広がる。しかし、そこにメニァレィビスという異物が混ざっている。



「くっ……」



 現在位置は、思ったよりも馬車から遠かった。



 キャビーが走り始めた途端、



 大きく身体を曲げて沈み行く巨大なメニァレィビスの姿を見た。



 それが沈む先には、クィエ達の乗る馬車があった。



「間に合わないか──」


 

 馬車から出ないようにと言ったばかりに、クィエ達が逃げ出す様子はない。



 メニァレィビスの頭部が、バゴンッと馬車を押し潰した。後、それは地中に戻っていく。



「キャビネット君。急ぐよ」



 追い付いて来たオエジェットが言う。



「言われなくとも、分かっています」



 メニァレィビスの大元は地中に消えてしまったが、それの登場と同時に大量の分裂体が出現していた。



 兵士2人では先ず捌き切れない。



 クィエ達の安否も気になる。



 早く向かわないと──





 メニァレィビスの大元が出現した。



 馬車が上空に吹き飛ばされ、乗っていたトッドが叫ぶ。



「うぁあああああっ!? な、何なんだよ!?」



 トッドは馬車の中で、グルグルと身体のあちこちをぶつける。木箱や測量計、ガラス、脚立等が暴れだし、彼に襲い掛かる。



 辛うじて頭部を保護したトッドは、馬車の落下と同時に外へ放り出された。



「くぅぅ……カイシンは何をやって──」 



 そこで彼が見たのは、視界を覆いつくす程の巨体だった。



 それの身体には幾つもの眼が付いており、トッドをはっきりと睨み付けていた。



 そして、巨体は頂点に達すると身体を大きく湾曲させる。それは丁度、クジラが海から飛び出したみたいに、巨体が倒れる。



 倒れた先には、アイネ達の乗った場所があった。



 馬車を悉く踏み潰す。



「──っ!?」



 馬車は破裂するように破壊され、破片が飛び散った。



 そこに乗っていたアイネやメリー、クィエの生死は不明だ。しかし、場所の中に居れば間違いなく助からないだろう。



 奴隷を救おうとあれだけもがいていた彼女達が、まとめて呆気なく死んだ。



 アイネが、死んだ──



「は、ははっ……」



 トッドは思わず笑みを溢した。



 それは絶望からか、それとも嘲笑か──



 少なくとも、もう顔は見たくないと思っていた。だが、殺したいとまでは流石に思っていない。



 これでも愛する妻の形見のようなもので、彼女の面影も僅かにあった。



 トッドには、それが耐え難くもあったが。



 ここで笑みが溢れたのは、やはり嘲笑からか。



「はっ、はははっ──」



 笑いながら、トッドが正面に眼を戻せば、



 彼を守ってくれていたカイシンが、小型の狼に身体を食い荒らされていた。



 脚や腕らしきものが千切られており、彼の身体から飛び出した内臓を貪っている。



 それでもまだ息があるようで、血だらけの口でトッドに助けを求めていた。



 そして、巨体から放たれる放電が彼に命中し、



「たすっ……たっ……たすけっ……たす……」



 身体をビクビクと跳ねさせながら、カイシンはトッドに語り掛け続けている。



「うわぁあああああっ──!!」



 そんな残酷な死を間近に見て、突然恐怖が湧き上がった。



 尻餅を付いている彼は、腕を使って後退する。掌に破れたガラス片が突き刺さった。



「うっ……!?」



 反射的に腕を上げ、掌を確認する。5センチ程度のガラス片が突き刺さっていた。深さは分からないが、激痛が伴っている。



「くそっ」



 彼はガラス片を引き抜き、投げ捨てる。噴出する血が、彼の恐怖を更に増長させる。



 今すぐ逃げなければ──



 彼は馬車から溢れ落ちた研究資料を掻き集める。腕いっぱいに抱きかかえて、1人逃げ出した。



 逃げた先は森の中だ。



 静寂の闇に包まれた森を、息を荒げながら必死に走った。



 陽光から遠ざかると、やがて眼が利かなくなる。



 彼は片腕を突き出して、掌に炎を灯した。



 研究資料が落下してしまったが、この際気にしない。先ずは命が大切だ。



 すると、



「うわっ──!!」



 地面から飛び出した根っこに躓いてしまった。その拍子に眼鏡を落とす。



「くそぉっ!! くそくそくそ──」



 研究資料を全て捨て、手探りで眼鏡を探す。



「何処だぁ……何処だ何処だぁっ!?」



 やっと眼鏡を見つけると、彼は背後を確認した。



 遠方に見える馬車道に大量の狼が群がっている。誰かが戦闘しているようにも見えるが、やがて全滅するだろう。



 化け物はトッドに眼も暮れていないようだ。



「へっ、へへっ──」



 助かった。

 また笑みが溢れる。



 ここでやり過ごしてから、馬車道を辿って帰ればいい。



「はははっ」



 折角だから、死んだアイネやキャビー、クィエ、奴隷の姿を見てやろう。



 そう思ったその時、ウゥウゥ──



 静かな唸り声が聞こえる。



「──!?」



「どっ、何処だぁっ!?」



 暗くて見えない。腕に灯した炎を振り回し、辺りを探すが、中々見つからない。



 以前として唸り声が続く。



「嘘だろ……なぁ……」



 すると、獣は眼前の地中からゆっくりと現れた。



「なっ──!?」



「う、うう嘘だろ──」



 裏世界から来たメニァレィビスだ。



 彼女達は決して人間を逃しはしない。



 トッドの炎がそれの輪郭を形成する。



 狼のような容姿で、瞳は1つしかない。メニァレィビスの最小個体だ。とはいえ、全長はトッドと同程度ある。



 メニァレィビス馬、頭を下げながらスタスタと近付いてくる。



「く、くそぉぉっ!! ち、近寄るなぁああっ!!」



 たったの1匹だけ。馬車の方は無数に居るが、ここには最小個体が1匹だけだ。



 メニァレィビスは、それで十分だと判断したのだ。



 武器を持たないトッドは、炎を灯した腕を振り回した。



 狼は意にも返さず、涎を垂らしながら接近する。



 そして、飛び掛かった。



「うわっああっ!?」



 トッドの肩を噛み付き、彼は押し倒される。



 バキリ、と骨が砕けた。



「あぁああああぁっ──!!!!」



 彼の絶叫は、森の闇に吸い込まれて消え行く。



 肩の肉が引き千切られ、胸まで続いた筋肉を捲り取られた。



 メニァレィビスは、引き千切った肉をクチャクチャと味わって食べる。



 その隙に、トッドは地面を掻いて逃げようとする。出来るだけ狼から離れたい。必死に手脚を動かした。



 狼はそれよりも速く、だがゆっくりと歩いて来た。



 やや脂肪の付いた腹に噛み付いた。



「ぐぅぇあっ──」



 狼の牙が腹を突き破り、肉を剥がし取る。



 思ったよりも上手く千切り取れなかったのか、何度も何度も噛み付いた肉を引っ張った。



 その度に、トッドの身体が虚しく揺れる。



 たった1匹の狼によって、時間を掛けて食われる。それの苦痛は計り知れない。



 腹の次は脚だ。その次は腕だ。



 贅沢に、全部は食べない。美味しそうな部位を摘み食い感覚で齧っていく。



 激痛は炎のように彼の全身を包んだ。



「たすけ……て……たすけ、てくれ……」



 もう叫ぶ元気もなかった。



 その時、



「助けてやろうか?」



 トッドの声に誰かが反応した。



 少年の声だった。



 トッドは幻聴でも聴こえたのかと、眼を見開く。



 しかし、森に溢れ落ちた一筋の陽光が、ある少年を照らしていた。



 白銀の髪をした少年──あの儚い美しさを持つファイにそっくりな、彼女の子供だ。



「たすけて……くれぇ……っ!!」



 トッドは助けを求めた。

 腕を伸ばし、藁にもすがる思いで。



 少年はニヤリと笑うと、



「無理だ。お前はここで、死ね」



 そう告げてきた。


 

 正に死の宣告だった。


 

 激痛でそれどころでは無かったが、初めて彼は死という概念を思い出した。



 ──そうだ。死ぬんだ。



 ──いや、あり得ない。



 自分が死ぬなんて「あり得ない」。そう何度も彼の脳が告げている。



 直ぐそこに、キャビーという希望があるのだ。もう少し手を伸ばせば届くのだ。



 それなのに、死ぬなんてあり得ない。



「おっ、おい……助けろ!! 助けろよぉっ!!」



 きっと希望を見たからだろう。叫ぶことが出来た。



 しかし、希望は冷たい眼をしていた。



 まるでゴミを見るかのような眼だ。



「お前は生きる価値の無い人間だ」



 ──そんな筈がない。僕は誰よりも優秀で、誰よりも優先される人間だ。



「そ、そんはことあるかぁっ!! あってたまるかぁっ!!」



 トッドは力の限り叫んだ。



 どうして立場が逆転しているのだろう。



 強者であるトッドが食われ、弱者である子供が見下ろしている。



 そんなことがあっていい筈がない。



 本来食われるべきは、弱者からだ。



 するとキャビーが

「アイネも言っていたぞ」と。



「なに……!?」



「死ねばいいのに、ってな」



「は……?」



「アイネの世界にお前は必要ない。これ以上、アイネを傷付けることは、この私が許さない。あれは私のものだからな」



 この少年は何を言っているのだろう。



 アイネがそんなことを言う筈がない。



「……クズ親め」



 キャビーは言い放つと、口を開いて愕然とするトッドを残して、この場を離れる。



「まっ、待ってくれ──」



 陽光に映し出された少年の顔が消えていく。



 生きる唯一の希望が、遠く離れていく。



「待って……」



 死ぬことが確定した瞬間だった。



 だったら──



「せ、せめて殺してくれぇぇ!!」



「ああああぁぁっ──!!」

 


 トッドの絶叫が森に小玉して、消える。



 キャビーは小気味良く笑い、アイネ達の元に帰っていった。




『作者メモ』


 トッドさん、御臨終です。


 如何でしょうか、スッキリされたでしょうか。それとももう一声でしょうか。


 

 そう言えば、オエジェットの笑い方が大分前の話ではカタカナ表記だったんですよね。忘れてました。



 後、「大狼」がずっと「大浪」になってました。今頃気付きました。



 もう直ぐ第一章終了ですが、第二章の始まりを迷っているんですよね。失敗を生かして、いっそのこと数年後にしようかなって……


 

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