第54話 死体探し


 アイネはその後、医務室に入り、簡易ベッドで寝込んでしまった。クィエはそんな彼女のことを気にして、キャビーの同意の元、傍に付いてあげることにした。



 一方でキャビーは、レイスと話をする。



「しかしお前、さっきのは幾らなんでもやり過ぎだ。後一歩でカイシンのやつが、死ぬところだったんだぞ」



「そっちが先に攻撃しました。それに私は1人です。そっちは4人」


 

 先制攻撃した上に、大の大人が4人掛かりで8歳の少年を襲った。たとえ少年の方が戦闘力が高くとも、その事実は変わらない。



 レイスは狼狽し、渋々謝罪する。



「わ、悪かった。確かに俺達が悪い……でもだからって、本気になることないだろ。一応俺は師匠だし、他の奴らだって話したことあるだろ?」



 よく躊躇いもなく殺意を向けられる。レイスはそう嗜める。



「見知った人間だから何ですか?」



「な、なんだって……?」



「それより、呪いについて教えて下さい。言ってたでしょ、呪いの類いだと」



「えっと……あ、ああ、そうだな」



 キャビーから恐ろしい言葉が聞こえたが、レイスは丸太に腰を落ち着かせ、それ以上は踏み込まない。



 呪いについて。何処から話そうかと思案し、彼は話し始める。



「昔あったんだよ。容姿が同じ人間が現れて、兵士を襲った、みたいな事案が。お前らが、まさかここに居る筈ないと思ったからよ……仕方ねぇだろ」



「まるで、ドッペルゲンガーですね」



 アイネがリトから聞いた都市伝説の中に、似た話があった。キャビーは彼女の話を思い出し、レイスに伝える。



 しかし、彼には身に覚えがないようで、聞き返した。



「なんだ? それ」



「同じ人間が現れるって。都市伝説らしいです」



「じゃあ、お咎め様の呪いなのかもな、それも」



 だが、話がこれ以上広がることはなく、レイスは本題へ映る。



「さて。お前らはどうやってここへ来た。そして、何故来ようと思った」



「それは──」



 キャビーは道中のこと、その目的までを包み隠さず彼に報告する。



「なるほどな。奴隷を助ける、か……立派な行いだと、俺は思うが──」



 レイスは言い辛そうに顔を顰める。



「一般的には、褒められた行いじゃない。何故か分かるか?」



「分かりません」



「王国の民が、下等生物である奴隷如きに、命を掛けているからだ。俺達と奴隷じゃ、命の重さが違う。彼奴らは、俺達の盾だ。道具なんだ」



 終始微妙な顔で聞いているキャビーに、分かったか、とレイスは問う。しかし、やはり返ってきた言葉は「意味が分かりません」だった。



 彼からすれば、人間の命の重さはどれも同じ。吹けば吹き飛ぶくらいに軽い。



「なんで分かんねーかなぁ」



 すると、突然閃きが訪れたレイスは、キャビーににじり寄る。



「ファイさんはどうだ? 奴隷とファイさん。これなら、命の比重は違うだろ?」



「母上……? うーん」



 母親の名前を出され、キャビーはレイスから離れた。



「なんだ、悩む程のことじゃないだろ」



 勿論そうだ。悩む程のことではない。母親を選ぶに決まっている。それはメリットがあるからだ。



 だが、プライドを含めた色々なものが邪魔をする。中でも、認めることに対する恥じらいが強かった。



「言いたくないならいい。だが、王国の民として生まれたなら、奴隷は捨てろ。それがルールなんだ。皆んなが怒ってる理由は、そんなとこだ」



「ルール……ですか。それはレイスさん、貴方方が決めたものです。私に押し付けないで頂きたい」



「お前なぁ」



 キャビーの言うことも、確かに正論ではあった。命令に従順に行動するだけの兵士。正しい行いかはさて置いて、レイスは彼のことが自由に見えて仕方がない。



 羨ましく、妬ましい。もしあの時、キャビーなら奴隷を殺しただろうか。



「はぁ、もういい。取り敢えず、遠征を終えるまで、アイネを守ってやってくれ。それだけは頼まれてくれるな?」



「当然です。アイネの生存は、任務達成の絶対条件です」



「任務ね。お前がそこまで言うなら、安心だな」



 それからレイスは、獣人の襲撃から現在の状況について、キャビーに話した。奴隷を助けに来たと言うのなら、必要な情報になると思ったからだ。



「脱走した奴隷を放置するからこのようなことになるんです。全く面倒な……」



 約1年前、兵士が怪物に襲われ死亡し、連れていた奴隷が逃走した事故があった。その奴隷は、結局見つかっていない。



 それ以外にも、奴隷の脱走は数例あった。



「確かにな……でも、もう隠し通せなくなってんだよ」



「何がですか?」



「カタリナ村で行っている研究についてだ。馬車道が長くなったせいでな」



 馬車道は長年掛けて、現在のような長さになった。道が伸びるにつれて、他国から発見され易くなってしまった。彼らから見れば、かなり不審に映ることだろう。



 お咎め様の森に於ける未知は、全世界が注目している。秘密裏に調査隊が派遣されることも、しばしばあった。



 馬車道を発見されてしまえば、いずれカタリナ村に行き着く。幻影魔法で保護されていたとしても、カタリナ村の存在はそもそも公に公開されている。



 地図と照らし合わせれば、そこがカタリナ村であると容易に判断出来た。



 カタリナ村は、高級果実であるカクモの栽培を目的に作られた──表向きは、そのようになっている。

 

 

 そうすることで、その村は「お咎め様の森にある謎の村」では無いことを対外的にアピールしてきた。謂わば、カモフラージュだ。


 

 無論、実際の目的は、命晶体の採取と研究。その最前線拠点だった。



 馬車道と、カタリナ村が繋がってしまえば、そこで何をしているのか、と疑われてしまう。



「命晶体って何ですか?」



「最近そういう名前に決まったんだよ。というか、改名だな。水の中にある結晶体に、生物の遺伝子が入っていることが分かったんだ」



「その結晶体が生物由来だから、命晶体と?」



「まぁ、それもあるかもな。俺が知っているのは、結晶体がコアの代わりを果たすから──つまり、命の代わりだ」



 結晶体が、第二のエネルギーとなる。

 遠征前に、アイネはそう言っていた。



「コアの代わりとは、つまり……?」



「文字通りの意味だ。体内にあるコアと、命晶体を入れ替える。コアも当然、生物由来だからな。研究者じゃない俺だって、可能性を感じる」



 コアと同様に、命晶体に魔力を通すことで、新たな魔法を生み出すことが出来る。



 それは王国の発展と、強力な兵士の誕生が期待できる。王国は現在、研究を最優先で推進しているのだ。



「実現すれば、確かに厄介ですね」



「厄介……?」



「間違えました。素晴らしいですね──他国に知られる訳には、いきませんね」



「ああ、その通りだ」



 だが、馬車道の拡大も相まって、カタリナ村の不穏な動きをレイラット連合国──獣人の国に察知されてしまった。



「奴隷の奪取が、本来の目的では無かった。トッドの研究資料を回収したかったらしい」



「実際に取られたんですか?」



「ああ。だが、大したことはない。大事な資料は、全部カタリナ村にあるからな」



「なるほど」



「……あれ? 俺、なんでこんな話をお前にしてんだ」



「レイスさん。それはもういいんで、奴隷のことを教えて下さい」


 

 キャビーの任務は、最初からメリーの保護である。



 レイスは今にも懺悔してしまいそうな顔になった。



「全部で38人だ。10人は獣人が持っていった」



「残りは?」



 レイスは謹んで答える。



「死んだよ」



「死んだ? 殺したんですよね? あのクズの言ったことは、本当か」



「キャビー、お前な……」



「今のは忘れて下さい。では、メリーも死亡した。ということですね?」



「悪いが、メリーという獣人は知らない。俺達は獣人に名前を付けない。それに俺は出来るだけ、顔を見ないようにしているんだ」



 顔のあるものは、たとえ人形であろうと破壊し辛くなる。顔を見ないようにし、彼は心を保ってきた。


 

「ふーん」



「わ、悪い……本当に」



「ええ。やってくれましたね。それでは私は、やることがあるので──」



 キャビーは苛立ちを隠さず、レイスを見下す。



「え? お、おい。キャビー……」



 落ち込んでしまったレイスの元を外れ、辺りを物色し始めた。



 先ず赴いたのは、不審な3つの物体──獣人の捕虜と、奴隷の居るところだった。



 それらは、拠点から離れた馬車道の行き止まりで、木に縛り付けられていた。



 オエジェットとトッドも、そこに居た。



「おや? キャビネット君じゃないか」

「あのガキ……っ」

「まあまあ、ここは私に任せて」



 そんなやり取りがあって、オエジェットはキャビーに歩み寄る。キャビーは無視して、捕虜の獣人の元へ向かった。



「なるほど。キャビネット君は、闇の単色のコアを持っていたね。君に隠しごとは出来ないみたいだ」



 キャビーは森の中に入り、拠点から見えないように縛り付けられている獣人を発見した。



 彼は、3人をじっくり観察する。男が2人、女が1人。顔から脚の先に至るまで、切り刻まれたような傷がある。



 3人は鞭で叩かれたようだ。その証拠に、トッドが鞭を握っている。



「おい。そこの女、私を見ろ」



 キャビーは女の奴隷に話し掛ける。奴隷精神の強い彼女は、片眼を開き、やや口角をあげる。弱々しい声で返事をした。



「はい」



「お前は、メリーか?」



 傷が酷く、顔の判別は出来なかった。



「私に名前はありません」



「じゃあ、アイネの元奴隷か?」



「いえ」



「あっそ」



 キャビーは目当てではないと分かると、興味を失ったように引き返していく。トッドが非常に不愉快な顔で、彼を見ていた。



「キャビネット君。ここへ来る道中は、どうだった? 危なかったかい?」



「いいえ。クィエが居たので。それにアイネも」



「クィエ君も単色のコアを持ち、アイネ君はとても根性がある。カタリナ村で育つ子供達は、強く育つのかな?」



 キャビーは立ち止まると、オエジェットに向き直った。



「どういう意味ですか?」



「カクモの実は知っているよね? あれはお咎め様の森でしか、成長しない」



「はい」



「土壌や水、空気に至るまで、非常に栄養価が高い。全ては命晶体のお陰でね。おっと失礼、命晶体については知っていたかね?」



 命晶体で育った木々を、生物が食べ、死骸は土に還る。そうやって循環していき、環境全体に命晶体が行き渡った。



「王国の起源は、お咎め様の森から流れる川の周辺に出来た小さな村からだ。王国が繁栄したのも、命晶体が理由だと言われているよ」



「そうですか。鬱陶しいので、もう着いて来ないで下さい」



 キャビーはまた歩き始める。



「ハッハッハ。遂、喋り過ぎてしまった。また手合わせ出来るのを楽しみにしてるよ」



「あのですね。勝ったからって、良い気にならないで下さい。能力に恵まれただけの人間がっ」



 キャビーはまた振り返り、つい言ってしまう。



「おや? それは君も同じではないのかい?」



「私のこれは、母上から正式に頂いたものです。貴方のような……えっと、うんと、ふんっ」



「ハッハッハ。そうかそうか。なら、私はいずれ君に負けてしまうかも知れないな」



「くそ」



 憎たらしく笑うオエジェットに、キャビーは歯軋りをして立ち去っていく。



「君は何だか、王国の未来のような気がするね──色んな意味で」



 オエジェットは最後にそう言い残した。




 

「あの子供、何するつもりかな」

「さぁな。不気味で近付きたくもない」

「殺されそうになったもんな……」

「うるさい」


 

 カイシンとログ(残りの1人の兵士)は、積み上がった死体の前で佇む、少年を見ていた。



 すると少年は、死体の山に手を掛け、登り始めた。



「おい、まじかよ」

「信じらんねぇ。化け物かよ」



 そこへレイスがやって来て、少年に声を掛ける。



「キャビー、何してる。今直ぐ降りろ」



 レイスの問い掛けも無視して、キャビーは死体の山の頂上に到着する。死体の胸ぐらを掴み、顔を確かめた。



「こいつは違う」



 掴んだ死体がメリーではないと分かると、山の上から転がして、捨てた。捨てた先には、兵士の遺体があった。



「おい、止めろ!! 仲間の上に落とす奴があるか!!」



 レイスは、キャビーが捨てた獣人の死体を退かす。だが、また死体は落ちてくる。



「おい、キャビー!! いい加減にしろ!!」



 キャビーは死体の山で立ち上がると、レイスを見下ろす。



「何ですか、さっきから」



「お前なぁ。仲間の遺体があるだろ」



 レイスはわざわざ兵士の遺体を指し示し、キャビーに伝える。しかし、彼の眼は酷く冷め切っている。



「その人間は、私の仲間ではありません」



「お前……!! コイツらは王国の為に戦ったんだぞ!! それをお前は──」



 レイスが喋っている間にも、また死体が落ちてくる。レイスは叱りたい気持ちをグッと抑え、仕方なく仲間の亡骸を死体の山から遠ざけた。



「世話の焼ける子供だ、全く」



 溜息をひとつ吐く。



「仲間ではない、か」



 そこに込められた思いとは──死体を築き上げた大人の仲間には、なりたくない。



 だろうか。レイスはふと考えてしまった。


 

 命令に従い奴隷を殺した自分と、大人達の言葉を信じず奴隷を救おうとしる少年。



 どうしても比べてしまう。そして、どちらが正義かと言われれば、後者であって欲しいと、レイスは願うのだった。



 すると、キャビーは獣人の女を見つめると、手を止めた。



「……何だ。どうしたキャビー」



 キャビーは、その奴隷を細部に至るまで観察し、身体にも触れていく。



 前髪を払い、唇に触れ、首をなぞり、胸に手を置く。



 身体は温かく、心臓が鼓動している。

 魂が入っていた。



 次の瞬間、女獣人が動き出した。



 牙を剥き出しにして、キャビーに襲い掛かってくる。



 しかし、彼は女の顔を片手で鷲掴みにすると、首にナイフを突き刺していた。



 女は苦しみ暴れた後、息絶えた。



「キャビー、大丈夫か!? 何だったんだ」



「生きていた獣人が居たようです。でも、今殺しました」



「え? あ、そうか……そりゃぁ、良かった」



 突き刺された獣人が、レイスの脚元へ落ちて来る。首から血を流し、眼をひん剥いて絶命している。



 彼は女の眼を閉ざし、またキャビーを見守った。



「こいつも違う」

「違う」

「むぅぅ」



 キャビーは次々と獣人を捨てていく。結局最後に残ったのは、2人分の死体だった。



 死体の顔は生きている時のそれと、少し雰囲気が違っている。


 

 結果的にメリーっぽい死体が2人残ってしまった。これをアイネに見て貰う必要がある。



「キャビー。終わったのか?」



「はい。これをアイネに見せます」



「え、お前正気か!? アイネは今、かなり……」



「アイネは今、何ですか?」



「お前も見てただろ。彼奴は今、精神的にキツいんだ。少しは考えてやってくれ」



「分かりました。呼んできます」



「え、何が分かったの……!?」



 キャビーはレイスを交わして医務室へ直行する。そこでは、アイネとクィエが一緒に眠っていた。



 傍に居るミャーファイナルは、困ったようにキャビーを見る。



「またガキが増えたにゃ。みゃーはベビーシッターじゃないにゃ」



「ベビー、何ですか? いやそんなことより、アイネ起きろ!」



 キャビーは寝ているアイネに対して、声を掛ける。更に身体も揺らしてみる。



 すると、アイネより先にクィエが毛布から顔を出した。



「お兄様ぁ。ばぁっ」



 そう言って、クィエはキャビーの背中に手を回す。



「お前は呑気だな。アイネを起こしてくれ」



「お兄様も一緒に寝よ」



 フニャフニャにふやけたクィエは、兄の身体を毛布の中に引き摺り込もうとする。しかし、額にデコピンされてしまった。



「うぅ……」



「そういえば、お前。どうしてアイネと一緒に寝ているんだ? こいつの傍に居てもいいとは言ったが」



「ひぃっ……そ、それは」



「人間と魔族について、もう一度しっかりと叩き込まないとな。お前が二度と私に逆らわないよう、身体に直接な」



「ちょっと、クィエちゃんを虐めないで」



 そう言ったのは、不機嫌そうな顔で眼を覚ましたアイネだった。頬に涙の跡をくっきり残している。



 彼女は起き上がると、クィエを大きな縫いぐるみみたく抱き寄せた。ムスッと顔を顰める。



「アイネ。お前に見て貰いたい死体がある」



「どうして」



 アイネは、床に敷かれた板の木目を眼でなぞり、斜に構えた態度を取った。クィエを抱いた指に、力が入る。



「ふぎゅぅ──アイネお姉さん、苦しぃ」



「別に見る必要なんてないじゃない。メリーは、し……死んだんだから」



 それを言葉にするのは、立ち直っていない彼女にはまだ早かった。引っ込んでいた涙が、もう一度沸き上がってくる。



「まだそうと決まった訳じゃない」



「だって言ってたじゃん。殺したって」



「私は死体を見てない。10人は獣人に持っていかれたんだ。そっちに居る可能性だってあるだろ」



 アイネは静かに涙を流す。そんな彼女にクィエが甘え始める。彼女の腕を取って自分の頭に乗せ、撫でるように指示する。



 これでアイネが元気になると思っての行動だ。



 しかし、彼女は鼻を啜り、泣き止まない。クィエはおろおろしながら、兄に助けを求める。



「はぁ、これだから人間は……おい、アイネ。やれることは全部やるんだ」



 それは魔族時代の妹から教わったことだ。来世をひたすら待っていたギィーラに、ネィヴィティがそう言ったのだ。



 才能のない者は、そうするしかないのだと。



「アイネ、いいな? 死体を探せ。無ければ、メリーは生きている」



 キャビーの言葉にアイネは思わず聞き返す。



「あるのかな……? そんなこと」



「知らん。ほら、行くぞ」



「……う、うん。クィエちゃん、ちょっと行ってくるね」



「クィエも行くし」



 本当は気が進まない。期待して、またガッカリするのが嫌だ。でも、僅かな望みがあるなら、せっかくここまで来たのだから、とアイネは歩き始める。



「みゃーさん……有難う御座いました」



 最後にミャーファイナルへ礼を言う。彼女は本を片手に、口元を隠している。



「ガキども。みゃーは割と応援してるにゃ」



 キャビー達は、医務室を後にした。



『作者メモ』


 なんかいっぱい情報出してますが、気になる箇所があれば教えて欲しいです。ちょっと出し過ぎ感がありますね。


 個人的に一番気になるのは、ちゃんと論理的かどうかですね。


 またお願いします。

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