第14話

この薄っすら開いてる隙間から、っと。


ほら、出れる。さすが私。


でも、ちょっと高いわね。足場が少ないわ。


ん~、あそこに飛び移って…それから、あっちね。


行ける。行けるけど…戻れないかも…


さて、戻るにはどうするか…ま、その時に考えましょう。


食べるもの探しと更なるいい寝床探しに、出発よ。


今日は、この周辺を探検してみようかな。


何があるかしら?あれは、ショボイチ?なんで、ここに居るのかしら?


「あら、猫ちゃん。また会ったわね」


ここら辺にショボイチの寝床があるのかしら?


それよりも、あのカリカリよりカリカリしてる美味しいの、またくれないかな。


「私ね、今から病院なのよ。健康の為にお散歩しながら歩いてるの。あ、そうだ。煮干し食べる?あれから、持ち歩いてるの」


これこれ!やるじゃない!ショボイチ!


「猫ちゃんは、私の煮干し仲間ね。もぉ行っちゃうの?またね」


あぁ、美味しかった。ここら辺にショボイチの寝床があるなら、また食べれそうね。

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