第11話

いい所だけど、ご飯が食べれなきゃ意味がないわ。


人間と速い車が多い所の方が、袋も箱も多いのよね。


でも、寝るには煩くて怖い。悩ましいわね…


あら、この道、ここに出るのね。あのいい匂いの人間のオス、居るかしら。


「お?また来たのか。良かった。もう来ないんじゃないかと思ってたんだ。ちょっと待ってろよ」


いたいた。またあの美味しいの貰えるかしら?


「いたいた。ほら、ささみ。今日は、俺が買って来たんだ。茹でてから裂いて、タッパーに保存してんだ。俺の昼飯にもなるし、お前の昼飯にもなる。いいだろ?」


これこれ!おいしいのよね!しっとりしてて歯ごたえがあって、大好きよ。


いい奴だわぁ~、このオス。また来よう。待ってなさいよね、いいオス。


「なぁ、また来いよな。待ってるからさ。じゃぁな」


はぁ、満腹。あとは、寝床探しね。


ここなら、前の所が一番安全かな…結局あそこか…どうしようかな…


とりあえず、一回りしていい所が無かったら、あそこに戻りましょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る