第7話

ふぁ~~~~っと欠伸して、ん~~~~っと伸びして。


さぁ、新しい一日を始めましょう。


まずは、腹ごしらえよね。


何が食べれるかな?また、あの道に行ってみる?


大きい人間のオス、居るかしら?


ショボショボのメスのことも気になるけど、煩い所も通るのよね…


やっぱり、今日は違う道に行こう。


昨日はあっちに行ったから、今日はこっちね。


速い箱の避け方も上手くなったわよ。ふふ~ん。


『おい、ここは俺の縄張りだ。さっさと出て行けよ、チビ』


何よ、この大きいオス…こ、怖くないもんっ!


そんなに大きい口空けて凄んだって、怖くなんかないんだからっ!


『なんだ?逃げないのか?チビ。喧嘩売ってんのか?』


違うわよ!バカなんじゃないの?私は、食べ物を探してるだけよ!


『親は、どうした。そんなに小さいナリじゃ、まだ母親が一緒のはずだろう?』


母親?大きいメスのこと?居なくなったのよ。突然…


『捨てられたのか?いや、人間がうろついてたし、捕まったか?』


捕まった…?人間に?嘘よ。だって、大きいメスは速いもの。

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