第6話

つーかーれーたー。


なぁんにもないじゃない。こっちの道、ハズレだったかな。


はぁ…しょうがない。ちょっと、寝よう。


ちょうどいい、あったかい所、無いかな。


あ、あの赤い箱の下とかどうだろう?


あったかい光もあるし、すんごく速い箱もほとんど居ないし、他の奴らも居ない。


いいじゃない?ちょっとだけなら…ちょ…っと…だ……


はっ!やだ、もう暗い。寝ずぎた?いけない。寝床に帰らなきゃ。


って、別にあそこじゃなくていいのか。いや、でも、大きいメスが帰って来てるかも?


お腹もすいてるし、食べる物を探しがてら一度だけ、一度だけ帰ろう。


やっぱり、いないか…折角、匂いのする箱の中からいい匂いの食べ物持って帰ってきたのにな。


まぁいいや。とりあえず、今日は、ここでいいや。


明日になったら、新しい私だけの寝床を探しましょう。


ちょっと、寒いや。大きいメス、あったかかったのにな。


どこに行っちゃったんだろう?私、これからずっと一匹ぼっちなのかな?


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