人生2周目初めての出会い

目が覚めると俺はベットに横たわっていた。

優しい匂いがする。あれっ?体が痛くない、包帯巻いたとかそんな領域じゃない。普通に体が完全に治っている。え?どゆこと。すると、扉がガチャっと開いた。「あら、目が覚めたのね」

入って来たのは、綺麗な女性と虎?だった。

女性は大人な雰囲気で、年齢は30代前半くらいだろうか。ぶっちゃけ俺の好みだ。あとは何よりも、あの2つのたわわな果実が素晴らしい。虎は前の世界の明るい茶色と黒みたいな感じじゃなくて。白い毛並みで黄色い月の様な目をしている。どちらかと言うと猫に見える。

「助けていただきありがとうございます。本当に助かりました。」

「いやいや、いいのよこれくらい。家の近くで大きい音がしたから気になって外に出てみたら血だらけのあなたがいたもの」「あんなの見過ごせるわけないわ」

いや今世はついてるな、こんな綺麗な女性に助けてもらえるなんて。

「あっそういえば名前を言ってなかったわね、私の名前は、ノゾミよ」

「で、こっちの子が私のペットのミルクちゃん」

「あっえーと俺の名前は東郷武蔵です」

「あら、あなた名字があるなんて珍しい名前ね」

「もしかしてあなた転生者?」

なんでノゾミさんは俺が転生したとわかったんだ?

そういえば確かに異世界で名字は変か。

「はい、そうです。まださっき来たばっかでわからないことだらけで困ってるんです」

「あら、やっぱりそうだったのね。実は私も転生者なのよ。本当の名前は望月希」

「ええええ!?ノゾミさん転生者だったの!?」

あっ、驚きすぎて口に出してしまった。

「こっちの世界に来たばかりなら知らないことだらけよね。私の家にしばらくいて良いから、私が手取り足取り教えてあげるわね」

こうしてノゾミさんとの異世界チュートリアルが始まった。でも、なんか忘れてる様な?まぁいっか。

「それじゃあまずご飯食べましょうか」

「はい、何か手伝えることありますか?」

「そうねぇ、じゃあ水を川から汲んできてもらえる?川は家を出て右に行くとすぐ見つかるわ」

「はい!わかりました!」

俺は川に水を汲みに行きながらどんな料理がくるか、ワクワクしていた。

「水汲んできましたよー」

「ありがとう、重かったでしょう。じゃあ私が料理を作るから出来るまで休んでてちょうだい」

俺は先にイスに座ってしばらくしたら、良い匂いがしてきた。すると「できたわよー」と呼ばれた。

「はーい」と返事を返して料理を運んだ。

「「いただきまーす」」

料理はスープとパンだった。ミルクちゃんにもご飯があった。異世界の食事はそこまで変わらなそうだ。スプーンを手に取りスープを口に含むと、「うんまー‼︎」「お口に合った様で何よりだわ」

口に含んだ瞬間、肉や野菜の香りが鼻を突き抜け、脳にダイレクトに味が伝わってきた。前の世界とは違う感覚だ。舌から脳に情報が伝わるというより、こう直接、情報が脳に来ている感じだ。お腹に入ると何故か溜まった感覚はしなかった。瞬時に分解されたというか、体の一部になったというか、不思議な感じだ。こうして異世界初のご飯は幕を閉じた。

「じゃあこれからこの世界のことについて話すわね」




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