第3話小心者のバカな先輩

僕はコイツ頭がおかしいと思ったのは、入社3日目。

僕はなまりが酷いので、イントネーションを標準語にしていたら、ソイツが、

「お前、鹿児島の田舎モンなら、田舎モンの喋り方しろよ!」

と、言う。

僕は、変な会社に入社してしまったと後悔した。

だが、それから先輩は小さなミスを1ヶ月間も説教しやがった。

コイツは、強く反発する後輩には威張らない。

大人しい人間には、威張る。

この小心者が。


ある日、係長に昇進した小心者。

ストレスで、痔になり1ヶ月間入院した。また、総務課とやり合っていたら、コイツがしゃしゃり出て、話しを台無しにした。

自立神経失調症で休職しようとしたら、診断書はヘルニアと書けと言われて、その通りにしたら、総務課とケンカになり、言い争いに小心者が邪魔をしたのだ。

しばらくすると、このバカ、僻地に飛ばされた。

良い気味だった。

コイツはあのナマズ顔の事務員を尊敬すると言っていた。

バカはどこまでもバカなのだ。

退職日、挨拶したら説教されそうになり、「うるせぇよ!」 

と、言ってデスクを蹴ると、黙り込んだ。

小心者が!

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拝啓、クズなあなた様へ 羽弦トリス @September-0919

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