第2話オレの給料を返せ!

僕の昔の職場の話し。

7年間、貿易事務をしていた。

朝の6時半から働いて19時に帰れたら御の字。

翌昼まで働いていた。だから、残業代だけで16万円。基本給が17万円で、その他手当てが付くので、今月の給料は手取りて36万円はもらえるだろうと、計算していたら振り込まれたのは、19万円だった。

その頃は、僕の勘違いだと思っていたが、ナマズ顔の事務員のお局様が、

「私に逆らうと、給料へるわよ〜」

と、言っていた意味が分かった。

僕はこのナマズ顔の事務員とケンカばかりしていた。

そして、夜中の3時に仕事を終えて、事務所に戻ると、お局様のパソコンがスリープモードになっていたので、開いてみた。

既に、残業を100時間以上していたのに僕の残業時間は76時間。

お局様の残業時間は、80時間だった。


8時5時でアガる事務員が残業なんてウソの報告だ。

それが判明したのは、退職する直前。

7年間、僕の残業代の一部を横領していると思ったら悔しくてなんとも言えない。

これは、総務課にも労基にもリークした。

あいつ、轢かれへんかな。

ブスのクセに!

これは、酷い表現だが向こうは業務上横領をしていたのだから、そう言われて当然だと思う。

何が、私に逆らうと給料へるわよ〜だ!

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