第30話 お灸で大やけど
現在の与党にお灸を据える意味で誕生したパラノイアでの侍日本党にも期限が迫っていた。そんな中、第一野党の自由民党の人気が第二党の立嫌民臭党に追い込まれていた。
天海副総理
「思わぬ事態が巻き起こっています。自由民党の不祥事で我らが去ってしまえば、立嫌民臭党に政権を委ねかねませぬ」
徳川家康総理
「愚か者目が。アップグレードできない老害は排除すべきだ。我らの世界では世襲は大事であったがこの世では、苦労知らずは、百害あって一利なしじゃ」
天海副総理
「国民に野党の正体を知らしめる必要が御座いますな」
本田忠勝政調会長
「そのようで」
伊達政宗外務大臣
「国民の目を覚まさせなければ、不満の矛先があらぬ方向へ歪められまする」
服部半蔵国務大臣
「暇が御座いませぬぞ」
黒田官兵衛渉外大臣
「半蔵殿の言う通りで御座います」
豊臣秀吉厚生労働大臣
「禁断の手を打つべきじゃな。情報誘導じゃよ」
天海副総理
「仕方ないかと」
徳川家康総理
「うん。半蔵、官兵衛。情報を流せ。NHKを存分に使え。文句を言えばひっ捕らえ、島流しに致せ。今まで甘い汁を吸った見返りよ」
天海副総理
「この際、NHKの改善にもメスを入れますか。我ら暫定政権ならではの荒業で御座いますな」
服部半蔵・黒田官兵衛が率いる秘密警察がすぐさま動いた。その日の夜には、NHKの会長を筆頭に報道部幹部など多くの者を拉致した。拉致された者は、人影を見た瞬間、麻酔銃を撃たれていた。彼らが目が覚めたのは、どこかの遠海の孤島だった。傍には立て看板があった。そこには「悪行を許さぬ。天罰。生きて屍となるがいい」と書かれていた。拉致された者は絶望の未来に気が遠くなるしかなかった。指導者を失ったNHKには、侍日本党から豊臣秀吉・服部半蔵・黒田官兵衛・伊達政宗・
本田忠勝が乗り込み、仕切った。
その日から立嫌民臭党が引き起こした維新の宴の乙喜多議員への暴力行為の映像や公妙党の外国人優遇の悪政や介護ビジネスに邁進する党の悪行など野党の闇を連日連夜、放映し続けた。抗議の電話がNHKを襲った。その発信者を洗い出し、首領を炙り出し捕らえ、無人島に次々に送り込んだ。騒ぐマスゴミの幹部も同じ目に会った。
独裁政権で粛清が行われているように粛々と行われた。やがて、自己保身から、NHKに反発する者は日増しに少なくなり、野党の悪行報道が日常茶飯事となっていた。さらに何もしていない世襲議員への批判も同じく報道されていた。国民は、政治の悪政を知り、国のためになる政策を推し進める議員が誰なのかをしるものとなった。日本の国民意識は大きく変わり始めていた。
(主な登場人物)
総理大臣に織田信長→豊臣秀吉→徳川家康
副総理に豊臣秀吉→徳川家康→明智光秀改め天海
幹事長に徳川家康→伊達政宗
政調会長・本田忠勝
財務・総務大臣・小西行長
外務大臣・伊達政宗→島津義弘外務大臣
国務大臣・明智光秀 明智光秀国務大臣→服部半蔵
厚生労働大臣・石田三成
資源大臣・加藤清正
渉外大臣・黒田官兵衛
経済安全保障担当大臣・お江「崇源院」
侍日本党副幹事長・細川ガラシャ
厚生労働大臣・豊臣秀吉その裏では、名軍師竹中半兵衛と黒田官兵衛が動いていた。
法務大臣「司法卿」・江藤新平
立嫌民臭党
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