第22話 総裁選は清須会議か
非現実と現実が入り乱れるこの世界。神仏によって転生した武将たちは、言霊を用いて現世界の者に影響を齎したり、実際に行動を起こすことがある摩訶不思議な世界を形成していた。野党第一党となった自由民主党は、増税眼鏡と称された岸田代表を引責させ、新たな代表者選びに動き始めていた。
家康「自民党が変わろうと藻掻いておるな」
天海「我らの転生は自由民主党の変革にありまする」
家康「そなたの父・光秀殿には関ケ原の前後に世話になった。その後はそなた光慶殿
によって江戸時代を安に導けた。有難き事よ。して、その天海から見て今回の
代表選を如何に思う」
天海「この国が正しき道に導くのは、高市早苗殿でしょうな。官僚・マスゴミが嫌が
るのは知識的には青山繁晴殿でしょう。ただ、推薦人に輪田政宗と言う者がお
りましてなテロ民族であり問題を引き起こしているクルッタ人擁護とも取れる
挙動が気になりまする。三成のようなもので御座いましょうか」
家康「排除一辺倒では、国際社会でのデメリットもあると慎重になっているのか、本
当に日本を内部から崩壊させようとしているのか分からぬと言うことか」
天海「半蔵殿に探らせていますがなんともはや…」
家康「根深いか」
天海「そのようで」
家康「その点を考慮して今回の代表選をどう思う」
天海「腐った蜜柑は排除すべきことは高石、青山両氏同じでしょうな。ただ、青山氏
の日本の治安を護るのが、まさしくわたしが代表となって取り組む課題のひと
つです。それは、外国人の増加による社会不安に対しても、同じです。と語っ
ているがいざとなったとき内部から崩壊させられる危険性があるのも拭えぬ不
安かと」
家康「いい奴か悪い奴か分からぬか。そのような者を傍に置く危険性は確かにある
な。青山とやらは政治家や官僚に詳しいようだが、言うは易く行うは難しだか
らな、寝返られるのは我らが仕掛けた勝敗の決め手となったからな」
天海「関ヶ原では父も尽力され、せっせと相手に手紙を送り続けられていた。我らも
また言霊を自民党議員に送らなければなりませぬな」
家康「その必要性を感じるのか」
天海「議員は武士ではありませぬ。票を得らなければ只の人ですかね。代表の人気に
頼る者が少なからずや。能力はなく頭がメル変小僧の小泉進次郎が推されてい
るのは間違いないかと」
家康「思いつきも経験の積み重ねであれば価値はあるが、なければ暴挙だ」
天海「見た目の旨味より、中身の充実をと各議員に送っております。SNSでも小泉の
愚かさを拡散し、準ずることなきように仕向けておりまする」
家康「藩内の事ではないか、効果はあるのか」
天海「これが意外とありましてな」
家康「何故に」
天海「議員には彼らを支える党員・党友というのがおりましてな、メル変小泉など推
せば党そのものが崩壊すると念を込めました」
家康「うん、そうか。ほれ、石破とか陰気臭い者が人気とか聞いておるが」
天海「ぷははは、気にしますまい。顔にはなりませぬわ」
家康「ふむ、儂も敵にしても味方には据えぬな、決まるものも決まらぬわ」
天海「河野太郎は叱責はするが人の意見を聞かないどころかブロックしてしまう。裏
金返納は疑わしい議員からは敬遠される。親族が親中で、電力問題で中酷企業
を差し込んでいる。敵に通じていては無理ですな。面白いのが裏にいる奴らで
してな」
家康「フィクサーというやつだな」
天海「石破・小泉の裏に菅元総理がおり、キーワードを握る麻生太郎と犬猿の仲。小
泉では中国の秀欣平、露西亜のプチン、米国のカードやパリスとやり合えない
のは誰の目にも明らか。政策など分かりもせぬでは応援できぬでしょう。そん
な大将で戦いたくないですからな」
家康「候補者同士の討論会があれば、誰に付けば得かが分かる。秀吉の清洲会議のよ
うなものが出来ればメッキが剥がれる者もでるであろう」
天海「出る杭は打たれるが世の常。異端児の高市の個性の強さを嫌う者がいるのも致
し方ない。関ヶ原で三成ではなく家康様を選んだ西軍の武将と似ているのでは
ありませぬかな」
家康「国の未来は己の未来。ポリシーがしっかりしておらなければ戦えぬわ。損して
得を取れとなるのも然りじゃな」
天海「祭りごとは祭りごと。実を取りに行けば馬鹿でない限り、出れに付けばよいか
分かると言うもの。ただ、残念なことに議員は武士ではありませぬ。愚かな
者、悪代官のような者が少なくないのも事実」
家康「歯痒い所よな。して、才能はあるが動向が厳しい青山は如何に」
天海「高石殿が大将になれば財務大臣か重職に置いて頂きたい。麻生さんを副総理に
置き地盤を固めるのもよいかと」
家康「この選挙次第で我らの役目も終わりを告げるやもな」
天海「非現実を現実に戻すのは早い方が宜しかろうて。只気がかりなことがありまし
てな」
家康「マスゴミの妨害か」
天海「優先順位は安全保障と経済対策ですが、おれを葬って夫婦別姓などどうでもい
いことを持ち出して論点ずらしを行ってきそうな雲行きが致します」
家康「糞が。懲らしめるには電波を取り上げるか」
天海「そうできればよいのですが、根深い闇がありそうで選挙には間に合いませぬ」
家康「我らにできるのであれば置き土産にしたいものだな」
天海「それは宜しいな」
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