第25話 移民・難民オブジェクション

 秀吉は外郭団体や組織の声に耳を貸すことなく、大胆に悪人退治に勤しんだ。批判の声が高まり政権が危ぶまれる状況になれば、その全ての責任を取る形で半ば強引に推し進めていった。秀吉の信条は好んで使った籠絡戦「戦わずして勝つ」だ。その裏では、秀吉の名軍師竹中半兵衛と黒田官兵衛渉外大臣が動いていた。半兵衛と官兵衛の元にはこれでもかと言う外国人の素行の悪さが報告として挙がってきていた。難民と報道されるが移民だ。難民認定は殆どない。そもそも日本が言う難民申請で通るのは殆どない。日本をうろつく外国人の多くは、観光ビザで入国しその後、不法労働を目的に難民申請を幾度も行い、この国に居座る者。不正ビザや不正入国で国内で仲間や人権団体の名を隠れ蓑にした国家転覆組織の助けで居座る者だ。中国人や韓国人が移民としては多いが、大きな問題を起こすことは少ない。最近でこそ、靖国神社への冒涜や奈良の鹿虐待、一般店への嫌がらせは、中国からの旅行者が引き起こしている。観光ビザで入国し、高級貴金属を奪い、店員に危害を加える強盗殺人事件が大阪で起こっている。この件について秀吉は家康を通し、日本初の法務大臣「司法卿」となった江藤新平に徹底した粛清対応を命じさせた。江藤新平は家康の依頼で神仏によって転生された人物だった。江藤新平は士農工商の制度の撤廃や学校制度や警察制度を作った人物だった。外国人問題に暗躍する権利を悪用する極悪人と対峙するのに適任と家康が判断した者だった。半兵衛と官兵衛はせっせと江藤新平に現在の日本の様子を報告として挙げていた。

 江藤新平は、上がってくる問題解決の優先順位を付けて行った。点が面になってからでは遅いからだ。その結果、文化や宗教の違い、国人ととしての自覚も国も持たないクルッタ人がターゲットして上がってきた。クルッタ人を一掃できれば、他の移民にも対応できると考えた江藤新平は、クルッタ人の一斉送還および収監を急がせた。

 クルッタ人のほぼすべてが不法入国し、先人を頼り労働を行っていた。既存の企業に対し、雇用関係の徹底と従業員の犯す罪に雇い主責任を負わせた。彼らの大きな収入源である解体業に関しての不法廃材の投棄、積載オーバー、そもそも業者としての資格・認可の有無を調べ上げさせ、違反が判明したら即刻、対応した。江藤新平は国際免許にも疑問を感じていた。駄目だから即刻廃業させるのは簡単だったが、治安が大きく乱れたり、集団行動をされては日本人に被害が出ると考え、雇用主は従業員の免許取得に関し、保留期間処置として強制的に自動車保険の人身・対物の無制限加入を義務付けた。応じない場合は、「不適合」として身柄を拘束し、拘置所へ送り込んだ。国家転覆組織がすぐさま接見を訴えてきたが、根本的に罪人であり、擁護を受ける立場にない。本来ならいない存在として扱い、幽霊に弁護は出来ないと突っぱねた。それでも食い下がる人物は容赦なく国家転覆罪で拘束していった。拘束された多くの者が今後関わらない、関わった場合しかるべき対応を受けることを条件に釈放された。その際、弁護資格などの資格の一切を取り上げた。その中には簿記という細やかな資格も含まれていた。それでも何人かは、主張を曲げずに拘束されていた。半年もすれば仮釈放なしの無期懲役囚の多くいる刑務所に移送された。彼らを待っていたのは痴呆老人となった受刑者の介護当番だった。

 江藤新平は、現実を身をもって知るがいいと言う思いから「困っている人を助けたいなら存分にやるがいい」と突き放した。クルッタ人が目を付けた樹木葬に関しても

重葬が日本の土葬であるがシャリーアでは平葬であるため、日本の土葬とは準じないことからこれを拒否。母国や出身国に遺体を飛行機で運ぶことを命じた。異人を安易に受け入れられない問題は宗教観への重みが大きな問題であることを新平は感じ、その穴を塞ぐため行った。新平は、日本文化を迫害する外国人思考を蔓延らせないことに力を注いだ。日本政府は、諸外国から人権だの差別だの揶揄されたが意に介さずにいた。家康は江藤新平の意を受け、諸外国に「ならば問う。移民を受け入れ成功した国が如何ほどあるのか。クレームを言う前に自国で成功例を作り、我が国に教えて頂きたい」と揺るがない立場を表明してみせた。










(主な登場人物)

総理大臣に織田信長→豊臣秀吉→徳川家康

副総理に豊臣秀吉→徳川家康→明智光秀改め天海

幹事長に徳川家康→伊達政宗

政調会長・本田忠勝

財務大臣・小西行長

外務大臣・伊達政宗 伊達政宗→島津義弘外務大臣

国務大臣・明智光秀 明智光秀国務大臣→服部半蔵

奉行大臣・石田三成

資源大臣・加藤清正

渉外大臣・黒田官兵衛 黒田官兵衛渉外大臣

経済安全保障担当大臣・お江「崇源院」

侍日本党副幹事長・細川ガラシャ

厚生労働省・豊臣秀吉その裏では、名軍師竹中半兵衛と黒田官兵衛が動いていた。

法務大臣「司法卿」・江藤新平


律嫌眠種党

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る