第13話 抑止は早期に被害を被る事
織田総理
「政宗、派手にやらかしたようだな」
伊達政宗外務大臣
「差し出がましい行いでしたかな」
織田総理
「愉快じゃ、愉快、大いに愉快じゃ、あははははは」
伊達政宗外務大臣
「瓢箪から駒もあり得ますぞ」
織田総理
「台湾侵攻の前に我が国と戦うのか、願う所よ」
伊達政宗外務大臣
「いま、我らの生きていた時代ではありませぬぞ。武器の破壊力も」
織田総理
「生きていた時代か…。目が覚める度に記憶が蘇るな。我らには時間がないと言う
ことか。急がねばならぬな」
伊達政宗外務大臣
「面子とやらで政権を保つ輩に喧嘩を売ったからには只では済みますまい」
豊臣副総理
「面子か、馬鹿馬鹿しい。戦には犠牲が付き物。それを相手にも思い知らせてやる
いい機会だ。政宗が心配するのは原爆じゃろ。では、なぜ戦績不振の露西亜は使わ
ぬのか。使えば各国からの報復と絶望がそこにあるからであろう。狂人でなければ
使うのは無理無理。窮鼠猫を嚙むも噛んだ鼠も逃げ場所を確保しておるわ。今の
世、自国だけでは生きていくのが困難。況してや貧しい国を味方につけて粋がって
も属国を増やし問題を抱えるだけで儲けには成らんわ。国を預かる者は利益を得る
のが重要。資源を奪うのもよいが、その資源で製品を作り、商売が出来ての資源。
それに貧しい国の者に高価なおもちゃを与えれば思い上がって反旗を翻す危険性も
ある。愚かな者は愚かな者の行動は手に取るようにわかるものよ。個人商店より財
閥と付き合う方が明らかに効率がいいのは周知の事実。弱い犬ほどよく吠える。そ
れが中酷だ。露西亜は身内の喧嘩で収まると高をくくった愚か者よ。この戦を治め
るのは米国の前カード大統領のように冷酷で打算で動く主導者でなければ無理だろ
う。カードの申し出を断れば、明確な敵となり、世界を本気で敵に回すことにな
る。露西亜のプチンが発狂して核を使ってもその幾つかは撃墜される。何発かは着
弾するがそれは露西亜が消えることを意味する。今時の戦は、瞬時だ。露西亜や中
酷の核施設は何十年も昔に作られた物。最新の破壊兵器の敵ではないわ。注視すべ
きは原潜だ。世界は中酷・露西亜の原潜を浮上させないことだ。餓死させればい
い。武士は食わねど高楊枝ではない兵は命欲しさに白旗を上げるわ。あとは公開で
拷問し、軍事機密を聞き出し、確信が得られなくてもピンポイントで攻撃すればい
いだけだ。極悪ウイルスを研究する段階でワクチンも用意するのが常套。それを怠
った、出来ない無能な者に金儲けのためにレベル4の研究施設を与えた結果がパン
ディミックを引き起こした。中酷だけではなく施設を性善説で与えた仏蘭西にも大
きな責任がある。更に言うならば、露西亜には開発能力はあるが中酷は盗人。所詮
は物まねに過ぎない。我が国の新幹線の技術を盗んでおいて作った物は似ても似つ
かぬ品物だ。それが中酷だ。露西亜から得た技術で作った物を高官たちの横領で劣
化させた武器がどれほどの脅威となるか、それは軍部や主導者が一番知っているも
のよ。ウクライナ侵攻も自軍の戦力を過信した結果だ。今では最新兵器ではなく、
お蔵入りした品物や劣化した武器に頼る始末。苦情の空論より現実とは冷酷非情。
同じ被害を受けるのであれば、劣化で被害を受けるより、破壊で結末を迎える方が
再起に掛けられる時間を得られ効率的と言うものよ」
織田総理
「秀吉らしい考えじゃ。臭いものに蓋をして次世代に先送りして問題など解決しな
い。むしろ事実が歪められ、解決への道は遠のくだけだ。慰安婦問題も元を正せば
高額な報酬を受け取っていた遊女。醜い思考で臭い唾を撒き散らす缶酷は何をし
た。国は米軍から金を奪い、兵は民から金品を奪い、凌辱と拷問に明け暮れた。米
軍の兵力にはなっていない。だから米軍は缶酷を信用していない。慰安婦問題は、
現代の問題ではない。資料もある。しかし、缶酷が行ったライダイハンの問題は現
代だ。その問題も解決できずどの口が物申すのか。聞こえてくるのは関わるな。関
われば地獄しかないと言う事だ。世界もやっと国際試合を通じて缶酷の不条理さや
理解力のなさを認知し始めている。化けの皮は剥がれるものよ。世界はいま、鬼退
治の時代に入っていると感じる。善人の顔をした悪魔を炙り出し、厚生ではなく粛
清するのが後世に被害を拡大させない抑止になる。我らが転生させられたのは、粛
清を意味するものと思うておる」
明智光秀国務大臣は三人の会話を扉越しに聞いていた。光秀は信長の転生された意味を粛清ではなく、厚生だと考えていた。
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