第7話 2017年のThe Queen Day vol.3

 さて、間が空いてしまいましたし、私が参加した全回をご紹介できるかわかりませんが、今日は2017年4月15日(土)に行われたThe Queen Day vol.3のお話を。


 この回は、「世界に捧ぐ NEWS OF THE WORLD リリース40周年記念」と銘打って開かれました。ゲストは総合音楽家の和久井光司氏、ライブはGUEENでした。


 和久井光司氏は、1996年にTOKYO FM出版から、「地球音楽ライブラリー」シリーズの1冊である「クイーン」の著者です。この本は2004年に増補改訂版も出ており、今も入手可能です。


 私の手元にあるものは初版の方ですが、QUEENの全アルバム(1995年のMADE IN HEAVENも間に合っている、いやこのアルバムのリリースを待って発刊されたのかな)や、イギリスでの全シングルレコード(12インチレコードやCDがあるものはその表記もあり)など、この時点までQUEENが関わったすべてのレコード、CD、ビデオ作品が紹介されています。


 なかにはEDDIE HOWELLのMan From Manhattan(マンハッタン・ドリームって邦題だったのですね)など、マニアックな作品も紹介されています。


 この本の面白さは、和久井さんがアルバムINNUENDOの項で、「『華麗なるレース』で自分はQUEENを離れてしまったので、アルバムはずっと聴いてはいたがINNUENDOの発表時点で自分で持っていたアルバムは3枚だけ」と正直に書かれているように、「筋金入りのQUEENファン」が書いた本ではないというところにあります。


 なのでこの本は非常に客観的に書かれており、資料的価値の高いものとなっています。


 えっと、本ではなくて、The Queen Day vol.3の紹介でしたね。


 和久井さんのトークでは、1977年6月までのA DAY AT THE RACES TOURと、1977年11月からのNEWS OF THE WORLD TOURでは、演奏曲目がガラッと変わっていることが取り上げられました。


 また、ファーストアルバムのQUEENから、作者個人の名前がクレジットされている最後のアルバムA KIND OF MAGICまで各アルバムの、収録曲の作者内訳がスクリーンに映し出されました。それまではフレディとブライアンの曲がほとんどで、ロジャーは1曲、ジョンはサードアルバムから1曲入っていたことに比べ、NEWS OF THE WORLDで初めて フレディ3曲、ブライアン3曲、ロジャー2曲、ジョン2曲となったことの説明もありました。


 さらに、WE WILL ROCK YOUや、WE ARE THE CHAMPIONSがスポーツアンセムになったことの話もあり、こうしたことから、曲調だけでなく、様々な面から、NEWS OF THE WORLDがQUEENのひとつの転換点になったということが示された、和久井さんのトークでした。

 

 GUEENのライブも、NEWS OF THE WORLDからの曲が中心で、まさにNEWS OF THE WORLD一色の、The Queen Day vol.3でした。

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