第3話 Crazy Little Thing Called Loveでは誰がどんなギターを弾いているか(続)
フレディ亡きあとに初めてCrazy Little Thing Called Loveが演奏されたのは、1992年4月のフレディ・マーキュリー追悼コンサートでした。
ボーカルはツェッペリンのロバート・プラント。正直、ロバートとこの曲の組み合わせには驚きました。(Innuendoはぴったりだと思いましたが。)
この時は、ブライアンはゴダン(Godin)社のエレアコという、ブライアンとしては珍しいギターを弾いています。(ギターソロの前にレッドスペシャルに持ち替え。)
これはもしかしたら、Crazy Little Thing Called Loveの前にロバートが少し歌ったツェッペリンのThank Youと、Crazy Little Thing Called Loveの両方に合うギターとしてブライアンが選んだのではないかと、勝手に推測しています。
時間は飛んで、QUEEN+Paul Rodgersです。まずは2005年10月のさいたまアリーナ公演から。この時はブライアンとポールがヤマハのサイレントギター(で合っていますか?)を弾いています。日本公演だからでしょうか。
ポールはすぐにギターを降ろし、ブライアンはソロの前にレッドスペシャルに持ち替えています。
QUEEN+Paul Rodgersにはサポートのギタリストがいます。ブライアンメイ・バンドにも参加していたジェイミー・モーゼスです。ジェイミーはエレアコから黒のテレキャスターに持ち替えているように見えるのですが、あまり画面に写っていないのではっきりしません。
次はQUEEN+Paul Rodgersの2008年9月のウクライナ・ハルキウでの公演です。ポールとジェイミーは6弦のエレアコでスタートし、ポールはすぐにギターを降ろし、ジェイミーは最後におそらくギブソンのSGモデルに持ち替えています。
ブライアンは最初から最後までレッドスペシャルを弾いています。
ウクライナ・ハルキウというと、2年前からロシアの激しい侵略・攻撃に晒されていることに触れざるを得ません。一刻も早くロシアがウクライナ侵略を取り止め、かの地に平和が戻ることを祈ってやみません。
QUEEN+Paul Rodgersは今はQUEEN+Adam Lambertの影に隠れてしまっている感がありますが、今観ると、なかなか趣深いものがあります。特にロジャーが前に出て歌っているシーンは貴重で、あれっ、ロジャー、こんなにしゃべっていたんだと驚かされます。
最後に、QUEEN+Adam Lambertの4回に渡る来日時のCrazy Little Thing Called Loveです。
まずは2014年8月のサマソニ東京です。この頃になると、ブライアンメイギターズ製のギターのバリエーションが増えているので、ブライアンが弾いているのは、「本家」のレッドスペシャルか、ブライアンメイギターズ製のギターのどちらかになっていると思われます。
サマソニ東京では、ブライアンはレッドスペシャルのセミアコ版で弾き始め、最後にレッドスペシャルに持ち替えています。
2016年9月の武道館では、ブライアンは6弦のエレアコを最初から最後まで弾いています。おそらく現在もBMGの公式サイトで買えるRHAPSODYモデルなのかと思われます。この曲のギターソロをエレアコで弾くのは珍しいですが。
2020年1月の来日時は最初から最後までレッドスペシャルを弾いています。ただ、1月31日の名古屋では何かトラブルがあったのか、最後の方で「本家」からレプリカに交換しています。
先日の来日でも、やはりレッドスペシャル1本でした。
おそらく最近は花道でこの曲をやることが多いので、ギターの持ち替えを行っていないと推測していますが、どうでしょう。レッドスペシャルとブライアンの手にかかれば、これ1本でどんな状況にも対応できることが基本にはあるとは思いますが。
以上、2回にわたり、Crazy Little Thing Called Loveでは誰がどんなギターを弾いているかという、とりとめもない文章を書かせていただきました。ギターの種類など、誤りがありましたらご遠慮なくご指摘ください。
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