第2話 Crazy Little Thing Called Loveでは誰がどんなギターを弾いているか

 QUEEN ROCK MONTREALもそうなのですが、この頃のQUEENのライブを観ていて気になることのひとつに、Crazy Little Thing Called Loveで、誰がどんなギターを弾いているかということがあります。


 この曲のPVでは、ブライアンが最初から最後まで黒のフェンダーのテレキャスター1本を弾いていますが、ライブではバリエーションがあります。


 モントリオールでは、フレディもブライアンも、最初はオベーションの12弦のエレアコを弾いています。フレディはそのまま12弦エレアコを最後まで弾いていますが、ブライアンは2回ギターを持ち替えています。


 最初は「She leaves me in a cool cool sweat.」というところのあとで、黒のテレキャスターに持ち替え、ギターソロを弾いています。


 次は「Ready Freddie! Crazy little thing called love.」のあとでレッドスペシャルに持ち替え、曲の最後まで弾いています。


 では、それがこの曲を演奏するときの定番かというと、そうでもありません。


 この曲が初めてラインアップに入った1979年11月からのThe Crazy Tourでは、残っている映像資料から観る限りですが、ブライアンは最初から黒のテレキャスターを弾いて、Ready Freddie!のあとでレッドスペシャルに持ち替えています。


 それがいつからか、ブライアンも最初12弦エレアコを弾くようになりました。


 モントリオールもそうですが、82年6月のミルトンキーンズでの公演、82年9月のサタデーナイトライブもそうです。82年11月の西武球場も、映像が暗くてはっきりしませんが、おそらくそうです。


 1983年にコンサートを開かなかったQUEENも、84年にツアーを再開しました。


 おそらくその84年からだと思いますが、また変化が訪れます。フレディのギターが、エレアコからフェンダーの白のテレキャスターに変わりました。


 ブライアンの12弦エレアコ→黒のテレキャスター→レッドスペシャルの持ち替えは変化はありません。5月の代々木体育館でも確認できます。


 おそらくこのパターンで一番有名なのは、85年7月のライブエイドでしょう。フレディが白のテレキャスターを弾く姿が、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。


 映画「ボヘミアン・ラプソディ」ではなぜかライブエイドでの場面ではこの曲はカットされていますが、「完全版」ではテレキャスターを高く掲げるフレディの姿を見ることができます。

 

 1986年のツアーでも、7月のウェンブリーでそのパターンを確認することができます。


 まあ、年寄りファンになると、そんなことが気になるということで、今日は書かせていただきました。


 実は、フレディ亡き後のQUEEN+Paul Rodgers、QUEEN+Adam Lambertなどではもっといろんなバリエーションがあるのですが、それはいずれまた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る