第4話
キャンパスライフも数ヶ月が過ぎ、一人暮らしにも少しずつ慣れてきていた。初日に話しかけてくれた奈緒の他に、同じアパートに住む翠とも知り合っていた。まわりも自然と授業を一緒に受けるメンバーが決まっていって、毎日遅くまで授業があり、高校と変わらないような日々が流れた。私と奈緒、懇談会で声をかけた明日香、夏帆、望奈。誰が言う訳でもなく、いつの間にか行動をともにしていた。
「サークルはどこに入る?もう決めた?」
学食で食べ終えた皿を前に、明日香が切り出した。
「テニスだなあ」と夏帆、
「私は家が遠いから入らない」と奈緒がぴしゃりと言う。
「バドミントン見に行きたいな」と私が控えめに口にすると「私も!」と望奈が食い気味に言ったので一緒に見学に行くことになった。今まで関わったことのない才色兼備の望奈に少し気後れしながら、新しい学部棟とは対照的な古めかしい体育館へ向かう。
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