伊藤を待ちながら

魚市場

伊藤を待ちながら

一本道に広葉樹が立っている。

その木の前で男達が、話し合っている。


齋藤「もう行こうぜ」

高橋「だめだよ」

斎藤「いや、もう行くぞ」

高橋「お前までそんな事言うのか。絶対にだめだ」

齊藤「…なぜ?」

高橋「伊藤を待つんだ」

齋藤「どうせ伊藤は俺達との予定なんて忘れてるぜ」

高橋「あと5分だけ」

斎藤「お前、5分前も同じ事言ってたぞ」

高橋「伊藤に限って約束を忘れるなんて」

齊藤「…だけど、実際問題来ないけど?」

斎藤「飲み屋だって予約してるんだから、もう行くぞ」

高橋「しょうがない、わかったよ」


そうして、四人は夜の街へと消えていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

伊藤を待ちながら 魚市場 @uo1chiba

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ