第5話 掲示板
1
気温がどんどんと高くなってきた。ミンミンと騒がしく鳴く蝉たちが夏の到来を知らせる時期である。
化け物のような暑さから逃げるようにして1年1組の教室に入った俺は、同じクラスの
「よっしゃ~〜! 今日から体育着だ〜〜!」
そう。俺たちが通うこの上毛中央高校は、今日から半袖短パンの体育着を着ての生活が許可されるのだ。
ただし、登校中は必ずワイシャツと制服のズボンを履かなければならないという、意味の良くわからない規則も存在する。そのため、登校時には必ず汗をかかなければならない。
「おい、みんな。早く着替えるぞ」
館林が発言するとすぐに、俺を含むクラスの男子全員が体育着に着替え始める。女子がいることなどお構いなしだ。
「ちょっと! いきなり着替えないでよ!」
クラス中の女子が口々に文句を言いながら体育着を持って更衣室へと向かう。
「よし。女子は全員いなくなったな。これでしばらくは男子校気分が味わえるぞ」
男女共学の上毛中央高校では、男子だけの空間は中々味わえない。普段は女子がいるために話せない内容の話も、女子のいないこの場においては発言自由だ。
「俺この前、プライベートの前橋さんを見たんだよ!」
このクラスのいじられキャラである
「マジか!」
「おい、その情報もっと詳しく教えろよ!」
「前橋」という言葉が場に出てきた瞬間、餌に群がる金魚のように、男子全員が口々に話しだした。
「それがさ、白色のワンピース着てて、ハイヒール履いてて、更にちょっとだけメイクもしてるわけだよ。それがもう可愛くて可愛くて」
高崎はクネクネと体を動かしてその時の感情を表していた。その行動に、高崎と特に仲のいい館林などの男子生徒が「うわっ、お前のその動きキモっ」とツッコミを入れている。
俺はそういったクラスの中心にいるような人ではないので、高崎がツッコまれる様子を笑って見ていた。なんとも楽しそうな、男子校でありそうな雰囲気だ。もちろん、男子校にいたことがないので実際には分からないのだが。
すると、ガラガラと音を経てて教室のドアが開いた。クラス中の男子の視線が開いたドアの方に向く。
着替え終わった女子が戻るには早すぎるような気がするが、いったい誰だろうか?
「おはようござい……」
教室中に小鳥のさえずりのような声が響く。
そこには、額の汗をピンク色のハンカチでふく
前橋はハンカチを下におろしながら、教室の様子を端から端まで見ている。
そして、タイミング良くと言うべきか、悪くというべきか分からないが、教室の後ろの方にいた俺と目があった。そう。上半身裸の俺と。
「っ、ごっ、ごめんなさいっ!」
前橋は顔を明らかに赤くさせて、あっという間に更衣室の方に走っていった。
「……」
クラス中の男子が沈黙した。しかし、しばらくすると全員が大声を上げ始めた。
「や、ヤバい! 前橋さんを困らせてしまった!」
「ど、どうしよう。前橋さん、きっと俺の上裸を見て恥ずかしくなってしまったんだ。急いで謝らないと!」
このように、全員が口を揃えて自分の責任だと言っている。ある意味で、これも男子校らしい雰囲気なのかもしれない。
その後、1時間目が終わった直後の休み時間のことである。
1年1組の男子全員が、体育着姿の前橋の前で謝ることになった。
前橋の机の前に軍隊のように姿勢を正して並び、俺を含む全員が、一斉に頭を下げた。中には、土下座をしてまで謝る者がいた。
「大丈夫ですよ。それに、見てしまったのは私の方なので、私こそごめんなさい」
前橋は申し訳無さそうに男子に向かって頭を下げていた。そして、ゆっくりと頭を上げて、優しくも可憐な笑顔を見せた。
すると、偶然なのか否か、窓の外から太陽の光が教室に差し込み始めた。そして、笑顔を見せている前橋を照らし出した。
その姿を見た男子は、皆口を揃えてこう言った。
「天使だ」
夏になっても、前橋の人気は衰えることを知らない。これほどの人気であれば、前橋が図書室でグダグダとなるのも無理はないのかもしれない。
そんなことを思いながら、俺は図書室で前橋の体育着姿を見れることを少し楽しみにしていた。
2
金曜日がやって来た。俺は1年1組の教室の掃除を終えると、すぐに図書室に向かった。
図書室のドアを開けると、クーラーによって冷やされた空気が、波のように降り掛かってくる。俺はその涼しさの中に飛び込むように図書室に入った。
「ふぁ〜〜、涼しいぃ〜〜!」
あまりの快適さに思わず声が出てしまった。
すると、その声に気づいたのであろう前橋が、カウンターの中から声をかけてくる。
「伊崎くん、お疲れさまで〜〜す」
教室にいる前橋は、姿勢を真っ直ぐにして、暑さなど関係ないといった表情で椅子に座っている。
しかし、図書室での前橋は全く違った。体育着姿の前橋は、パイプ椅子に深く腰を下ろして、背もたれにぐだーーっと体を預けていた。夏の暑さに、完全に負けてしまっている。
「あのな、前橋だって女子なんだから、もう少し俺の前でもしっかりとした姿を見せても良いんじゃないか?」
「えぇ〜〜、少しは良いじゃないですか〜〜」
前橋は更にぐだーーっと背もたれにもたれかかって、ほぼ寝転がっているようにしている。そのせいで体操服は乱れ、僅かながらに腰の辺りの肌が見えてしまっている。
なんと言うべきだろうか。エッチなビデオでも見ているような気分だ。
ある意味で、この前橋の姿を見ることができるのは有り難いのかもしれない。けれども、ずっと目の前でぐだーーっとされていると、変な気が湧いてきてしまう。女子慣れをしていない俺の目には刺激が強すぎる。
俺は顔を本棚の方に向けて、前橋を見ないようにする。そして、どうにか前橋の服装を正すことにした。
「前橋、その……だいぶ乱れてるぞ」
「乱れてる? あっ、そうです! 伊崎くん。私、つい先程、乱れているものを見つけたんです!」
「乱れているのを見つけたのは俺の方だろ!
「え? 伊崎くんもあの掲示板を見たんですか?」
「ん? 掲示板?」
何故か話が噛み合わない。前橋は自身の腰を掲示板とでも呼んでいるのだろうか。いや、まさかそんな訳はない。
確認するためにゆっくりと振り返った。すると、前橋がいつの間にか俺の真後ろまで来ていた。
「はい、掲示板です。図書室の入り口の横に設置されている掲示板の掲示物が乱れていたんです」
「掲示物が乱れている? どういう意味だ?」
「正確には、掲示物の配置が乱れているんです。ちょっと、こちらに来てください」
前橋は図書室の出入り口に向かいながら、俺に手招きをしている。
俺は前橋の後ろについて行った。
「これです」
前橋が指差す先には、画鋲を刺して貼り付けるタイプの掲示板があった。そこには宣伝用のチラシや生徒会からのお知らせの紙が貼られている。見たところ、それほど乱れているようようには見えない。
「これのどこが乱れているんだ?」
「この紙の位置です。他の紙はある程度真っ直ぐに規則正しく貼られているのに、この紙だけ横にずれています。それに、紙自体が少し傾いています」
言われてみると、確かに1枚だけずれている。これなら乱れていると言うことができる。
「伊崎くん」
「なんだ?」
「推理してみませんか?」
「またか」
「はい。またです」
前橋は嬉しそうに笑っている。俺を困らせることがそんなに面白いだろうか。
「はぁ、分かったよ。推理してみよう」
「あれ? 今日はやけにすんなりと受け入れてくれますね」
「まぁな。どうせここで断ろうとしても、どうにかして推理させようとするだろ? 前橋は」
「はい!」
そんなにあっさりと返事をされても困る。
3
「さて、それじゃあ早速、手がかりを探すか。まずこのずれてる紙の内容は何だ?」
俺が言うと、前橋がすぐに紙の内容を確認し始めた。そういえば、この前、前橋は俺の手助けに全力を尽くすと言っていた。つまり、これがその手助けなのだろう。
「これは、生徒会からの、ごみ拾いのボランティアについての説明の紙ですね。特に変わったところは無いように見えます」
つまり、その紙自体にそれほどの意味はない。となると、生徒会の紙の周りの紙に何か意味があるのだろうか。
「それじゃあ、その生徒会の紙の周りにある紙の内容はなんだ?」
「えっと、右上が山岳部の勧誘の紙で、右下は駅の近くにあるプラネタリウムの広告です。左上は弓道部の勧誘の紙です。そして、生徒会の紙のすぐ左隣が陸上部の勧誘の紙です。最後に左下が夏祭りのポスターです」
あまり関連性があるようには見えない。何か隠れた関係があるのだろうか。
俺が真剣に考えていると、前橋が小さな声で「わぁ~~」と呟いている。前橋の視線の先には夏祭りのポスターがある。
「そのポスターに何かあるのか?」
「あっ、いえ。特に何も。ただ、お昼休みに高崎くんや館林くんが夏祭りの花火の話をここで話していたのを思い出しまして」
「ここで?」
「はい。その2人以外にも、何人かの人で集まって、楽しそうに話していました」
「前橋はお昼休みにも図書室に来ているのか?」
「はい。最近はクラスの女子との接触が多くなってきて、それがどうにも苦手で、いつも図書室に逃げてます」
言われてみれば、前橋の席の周りは常に女子が集まっている。前橋の夏はなんとも暑苦しそうだ。
そんなことを想像していた俺は、今現在の暑さに気づいた。
「なぁ、前橋。俺たち今、図書委員の仕事中だったよな?」
「あっ、そうでした。それでは1度、図書室に戻りましょう」
再びクーラーによって作られた涼しい空間に戻ることができた。暑さよ、さらばだ。
俺と前橋は、カウンターの中のパイプ椅子に座り推理を再開する。
さて、これからどうやって推理すべきだろうか。見たところ、掲示板と掲示物に手がかりとなりそうなものはなかった。
ならば、少し見方を変えて、心理的に考えてみるとしよう。
「なぁ、前橋」
「はい、何でしょうか?」
「もしも掲示物を自分がずらすとしたら、どういった目的でずらすと思う?」
「そうですね……、まずは、その掲示物を目立たせるためにずらすと思います。1つだけずれていれば、その分、注目を集めると思うので」
目立たせるためか。確かに、そうであればこの掲示物のずれも説明できる。それに、前橋はそのずれでこの掲示板に注目をしていたのだから、可能性としては、決して0ではない。
あれ? もしかしてこれで推理は終わりになるのではないか? 前橋、俺の推理の負担を減らしてくれてありがとう。
「前橋。もしかして、このずれって目立たせるためが正解なんじゃないか?」
「いいえ。実際には、目立たせることはできないんです」
「なんで?」
「この学校の決まりがあるんです。掲示物は、どれも平等に見せるために、ずらして掲示したり、規定以上の大きさの紙を使用することは禁止されているんです」
そんな校則があったのか。それにしても、前橋は随分と事細かく知っているな。
「よくそんなに覚えているな」
「いいえ。先程、生徒手帳で確認しただけです」
前橋は胸ポケットから生徒手帳を取り出して、俺に先程の内容が書かれているページを見せた。
なるほど。確かに校則として書かれている。となると、このずれは、校則違反となっているということだ。
「前橋。他にどういった目的でずらすと思う?」
「そうですね。あとは、掲示物が落ちてしまって、たまたま拾った人が再び掲示した結果、ずれたことが考えられます」
なるほど。それも可能性としては低くない。
とは言え、掲示物は四つの角を画鋲で止められているので、そもそも掲示物が落ちるということが起きない気がする。それに、他の5枚が規則正しく貼られているのに、その1枚だけをずらして貼るのは少々おかしい気がする。
「他に何かないか?」
「……すみません。わかりません」
前橋が困り込んで頭を下げてしまった。となると、ここからは俺ひとりで考えなければならない。はてさて、どうしたものだろうか。
そう思いながら、カウンターになんとなく目を向ける。そこには、以前に推理した傷があった。
そういえば、学校の物に傷をつけることは校則違反になるのだろうか。
「前橋。あのカウンターの傷は、校則違反になるのかな?」
「傷ですか? えっと、ちょっと待って下さい……」
前橋は生徒手帳をパラパラとめくってそれらしき内容を必死に探している。前橋は俺の推理の手助けに全力を尽くすと言っていたが、ここまで必死にやってくれるとは思わなかった。
「あっ、ありました。校則違反になるらしいです」
「理由は?」
「学校の備品に傷をつけた場合、使用できなくなる可能性があるからだそうです。また、その傷の内容によっては、その傷をつけた生徒が生徒指導の対象になるそうです」
となると、あのカウンターの傷は校則違反であり、名前が彫られていた2人は生徒指導の対象になった可能性もあったのだ。あのハートマークと名前を浅い傷で隠したのは、生徒指導から逃れようとした結果という可能性もあったのかもしれないな。
……ん?
「前橋」
「はい。何でしょうか?」
「あの掲示物のずれ。分かったかもしれない」
「本当ですか!」
俺の言葉を聞いて、前橋は嬉しそうな笑顔を俺に見せてきた。その笑顔が俺に少しのプレッシャーを与えていることを知ってもらいたいのだが。
俺はまず、あの掲示物のずれの理由についてを話すことにする。
「あの掲示物は、校則違反で生徒指導にならないようにするためにずらされたんだ」
俺の言葉に、前橋は首を傾けた。
「どういう意味ですか? 掲示物をずらしたりすることは、むしろ校則違反になると思うのですが」
前橋が疑問を抱くのも無理はない。なぜなら、前橋の言う通り、掲示物をずらす行為は校則違反だからだ。
「もちろんその通りだ。でも、あの掲示物をずらした犯人は、掲示物をずらす行為が校則違反になるとは知らなかったんだ」
俺は、前橋に教えて貰うまで、ずらすことが校則違反だとは知らなかった。つまり、それほどまでに認知度が低いということだ。
「では、一体なんのためにあの掲示物を動かしたんですか?」
「それは最初に言ったはずだ。校則違反で生徒指導にならないためだ」
前橋は上を向きながら小さな声で「えーーと、えーーと」と呟いている。恐らく、俺の説明を頭の中で整理しているのだろう。
しかし、前橋の表情はどんどんと困惑へと変化していく。
前橋が理解できていないだろうと見切りをつけて、俺は話を先に進めた。
「つまり、犯人はあの掲示物をずらす行為以外の、別の校則違反を犯していたんだ」
「別の校則違反ですか? 一体、何を犯してしまったんですか?」
「これはあくまで推測でしかないけど、多分、掲示板に傷、もしくは何かしらの文字を書いたんだと思う」
「なぜですか?」
前橋がカウンターにある傷を見つめている。
「たしか、あの掲示板の前で高崎とか、館林が話してたんだよな?」
「はい。もしかして、あの中に犯人がいるんですか?」
「多分な。男同士があそこで話していたとすれば、なんとなく想像できる。例えば、『ジャンケンで負けたら、罰ゲームとしてこの掲示板に名前を彫る』とかな」
「なるほど」
「そう考えればあとは簡単だ。
ジャンケンに負けた人、仮にAさんとしよう。Aさんは傷をつけることが校則違反と知っていて、それでも仕方なく掲示板に名前を彫った。もし彫ったものが名前であれば、先生に見つかった場合、校則違反だけでなく生徒指導にもなる。自分が生徒指導となることを恐れたAさんは、なんとかしてそれを隠したかった。そして、掲示物をずらすことが校則違反だと知らなかったAさんが思いついた方法が、まさに掲示物をずらして隠すことだったんだ。
これが俺の推理だ」
説明を終えた俺は、ふぅと息を吐いた。
前橋は黙ったまま、カウンターの傷をじっと眺めていた。そして、少し座り直してから話しだした。
「伊崎くん。なぜ高崎くんや館林くんはそんな罰ゲームをしたのでしょうか。それに、Aさんは必ずしも罰ゲームを行う必要はなかったのではないでしょうか?
きっと、『やりたくない』と言えば、高崎くんや館林くんは、それを許してくれるはずです」
「……多分、友達同士だから、Aさんは『やりたくない』と言えなかったんだと思うぞ。『やりたくない』と言えば、Aさんは、友達の輪からずれてしまうからな」
「……」
前橋は何も返事をしない。静かな図書室が更に静かに感じてしまう。
すると、ガラガラと図書室のドアが開いた。入ってきたのは司書の先生だ。
「2人ともお疲れ様。もう帰って大丈夫ですよ」
俺と前橋は司書の先生に軽く会釈しながら図書室を出た。そして、掲示板の前で立ち止まった。
前橋は、ずれた1枚の紙を眺めている。その表情は普段よりも暗い。
「改めてこのずれを見ると、伊崎くんの推理が全て合っている気がします」
「言っておくが、俺の推理は半分以上が推測だ。絶対に高崎や館林の中に犯人がいるとも限らないし、そもそも傷があることも分からない。
もしかしたら、高崎や館林は、ただ夏祭りの話をしていただけかもしれないしな」
前橋は夏祭りのポスターに目を移した。そして、表情を少し明るくしてから俺の方を向いた。
「伊崎くんは夏祭りに行きますか?」
「多分、クラスの友達と行くと思う」
俺は掲示板から離れるように歩きだす。すると、俺の背中につくようにして前橋がついてきた。
「前橋は?」
「私はすでにクラスの女子全員から誘われています」
「さすが、人気者は違うな」
「もぉ、からかわないでください」
「ごめんごめん」
後ろを振り返ると、前橋の表情が普段のものに戻っていた。前橋は歩くスピードを少し速めて、俺の隣に並んだ。
「ふふっ。やっぱり、伊崎くんは優しい人ですね」
「……それどういう意味だ?」
「そのままの意味です」
前橋は嬉しそうに笑っている。俺はそんな表情に安心感を覚えながら、生徒玄関へ向かって歩いた。
4
後日談と言うべきであろうか。この推理から数日して、生徒会から全校生徒に向けて、1枚ずつ紙が配られた。書かれていた内容は以下のようなものだった。
『学校の備品には、傷をつけないでください。また、あまり認知されていないようですが、掲示物を動かすことも校則違反の1つです』
同日、高崎は担任の先生から生徒指導の紙を貰っていた。
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