第2話 僕、赤根 刃と少女、蒼井 未知華の日常。

彼女のフィアンセ兼使い魔となって三日が過ぎたころ。

僕は彼女、蒼井 未知華の家にいた。


驚いたことに彼女は高校生で一人暮らしをしていた。

さらに驚いたことのに、彼女の部屋にはありとあらゆる心霊グッズがあった。


聞いたとこでは、呪いの仮面、自殺した人の首つりロープ、あらゆる神の仏像etc

不気味な部屋が2ldkの一部屋にぎっしり敷き詰めてあった。

そして本当になぜだかわからないが俺はその部屋が気に入っていた。


そこが俺の部屋となった、彼女はリビングで寝ている。

何度も襲われそうになった挙句、この体制に落ち着いた。

死んだとはいえ俺は28歳のおっさんにはモラル的には危ないものがあるだろうとの事だった。


「いい君は立派な悪霊だけど、一般的な退魔師とって払う対象にになる、だから私の所有物になってもらった。これで退魔師は貴方を払えない」


「そしてあなたは、わたしの彼氏、私があなたを愛するように、あなたも私を愛しなさい」


彼女の言葉に俺は一体何回救われたことか……。俺は最低な人間だったのに。


幽霊になって、三日がたつと不思議なことに俺はものに触れられるようになっていた。使い魔になったからなのか詳しいことはまだ教えてもらってないけど。


ポルターガイストという奴だろうか、おれはいつものように、朝食を作り彼女を起こす。


未知華、飯だぞ起きろー。全く起きない。


ふん。


おでこにキスをする、はにゃぁ‼‼

起きた可愛い。


こんな感じで俺たちは毎日、を送っている。

起こして、学校についていくというより、ついていかなくてはいけない。

これは、俺が彼女の所有物だからだ。


そうして俺は今日も又いつものように平和な日常を過ごすことはできなかった。

今日は、俺が使い魔として初めての仕事になったのだ。

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