第4話

深い眠りは目覚まし音により中断された。目覚まし音は何故あんなに無機質だと感じるのだろう。かといって好きな音楽をセットしても嫌いになるだけだった。やっぱり何の感情も湧かないあの音が正解だったのか。

そんなつまらない事を考えながら朝食を摂った。

今日からは2人だけでは無い。10数名の人達を先導しながら頑張らなくてはいけない。それに今日は・・・

「よし!」と自分を奮い立たせ外に出た。


 海岸は1か月前とは比べものにならない程の日照りと熱だった。着く前に汗は搔いていて、凪もハンカチと小型扇風機を手に持ち「おはよう。暑いねー」と言っていた。

凪と大まかな予定を経てた。テント設営した後はゴミ箱や看板等の設置。優のお陰で出店数も多くなった為、何日間はひたすらテントを建てる事になるだろう。

開始時間になり作業を始める。熱中症対策のため休憩をこまめにとり順調に進めた。凪の「午前中はこれで終わりましょう。」という一言で作業を終えた。

俺はある人と話すために昼飯を食べる前に自転車置き場に向かった。自転車の鍵を外し跨る彼を見て、心を落ち着かせ話しかけた。

 「午前中だけでも参加してくれてありがとう。お陰で助かったよ。」こちらを向き自転車から降り「おう。」という返事が返ってきた。

 「午後から部活だよな。」ポケットから出したスマホで時間を確認する。「部活までまだ時間があるし、少し話さないか。頑翔。」

 「ああ、いいぞ。俺も話がしたかった。」そういうと頑翔は再び自転車に鍵を掛けた。

 自販機で買ったジュースを渡し近くのベンチに座る。部活を辞めてから頑翔とは喋った事は無かった。

 「最近部活はどうだ。頑翔がキャプテンになってから、より一層強くなったと噂だ。」

 「強くなったか分からないが、俺たちは進んでいる。」無駄を話さないのが頑翔だ。  

 「頑翔がキャプテンだもんな。そりゃ強くなるよ。」

 頑翔はジュースを口にして「それは関係あるのか分からないがな。」と言った。

 重苦しい空気の中遠くにいる女子騒いでいる声が聞こえた。

 「大智。俺はお前に言わなければならない事がある。」そういうと頑翔は俺の方を見た。

 「大智。す」

 「ちょっと待ってくれ!」焦り、声が大きくなった。即座に頭を下げ

 「俺から言わせてくれ。頑翔。部活辞めてごめん。約束果たせなくてごめん。」思っていた事を吐き出した。

頭を上げた時頑翔は俺の事を真っすぐ見ていた。

 「聞かせてくれ。なぜ辞めたんだ。」

 「練習についていけ無くなったから・・・いや、Aチ―ムなのに練習についていけない。そんな恥ずかしい自分に耐えられなくて辞めた。」

 「そうか。何故相談してくれなかった。」

 「惨めな自分を晒すのが怖かった。」

 頑翔は少し黙った後再び話だした。

 「そうか。なら俺も謝らしてくれ。」

 「頑翔は悪くないよ、俺が弱かっただけだったよ。何も謝る事ないよ。」

 「違う。友達としてお前と向き合わなかったことを謝らしてくれ。」

 言葉が出なかった。頑翔は裏切った俺を友達と呼んでくれた事に。言葉を振り絞り「うん」と答えた。

 「お前が苦しんでいる事に気付けなかった。辞めた後も悩んでいるお前に話しかけられなかった。すまない。」

 頭の中で暴れる頑翔の言葉。何も思いつかなかったが自然と言葉がでた。

 「お互い未熟者だったんだな。」

我に返り言葉を訂正しようとしたが、それよりも早く頑翔は笑った。

 笑いながら「そうだな。お互いまだまだ成長途中だな。」と言ってくれた。

 「頑翔。俺たち結構頑張ったよ。どうだろう。祭り成功すると思うか?」

 「知らん。」

 少し声に出して笑った。頑翔は昔から変わらないことを思い出した。

 「成功するかは知らんが。お前は変わったと思う。」 

 「いやー変わったか分からないよ。未だに失敗だらけだし。」

 「以前のお前は失敗すら恐れ動き出さなかったがな。これを通して変わったと思う」

 頑翔に褒められると無性に嬉しくなる。凪とは違う感情だ。照れながら「ありがとう。そう言ってくれたら勇気でるよ。」と言った。

 「ああ。それなら良かった。」

 頑翔は時間を確認し「そろそろ行く。昼からも頑張れ」と言って駐輪場に向かった。

 自転車に跨る頑翔に「今日はありがとう。お陰で助かった。」と言った。

 「構わない。明日も行くから宜しく。」そう言って自転車のペダルに足を掛けた。頑翔は前を向き足に力を入れる。それを見て思わず声を出した。

 「頑翔!夏の大会絶対見に行くよ!」

 頑翔は微笑み「ありがとう。」と言って自転車を漕ぎだした。

さっきまで忘れてた暑さを再び感じ歩き出した。


 忙しくても楽しい日々は長いようで短く感じた。学生である俺たちが主となり進めた為トラブルは多かった。その度に俺や優が数キロ離れた大型ショッピングセンターに買い出しに行った。いつかの買い出し途中で優と二人で食べた、たこ焼きは美味しかったな。

『もう少し長くても良かったな』そんな事を思い朝食を摂っていると母親から「何かいいことあった?」と聞かれた。

 不意の質問に困惑しながら「別に、いつも通りだよ。」と答えた

 「そう。じゃあ楽しいことあったんだね。」

 「なんで、そうなるんだよ。」少し笑い答える。 

 「最近の大智は楽しそうだからよ。」

 「そうか。」

 自分だけ微妙に気まずくなりながら答える。母親はそんな事も気にせず話を続ける。

 「何があったか分からないけど、お母さん嬉しいわ。」

 母親は恥ずかしい事を何故素直に言えるのだろうか。かといって不快な気持ちにならない。この気持ちはなんだろうな。

 「大智。今日で祭りの準備は終わりなの?」

 「もうほぼ終わっているよ。今日は・・・何やるか俺も分からないや。」投げやりに笑いながら答える。

 「そう。」お母さんも笑いながら答えた。お母さんは機嫌よくコーヒーを作り出した。時間が迫っている為もう少し話したい気持ちを抑え出かける準備をする。

 靴を履きドアノブに手を掛けた時母親から「行ってらっしゃい。」と言われた。

 振り向き「行ってきます。」と返し、外に出て空を仰ぐ。『雲一つない空だ。』そう思った後、よく見ると雲を発見した。

 「今日もあっちーな。」

 そう言ってイヤホンをつける。自転車に跨り海岸へ向け進んだ。漕ぐ足は軽かった。


 学生中心の準備は午前中に終わった。凪はみんなに2週間手伝ってくれた事に感謝の言葉を述べた。みんなも凪に「ありがとう」や「明日楽しもうね」と声を掛けて解散した。

 いつぞやの喫茶店にて、3人で昼食を取りながら午後の打ち合わせをしていた。午後からは会長や地域の人。出店して下さる方々に挨拶をしに行かなければならない。

 それが終われば晴れてボランティア活動は終了する。ほぼ終わったに等しく午後の挨拶回りなど気楽に思う。

 「凪、挨拶回りは何を言うつもりだ?」優はコーラを飲みながら聞く。

 「まぁ、無難によろしくお願いします。・・・とかかな。」注文したパフェを大事そうに食べながら答える凪。

 「本番は明日だもんな。何も言うことないよな。」コーヒーに砂糖を入れるか迷いながら話した。

 「でも、頑張って支えてくれた人達だから。少し迷うわ。」

 「特に会長さんは。」と付け足し、再び掬ったプリンを口に運ぶ凪。少し思い詰めた表情の凪に「そんなに気にすることないよ。」と言った。

 休憩し終えた俺たちは集会場に向かった。

 そこには会長や優のお母さんや知らない人達がいた。

 

集会場の中に入ると優のお母さんは「大智君!久しぶりやのーあんた。目もシャキッとして、偉い男前になったな。」大ぶりなジェスチャーと共に詰め寄ってきた。 

 「いえいえ。そんなことないですよ。・・・優君のお陰です。」余りの勢いに、つい変な事を口走ってしまう。 

 「あんた、謙遜もできて偉いなー。でも男はもっとガツガツいかなあかんで!」と言われ肩を叩かれた。

 優は「母ちゃん。また後にしてくれよ。」と言って引き剝がしてくれた。

 優のお母さんは優が霞む位元気な人だ。道で会えば必ず大きい声で一声かけてくれ、何かしら褒めてくれる。とても気持ちが良い人だ。

 優のお母さんは「そうやな。」と言い一度離れ凪の方に近づいた。

 「あんたが凪ちゃんか。毎日、毎日ゴミ拾い偉いなー。あたし感動してもうたわ。ほんまに会いたかったで!。」そう言って凪の肩を叩いた。 

 凪は照れながら「ありがとうございます。でもそんなにたいした事、していませんよ。」と言っていたが、その顔は嬉しそうだった。


 話し合いは問題なく進んだ。今更改善点を見つけたところで本番は明日だ。それに今まで全力で取り組んできた。誰に何を言われようと胸を張れるさ。

 しかしそれは俺だけの考えだった。会長は罰が悪そうに口を開けた。

 「明日の開会式では人が多く集まると予想されます。」

 「はい。街ではお祭りの話題で溢れ、SNSでも注目されています。」凪が答えた。

 「そうだね。花火を揚げ、規模が拡大し、久方ぶりに大規模なお祭りになったんだ。君たちのお陰で」会長はゆっくりだが、力強く感じる話し方だった。

 「ありがとうございます」凪は一礼した。

 「だから昨年までと違い正式に行事として行う事にしました。」

 「おおー」優は嬉しそうに言った。

 俺も嬉しかった。

「そこで開会の言葉を君たちに言って貰いたい。」

そんな事か。と思い安堵した。

 「どれくらい喋ればいいんですか?」優が少しワクワクした様子で聞く。

 「簡単なもので良いんです。2~3分程喋って欲しいだけです。」

 「そうですか。」優がそう返事した。

 喋らせる事に関しては優が一番だ。明日は優の言葉で始まるのかと考えていた。

 しかし会長は凪の方を向きながら「凪君に頼みたいと思っています。」と言った。

 「わ・・・私ですか。」凪は困惑・・・というより焦った表情で答えた。

 「君たちの代表の凪君にお願いしたい。どうかな?」

 「私は、ここで育った訳では無いですし、もっと縁とゆかりがある人の方がいいんじゃないでしょうか?」凪は聴牌し「優くんとか適任でしょうし。」と続けた。

 「これは私個人の願いだ。無理にとは言わないよ。」会長は申し訳なそうにそういった。

 「俺もその方が良い様な気がする。」凪は乗る気では無いが、一番頑張ってきた凪が良いと思いそう発言した。

 「まぁ、悔しいが適任だろうな。」優は発言とは裏腹に嬉しそうに言った。

 凪は少し考え、「そうですか。ならやってみます。私。」と言い、会長の方を真っすぐ見てそう答えた。

 優のお母さんは「うんうん。その方が良いわー。」と言った。会長は長くなることを察したのか「それではお願いします。」と区切りを入れた。

 「本当に簡単なもので構いません。思い出話でも頑張った事でも。よろしくお願いしますね。」そう言い頭を下げた。 

 「精一杯頑張ります!」凪も深く頭を下げた。 

 話し合いを終え、席を立った。集まった人達に「明日はお願いします。」と言い席を立った。

そこからは優のお母さんのマシンガントークだった。優の「そろそろ帰るから」と言う一言で終わった。集会場を出た後一気に疲れが押し寄せ、ため息を吐いた。

 「疲れたねー今日も。」凪が微笑みながら言う。

 「俺のお母さんは凄いだろ。とりあえずみんなお疲れ。」優も珍しく疲れていた。

 「お前も疲れることがあるんだな。何だか俺もすごく疲れたよ。」一日を振り返り特に何もしていないが、体だけが疲れている。

 「みんなお疲れだね。今日はゆっくり休みなよ。」凪はそう言った。

 凪と別れる場所に着くと「今日はゆっくり休みなよ。夜更かしは禁止だから。」と凪は言って別れた。

 その後優とはくだらない話をして早めに解散した。

 『今日はほんとに疲れたな。それに明日は本番だから早く寝よう』そう思い、帰路に着いた。

 明日の用意を済ませ。時計を確認した。現在23時。起きるのは8時。少し寝過ぎる気もするがどうでも良くなりベッドに入る。興奮しているが1時間もすれば眠れると思い目を閉じた。

 

目を閉じて寝ることに集中するが一向に寝れずにいた。いつもは気にしない事に気が回り寝る体勢を何度も変えた。暑い為布団からでるが寒くなり布団に入る。そんな事を繰り返していた。 

 「あぁ、くそ寝れねえ。」そう呟き時計を確認する。時刻は1時を回っていた。

 頭を掻きむしる。眠れない事に対する苛々が少し収まっていく気がした。今度は眠れない不安に襲われる。

 「はぁー」ため息を吐き、寝ることを諦めた。ベッドから出て、とりあえずリビングに向かった。冷蔵庫から水を取り出し一気に飲み干した。

 感情は落ち着いたが今度は変に目が冴えてしまい。本格的に眠れる気がしなくなった。

 『まだ、眠れる』という少しの希望を抱いてリビングに来たが却って眠れなくなった。

 自室に戻り、寝間着から私服に着替える。『少し散歩しよう』半分やけくそになり外に出た。


 外は涼しく快適に思えた。行先も無く歩き出した。昼夜この街は静かだが昼の場合はかくれんぼのようにそこに人が居ると分かり、安心感がある。夜の街は誰もおらず静寂だ。だが不思議と心は不安ではない。昼とは違う街を体感しながら歩いた。

 行先がなく歩き出したが、歩いている途中行きたい場所を思いつき向かっていた。なんの変哲の無いベンチだけが置いている公園。  

公園に着きベンチの上に溜まっている砂埃を手で払い腰掛ける。

ベンチにもたれ掛かり背中を伸ばす。自然と上を向きぼんやりと夜空を眺めた。

ちょうど半年前を思い出す。冬の寒い日、部活帰りだった俺は少しの間一人になりたくてこの公園のベンチに座った。

あの時の俺は昔から好きだったサッカーが怖くなっていた。

3年生が引退し、繰り上げでスタメンになれた時は嬉しいのが半分『やっぱりな』という気持ちもあった。小学校の時から周りからは「サッカーが上手」と言われ、自分でもそれを確信していた。だから好きなようにプレーしても結果として勝つ事が多かった。高校生になった時、チームメイトは俺よりも上手く、今まで通りのプレーが出来なくなった。誰かに強制された訳でもなく失敗するのが怖く、思う様に出来なかった。

「何か違う」そんな事を思いながらも「これが普通だ」と決めつけ深く考えないようにしていた。

しかし心は正直なもので、サッカーに対して昔のように熱くなることが出来なかった。

走り込みも練習も妥協が当たり前になっていた。

だから練習時間長さでカバーした。

これが一番のミスとは最後まで気付かなかった。   

 熱が入ってなく、時間だけが多い練習。当時「なぜこんなに頑張っているのに上達しないのか。」と本気で考えた。

本当は気付いていた。しかし現実と向き合うのが怖かった。それに熱が入って無くても時間が長ければ「頑張っている」と錯覚して安心できたからだ。

 そんなある日他校との練習試合で決定打といえるシーンで失敗してしまった。悔しいというより向けられた期待や羨望を失ったと感じ喪失感の方が大きかった。

 顧問はそんな俺に励ましの言葉をくれたがうわの空だったのを覚えている。

 「走り込みを増やし地道になるが練習量を増やそう。大丈夫。お前には期待している。」         

自分が言って欲しい言葉を投げかけてくれたが、前から抱えていた大きな疑問が突如襲い掛かってきた。

 『なんでこれ以上頑張らなくてはいけないのか』

 自分の中で答えは出ていた。もうサッカーに対しての情熱は無い。走り込みも地道な練習もしたく無い。これ以上失敗して自分に失望するのは嫌だった。

 そこからは早かった。部活を辞め学校生活も適当に過ごした。

 気付いてしまったのだ、失うものの恐怖や傷を負う痛みを。

 適当に過ごせば何も失わない。情熱を入れなければ傷は負わない。そんな人生を過ごしていくうちに、気楽で居心地が良いことに気付いてしまった。

 上を向いていた首を戻し正面をぼんやりと見た。昔の事を思い出し、思考が鈍くなるのを感じた。

 あたりは暗く、長く座っていたせいか肌寒さをゆっくりと感じだした。

 膝を支点にして重い体を持ち上げる。ふらふらとしながら公園の出口に向かう。

 眠気が襲って来たのか、体がだるい。

 出口周辺にある河原町の掲示板にふと目が奪われた。何故見たのかは分から無い。

 「河原町祭り」と書かれたポスターが貼ってあった。背景の絵は違うものの、何年も見慣れたポスターだ。書かれているのは開催場所と日時。

 そして何年かぶりに見る花火が揚がる時間だった。

 食い入るようにポスターを眺めた。不思議と安心感と高揚感が湧き上がった。

 「ハハハハハ」自分でも分からないが嬉しくて笑いが止まらない。通行人に見られたら不審者として通報されてしまうかもしれない。でもどうでも良かった。

 凪との思い出を振り返る。あのバスの中で言う事を聞かない凪を腹立たしく思う反面、羨ましいと思った。

凪は「私についてきて。」と言ってくれた。

 ボランティア活動は、正直辛い事の方が多かった。放課後疲れた体で他人が捨てたゴミを拾う。土日も朝早くから暑い中何時間も作業する。何回、気が狂いそうになったか分からない。

 でも妥協はしなかった。凪が示した世界を見てみたかった。凪や優みたいになりたかった。なにより、もう一度あの時みたいな情熱を取り戻したかった。

 惰性で生活するのも悪くなかった。感情の浮き沈みが無い分、気楽だし居心地も良かった。

でも凪が思い出させてくれた世界は辛い事が大半だが生きている感じがして楽しかった。

 もう一度さっきまで座っていたベンチを振り返り一息した。

 「もう大丈夫だよ。馬鹿野郎。」誰もいない道路に吐き出した。

 誰もいない暗い道だが目的地である家に歩き出した。


 目覚まし時計が鳴るより少しだけ早く起きていた。ベッドの中で音が鳴ることに心の準備をしていた。

 目覚まし時計が鳴ると同時に止めた。昨日は眠れなかった為、頭がぼんやりとする。だが頭の中で祭りの事だけが強調され、ぐるぐると回転している。

 携帯に手を伸ばし日にちを確認する。

 「来たんだな。今日が。」

 高鳴る心臓と共に目が覚めていく。

 ベッドから降り母親に「おはよう。」と言い、風呂場に向かった。

 身支度を終え、母親の「いってらっしゃい」という言葉に「行ってきます。」と返し海岸に向かった。

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