第2話  起きたら敗北カウントダウンだった件について

「ーん瓚様!殿!公孫瓚様!」

ハッ。

ここはどこだ。私は誰だ。

ああ、そうだ。私は公孫瓚だ。

ここは易京城で、袁紹軍に包囲されているんだ。

ではさっきまでは何をしていた?

軍議を開いていたような気もするが、誰かに穴に投げ入れられたような気もする。

ここまで考えて、やっと気がついた。

そうだ。私はパラレルワールドに繋がる穴に投げ入れられたんだ。

そして今、公孫瓚になっている。

           * * *

周りに聞いてみた結果、この世界線はどうやら演技に寄った世界にようだ。

その時、頭の中に声が響いた。

《おい、公孫瓚。お前はもう直ぐ敵の軍に滅ぼされる。それは三国志という世界だが、どうせ話してもお前は知らないだろうし、無駄だ。お前はもう死んだも同然だ。》

その言葉を聞いて、頭に血が昇った。

「思惑通りに死んでやる筋合いはない!天下統一してやる!」

『おーう!』

なんかよくわからないが、どうやら士気が高まったようなので良かった。

それに残念だったな。俺の好きなゲームは三国志ゲームなんだよ!

「よし!まずは袁紹軍を撃退するぞ!出陣の用意をしろ!」

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滅びてねって言われたけど気に食わないので天下統一します サファイア @sapphire_sena

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