第27話
◇
「…清美。この反応、康平君が妖怪化した…」
「はぁ?コッペ、英霊モードに癒着してるんじゃなかったの?」
「…相手は康平君を追い詰める事を遊びにしていた武田心美。過去の傷を思い出して一気に妖怪化しても不思議じゃない…。見て、新市街が焼けてる…」
「あれ。真っ黒な、神様を焼く炎じゃん…。コッペ、マジで妖怪化してるじゃん…」
「…背中を焼かれた清美も、あの炎の被害者だもんね…」
「アタシが宿した〈白面金毛九尾ノ狐〉〉が脅えてんだけど」
「…世界中で暴れたナインテールでさえ脅える、、元・人間の妖怪だよね…」
「耐えるのが仕事でしょコッペは。全くもう!」
「…それ、康平君を自殺に追い込んだ清美だけは言っちゃダメだからね…?」
「解かってるわよ!和穂、すぐに新市街にブッコむわよ!別に犯罪行為を自己肯定に使う武田は死んでも良いんだけど、上杉さんが死んだら政界が動いちゃう!」
「…出力がヒーラーより高い。日本最強の怨霊が妖怪信仰の町に現れるんだから当然だけど…。清美…。もう康平君が契約してる地蔵菩薩に出て来て貰うしかないよ…。私達は妖怪の王様には絶対に勝てない。お地蔵様を出すしか康平君を戻す方法は無いと思う…」
「あー、もう!遠いのよ、あの筋肉マッチョが祀られてる社は!」
「…私、前線に行くからね…?」
「そんで良いわ。アタシがお地蔵様を説得するから」
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