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「そ、そんな所から??」

「ええ、何でも前の主人の方針で

自然の中、自由気ままにのびのびと成長してほしいことからとのことだとか…」

「まあ、子供がすくすくと育って欲しいから自然の中で

遊ばせるってということは……え???」

「あ、前の夫の考えらしくてですね…死別したらしいです、

私はその後に就いたのであまり分からないですけど…」


「そ、そうなんだ。なんか駄目な話題に触れたようだね…」

「いや、私も出身のことで貴方の聞きたくないことを

聞いてしまったようでお互い様ですよ」お互い様…かあ…

そんな人いままでいたことなかったら新鮮だ。


そうして夜が更けたのを気づいた私達は1時間半毎に交代ごとで睡眠を取ることにした。エリゼは彼女に恩を感じている。彼女の話を聞いて、生い立ちや人柄に触れて、そんな彼女の寝顔をそして、ぼそっと心が呟いた。酷く優しい人誑しめだ、もし私たちがもっと前に合っていて親密な関係だったらと、彼女の考えに怒っていたかもしれない。そんな中でカナエはある1時間半の間の睡眠でとある記憶…夢が流れてきた。


目の前には鍵の穴が一つ存在している門があり、私の手のひらに違和感を感じると白銀の色をした鍵だった、それが私には門の鍵だとどうしてか自然に分かっていた。

扉の先には暗闇の中に一つの椅子が存在しまるでそこに座って欲しいようにあったのだ。私はなにかも分からずに椅子に座ると突如、声が聞こえてきた…


そして夜が明けたときになっているとカナエは自然と目が冷めた。

そこにはエリゼが焚き火で火を起こしていることに気がつく。

「あ、おはようございます!カナエさん!!今、丁度火をつけた所です」


おはようと起きてすぐに立ち上がるのが苦手な私にとって

朝というのは天敵だ。夜型というやつだな。

そんな中で朝早く暖を取るために火をつけるとは

やっぱり真面目なんだな、流石メイド。


「メイドってそんな朝早くから起きるんだね」

「そうですね、主人が朝早く目覚めることがほとんどなので、

その影響でそこに使えている使用人はほとんどは

早起きをすることが義務付けられているんです」


「あぁ…大変なんですね、私だったら作業しながら寝ちゃうな…」

「ええ、私の同僚や新人でも寝不足で寝ちゃう人っているんですよ」

んじゃ、夜型の人間は就かないほうが安牌だな、

私みたいに良く寝ちゃうのってこういう長時間作業をしたり、

早起きするっていう行動にはできないと思う中、

カノエは好奇心がどんどんその屋敷に向いていることに気がついた。

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