手記

もっちゃん(元貴)

私の学生時代

私の黒歴史とまではいかないかもしれないが、今となっては、恥ずかしい過去がある。


それは、私が中学生から高校生にかけての頃だ。


中学生の頃から友達の影響で、いわゆる深夜アニメに興味を持ち始めて将来、小説家か漫画家を目指そうと決意した。


絵を描くのは、最初は下手だったが、日本史好きもあり、城の天守閣てんしゅかくの絵を何枚も描いていたら、絵が少しずつ上手くなっていき、漫画とか描けるかなと思って、ラノベや人気漫画のキャラクターを描き始めた。


しかし、漫画みたいに動きがある描写がどうしても上手く描けず、静止画しか描けないので、漫画家になるのは、中学生で諦めたのだった。



高校生になって、毎日担任の先生に日誌を書くのが、決まりだったので絵の描く練習に、一週間に2回ぐらいは、なにか漫画の絵を描いていた。


一年生の文化祭の時、クラスで調べたものを発表する機会があったのだが、文章だけだと寂しいから、何か絵を描いて欲しいとクラスメイトから言われたので、某漫画の三千院さんを描いた。


文化祭当日、その絵を見に友達が数多く見にきてくれたので大変嬉しかったのを覚えている。



二年生からは、担任の先生が変わって、日誌に絵を描くのはダメだと言われたし、大学に向けての勉学に励むことにしたため、絵や小説はきっかりやめた。



三年生の卒業する間際は、大学も決まっていたから、久々に、絵を描き始めた。ちょうどその頃卒業文集を書かないといけなかったので、文と一緒に、とあるラノベの修道服のキャラを大きく描いた。


今でも描いた絵は、覚えているが、文章は何を書いたか覚えていない。


自分でも上手く描けたと描いた直後は自画自賛じがじさんして友達にも見せてあげた。


しかし、友達からそんな絵なんか描く人は、お前しかいないよと言われたので、卒業文集が完成した後、他の人のを見たけど花とか動物を小さく描いていた人はいたが、ラノベのキャラを描いたのは、自分しかいなかった。


おかしいな、小学校や中学校の卒業文集は、みんな漫画の絵とか描いている人いたけどなーと思っていたが、いざ、学校に残っていた過去3年くらいの卒業文集を見て見ると、誰もラノベや漫画の絵を描いている人はいなかったのを見て、恥ずかしいことをやってしまったなと気がついた。



その時、初めて顔が赤くなり始めた。


もう一回書き直したかったけど、卒業文集が出来上がっているので、諦めるしかなかった。


今でも思うのだが、まだこの過去の卒業文集が学校に保管してあるのであれば、私1人だけ目立っているし、見た人がいたら変わった人だなと思われているに違いない。


できれば、私の後の卒業生に誰か絵を描いている人がたくさんいることを願いたい。



もし、これを読んでいる人に現役高校生がいて過去の卒業文集に某ラノベのキャラが描いてあるのをみたことあっても、私が恥ずかしいので、心の中に閉まっといて貰いたいです。


そう思うのは、私が作家にでもなっていれば、笑い話のひとつになると思うが、今は素人なので黒歴史に他ならないからである。




          終

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