第52話:小説完成

HEY、出来たぜ、遂に完成だぜ! 『オレが作家で、真理の物語』第三章完結編。第一章からここまで書くのに約9カ月だぜ。12月末締めの公募に間に合わせたぞ、っていうか、もっと直近の締切りの賞に応募するぜ、AND、早く作家になれる、AND、早く賞金入るぜ。300万円残り僅か、本当に年内でゲームオーバーだったよ、ぎりぎりセーフだぜ、これが一流作家の底力だ! オレは納期を守れる、期日の前倒しも出来るぜ、どんなスケジュールでもノープロブレム。大賞受賞後でも、生き残るタイプだ、いや、もう生き残ってる、いや、活躍するタイプだ、受賞後第1作目も出版社の注文通りの小説即OK! 100万円毎度アリ。NOW、これから添削、推敲頑張るぞ。BUT、1日頭をクールダウンさせて、明日から添削するぜ、加筆修正何でもやるぜ、金の為。AND、この『オレが作家で、真理の物語』にはちょっとしたクエッションが入ってるんだぜ。これって間違い? って箇所だよ、ボォーと読んでたら気が付かないぜ、分からないなら教えてやるぜ、「……同じ人と3回もクリスマスを迎えるのは、龍一ただ1人なの」ってラストのセリフ可笑しくないかい? 3回だぜ、3回。作中では2回しか過ごしてないんだ、最初の1回、小説の中じゃないぜ、本当に実際に会ったんだぜ、リアルとバーチャルごっちゃまぜ。何故そんなことをするのかと聞かれたら、清川真理こと山本山が書いた、『こんな愛の物語』の受賞者コメントにヒントを得たんだよ。オレがこの作品で大賞を受賞した後、オレも同じく書くであろう、受賞者のコメントの記述を含めて『オレが作家で、真理の物語』という1本の小説になるんだぜ、その受賞者コメントで衝撃の結末があるんだよ。この手法がまさにこれから流行る斬新な、小説と作者の融合、ある意味メディアミックスだ! 頼むから分かってくれよ選考委員の皆様。貴方達は旧態依然のお侍さんなのか? NOW、時は今、黒船やってきて、AND、散切り頭の明治維新だ、革命だ! そんなところでオレは筆を休める、明日から総仕上げだぜ、楽し過ぎるぜ。


THANK YOU。

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