この結末。母親には受け入れられないでしょう。でも、忘れてはいけない。古来、生け贄や人身御供は本当にあった。自然との共存のために理不尽を飲み込んで村を守ってきた。不思議や怪事は人の悪だくみに紛れて人々を恐れさせることも無くなり、人は神々を・・ モノノ怪などは尚のこと恐れ敬うことも無くなった。現代を生きる主人公の、一人の人として 親としての葛藤に、遠野物語を思わせるミステリーを織り込んだ神秘的な作品 ホラーとは呼びたくない
この作者が取り上げる魔物は地味に怖い!読み進むにつれ後ろから魔物に追いかけられるような気分になる。寝る前に読むのはやめといた方がいいです。