鹿キタ……笑。
しかも、笑うのは鹿。本気で怖い話だ。
これを読んでしまったら、もう二度と奈良公園には足を踏み入れられない。
もし、あの鹿がいたら…視界に見留めてしまったら…憑いて来られたら…‼︎
それを考えると、背筋が寒くなるどころか発狂しそうになるぐらい怖い。
奈良公園の鹿は『神鹿』の筈だ。いや、この鹿ちょっと神っぽいかも知れない。
でも、この鹿もの凄く厭だ…怖い!
なのに笑わされてしまう、この不条理は一体…何なのか。
怖さと笑いをギリギリまで攻めたこの作品。話はとても巧く纏められている。
只、この鹿の怖さが尋常じゃない。尋常じゃないのに、笑う。いや、笑われる。
しかも、鹿に。