僕らは世界を救う
田舎のたび猫
序幕
第0話
「やっとここまで来たんだ」
世界樹の少し手前の丘で僕らはキャンプを張っていた。
「もうすぐ…ですね」
「ああ」
後ろから僕の隣に並んできた修道士・アマリエはまっすぐに世界樹を見据える。僕と彼女の後ろにはこれまで旅を共にした仲間は思い思いに休憩を取っている。
「今ならまだ、引き返せるよリーエ」
「ありがと。それでもやるわ。私が…、私の意志で決めたことだから」
「そっか」
「…」
「僕は…、なら僕はリーエを最後まで守るよ。それが僕の意志だから」
「そっか…」
「…」
「…」
僕らはしばしそうしてその場で世界樹を眺めた後、キャンプへと戻り皆と最後の団らんを囲んだ。各々で笑い、ど付き合い、はたまた酒を酌み交わす。
丘の上から世界樹を眺めながらこの先のことへ思い馳せながら皆と興じた。
僕らは世界を救う 田舎のたび猫 @tasukw
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