第22話『メティアがまたやらかした件』
俺はウサギ形態の分身体に意識を移していた。
熊神獣の幼体『くまみん』の背にちょこんと乗っている。
そして帝国兵が攻めてくる村を救援するため急ぎ向かっていた。
「くまみん、よろしく頼む」
「くま~~」
なんとも愛らしい返事に緩みそうになる。
とはいえここは戦場の緊張感に満ちている。
俺は気を引き締めた。
《頼経、民の避難だけど八割完了だよ。あとはここと城下の民かな》
「えっ、避難早くない?」
《実は帝国艦隊の侵攻は前もって忖度スキルから聞いてたんだよね》
「聞いてないんですけど!?」
《前に里を襲った天秤騎士の捕虜がいたじゃん。それわざと逃がしたんだよ》
「それも聞いてないんですけど!?」
《でね、泳がせて帝国の艦隊を補足して情報を得るために忖度したみたいだね》
「ますます聞いてないんですけど!?」
さすが報告しないことで定評のある忖度スキルである。
聞いてないのオンパレードが出るくらいあいつはホウレンソウを無視するんだ。
しかも俺をさし置いてメティアにだけ報告とかどうなってるの。
あとであいつの中のカーストがどうなっているのか問いつめたい。
一応俺のスキルだよね。
《あと任されてた避難計画なんだけどさ、ごめんね♡》
「……そのごめんはどういう意味かな」
《事後承諾だけどやり過ぎちゃった♫》
おいぃーーーーっ、そういうの困るんですけど。
さすが自重しない事で定評のあるメティアである。
嫌な予感しかしない。
「お前何やったんだよ」
《まあまあ、すぐにわかるから。それよりも村に着くよ》
神獣であるくまみんのスペックはすさまじい。
幼体なのに車で高速道路に乗っているような臨場感と速度。
自動車ではあり得ない小回りと安定性。
生い茂る森の中を風のように突っ切っていく。
あっという間に森を抜けて目的の村に差し掛かる。
遠方を確認すると既に帝国兵たちが村の脆弱な堀と柵を越えようとしていた。
津軽藩の警備兵が槍を手に傷を負いながら必死に抵抗している。
それでも帝国軍の統率の不気味さと数に押されている。
「「「テレジア様のために」」」
「「「異教徒に死の救済を」」」
帝国兵は基本黒の軍服に軽装具を身につける。
武器は西洋剣、魔導銃、もしくは魔導弓が標準装備だ。
何より目を引くのが顔上半分を覆っている鉄仮面である。
表情も読みづらく、それ故に無機質にも感じる帝国兵の行軍が言いようのない圧迫感をうんでいる。
「民を逃がせ。なんとしても食い止めるのだ」
警備兵が応戦して倒すも帝国兵は至福の表情で事切れていく。
あるものは傷ついてもひるむことなく反撃してくる。
まるで死兵のごとく食らいついてくる。
「ひいぃっ、なんなんだこいつら。本当に生きてる人間なのかよ」
帝国兵の前線後方より火矢が射かけられ、村の建物が燃え広がっていく。
村の人々は帝国兵の姿に怯えた。
泣き叫び立ち尽くす女子供もいて避難が遅れている。
警備兵の防衛線を突破した帝国兵たちが逃げる人々に躊躇なく襲いかかる。
「邪悪の手先を殺し、俺は天国に行くんだーーっ」
――なんてことをいう始末だ。
民間人に嬉々として襲いかかる帝国兵がケダモノのように思えてならない。
逃げる人々の最後尾。
人々を逃がすよう誘導する知った顔が見えた。
小春ちゃんとその家族だ。
「みんな、すぐに津軽様の救援が来るわ。荷物は諦めてとにかく逃げて」
小春ちゃんたちは村の長の家系らしい。
それ故の責任感なのだろうが早く逃げて欲しい。
帝国兵たちがすぐに後ろに迫っていた。
「異教徒ども、我らが慈悲を受けよ」
「小春っ!!」
母が小春ちゃんをかばい帝国兵に背中から斬られたのを見る。
「おっかあ!!」
小春ちゃんの悲痛な悲鳴が聞こえた。
帝国兵はさらに嬉々として親子共々串刺しにせんと剣を振るおうとしている。
だめだ、間に合わない!!
「やめろおおおおーーーー」
俺は無意識に右手を前に突き出して十八番の魔技にすさまじい横回転を加えていく。
「【スライムの弾丸ライフル】ッ!!」
切り裂くようにうなりを上げてスライム弾を射出。
弾丸ナックルより飛距離、速度、安定性が段違いだ。
スライムの弾丸ライフルが帝国兵を後方に吹っ飛ばす。
即席にも関わらず新技が上手く決まった。
「小春ちゃん!!」
俺はようやく戦場にたどり着くとかばうようにあいだに立った。
すぐに人化し他の帝国兵をけん制する。
【スライムの弾丸ナックル】の連弾で弾幕を張り次々にノックアウトする。
「新田様、おっかあが、おっかあが……」
錯乱したような小春ちゃんをなだめつつ、俺はアイテムボックスからポーションを出して傷口に振りかける。
「小春ちゃん、応急処置はした。すぐに逃げて」
母親の傷口が塞がり、落ち着きを取り戻した小春ちゃん。
ひしっと俺にしがみつき、滂沱の涙を流す。
「新田様、ありがとう。ありがとうぅ、うわああぁぁん」
小春ちゃんの頭をなでながら俺はくまみんに指示を出す。
本当は寄り添って宥めてあげたいところだが状況がそれを許さない。
「くまみん、【神獣覚醒】だ。小春ちゃんの母親を頼む」
「くまっ」
契約者である俺のオーラを受けて、くまみんがユニークスキルを発動。
くまみんがおおきく咆哮し、帝国兵がひるむ。
くまみんはみるみる幼体から体長4メートル越えの巨体に成長する。
俺はひょいっと小春ちゃんとご両親をくまみんの背中に乗せた。
「小春ちゃん、お母さんはこのくまさんが運んでくれる。あとで救護部隊も来るからシャルにみせるといい。きっと治してくれる」
治療の腕は保証するよ。
だが治療薬の味の保証はしない。
良薬口に苦しだ。まあ、シャルのそれは度が過ぎる気もするが……。
「わかった。新田様」
小春ちゃんは素直に聞いてくれた。
これから帝国兵と戦う俺を心配しつつも、
「――ご武運を」
「ああ、任せておけ」
俺の身振りでくまみんは退いていく。
行ったか。
俺は戦えない民を狙う卑劣な行為に怒り心頭だった。
「お前ら……民を嬉々として手にかけてそんなにうれしいのか」
覇気を解放しぶつけると帝国兵たちの足が完全に止まった。
ニヤニヤしていた口元が凍り付く。
見えるだけで兵力は1000。
勝てないとはいわないがそれなりにオーラは消費しそうだ。
この先を考えるとオーラは温存しておきたい。
「わかっているのか。お前らのしていることは虐殺だ。どんなに言葉で飾り立てたところでお前たちがやっていることは最低だよ」
こいつらは叩き潰すときめた。
ほおっておいたらきっとこの先も非道は繰り返される。
ならばここで止める。
俺を警戒して迂闊に近づいてこない。
その代わり魔導銃をもつ部隊が隊列を組んで俺に狙いを定め、引き金に手をかけていく。
……そろそろかな。
互いにじっとにらみ合っていると横合いから突如、雪崩のように一丸となって突撃する塊があらわれた。
「オークライダー部隊推参。野郎ども。敵陣を食い破れっ」
「「「応っ」」」
雄々しく先陣を切るジュナさんの姿があった。
20騎のジェノサイドベアに乗ったオークの部隊が帝国軍を強襲したのだ。
20騎といえどジェノサイドベアは一頭でも軍が出動するほどの危険な魔物だ。
その勢いと戦闘能力はすさまじい。
俺の特大の覇気で注意を引いていたから奇襲攻撃が会心の効果を発揮する。
帝国兵の陣形を横から食い破るように突撃し分断していった。
オークライダーたちは巨大な刀や槍をジェノサイドベアの上から振り回し勇猛になぎ払う。
こうも乱戦になってしまっては同士討ちの可能性のある魔導銃部隊は無力化されたも同然だ。
計算通りだよ。
「銃を持っている奴を狙え」
「「「応っ」」」
オークライダー部隊はこの機を逃さない。
遠距離用兵装をもつ帝国兵を優先的に狙って倒していく。
ジュナさんの的確な指揮で効率よく敵の力をそいでいく。
明智隊との訓練で人間の戦術を学んだ成果が見て取れるな。
「ジュナさん、よく来てくれた」
「待たせたな、大将。雑魚はまかせな」
ジュナさんは村の惨状を目の当たりにして帝国兵が戦えない民を狙ったことに気がついた。
歯ぎしりして嫌悪感を隠さず言い放つ。
「この外道どもがっ、お前らまた民間人を狙ったのか!!」
刀の一振りで十人の兵を吹き飛ばし、なおも怒りは収まるところを知らない。
おそらくアイゼンブルグ滅亡の悲劇を思い出したのだろう。
帝国兵は教義のせいで死への恐怖が薄い。
「オークの娘。貴様が魔物の指揮官だな」
帝国兵でも位の高い大尉の階級章をつけた男が立ちはだかる。
あいつは強さそうだな。
オークライダー部隊だと被害が出来るかも。
俺が相手をするか。
部下にいいところを見せようと俺は張り切った。
なのにジュナさんが前に出る。
あれ?
そして、帝国軍の大尉はジュナに向けて炎の魔法を詠唱する。
「フン、野郎どもは下がってな。大将もな」
ジュナが部下たちを下げ、自らはジェノサイドベアを降りて前に立った。
えっと、俺の出番……。
帝国の大尉の詠唱が完了すると、火炎放射器のように勢いよく襲いかかってくる。
おいおい、火に飲まれちゃったけど大丈夫なのか。
「ふぁっはっは。どうだ。帝国の優れた魔導具より放たれる魔法の味は。熱いだろう。苦しいだろう。俺はこれで何百人と異教徒どもに慈悲を与えてきたのだ」
「フンッ」
気合い一喝。
ジュナさんに襲いかかった炎は火の粉をわずかに散らしてかき消える。
え、えええーーーーっ。
内心仰天する俺。
帝国軍の大尉も無傷のジュナさんをみてひるんでいる。
「なっ、なんだとっ、魔法が効いてない。そんな馬鹿なっ!」
「ぬるいねえ、あたいの怒りの熱はこんなもんじゃないよ」
ジュナのオーラ属性は奇しくも火属性。
彼女の纏う火のオーラはあれしきの炎では火傷すらあり得ない。
火のオーラが鎧のように形成されていき、肌の露出が多かったビキニアーマーが今は荘厳な白炎の騎士鎧のように見える。
「炎のオーラ鎧? なぜだ、たかが魔物風情にどうしてそれほど洗練されたオーラが出せる?」
注意深く観察してようやく帝国の大尉は気がついた。
ジュナの纏う武具が魔導具であったということに。
「まさか、魔物が魔導具を使う? ……ありえない。人間の魔導具は魔物には使えないはずだ」
確かに魔物が魔導具を使うと魔導回路にエラーが起こり起動しない。
故に魔物でも扱える魔導具を開発する必要があった。
その原因はとある悪意によるものだ。
昨今の一般的な魔導具の基本理論には魔物をはじく術式が巧妙に隠されている。これが魔物に魔導具が普及しなかった大きな要因だった。
俺のスキルAIが突き止めた。
だから魔物軍に新たな魔物専用術式を作った。
その術式に魔導具を作り変え支給したのだ。
魔物が魔導具を使えなかったハンディキャップはもう存在しない。むしろ、AIによって紡がれる魔物専用術式の方が洗練されている分強力だったりする。
この戦いからも魔物軍の力は予想以上に強化されていることが確認できた。
今後、魔物の戦の常識が変わると俺は確信する。
「帝国はいつもそうだ。女子供まで平気で殺しやがる。女神のためだといって罪の意識を持たず自己を正当化する。てめえらどれだけの無辜の血を流してきた」
殺した相手は罪の意識すらない。
これでは祖国の亡くなった人も救われない。
怒りと同時にジュナさんの悲しみも伝わってくるようだ。
それが俺の心にどうしようもなく響く。
ジュナさんが自分の背丈よりも大きな刀を振り上げるとオーラを練り上げる。
白い炎が激しく吹き荒れ属性刀へと変化させていく。
「し、白い炎?」
帝国の大尉は知らないのだろう。
炎は火力があがると赤じゃない。白に近づいていくんだ。
ジュナさんは巻き添えを避けるため部下を大きく下げると声を張り上げる。
「てめえらの命への冒涜、虫唾がはしるんだよ!!
――焼き尽くせっ、【破軍炎斬】」
ジュナさんの振り下ろしとともに魔技スキルが発動。
焼き付くような熱波とともに白き閃光が広がっていく。
それは大樹から枝を伸ばすように広がり、帝国軍の大尉ばかりか軍のほとんどを飲み込んで焼き尽くす。
後には赤く焼け焦げた大地と結晶化したガラス片がまばらに見られるのみ。
ヒェーー、強すぎなんですけど。
ジュナさんは刀を肩に担ぐとフンッ、とつまらなさそうに戦場を確認した。
残った帝国兵に組織だって抵抗する余力は見られない。
そう判断するやジュナは命じる。
「野郎ども、残党は任せる」
「「「応っ」」」
もはや逃げ腰の帝国兵にオークライダーたちがとどめの突撃をかけていく。
俺は冷や汗を流しながらジュナさんを見ていた。
だって今更ながら恐怖したのだ。
ビキニアーマーを送ったことを。
めっちゃ後悔した。
なんでまともな鎧を作らなかったよ、俺。
――自業自得だけどさ。
「いやあ、このアーマーすげえな」
「きょ、恐縮です」
それはもう低姿勢で対応する。
「最初これを渡されたときは露出が少なくてすぎて何かの間違いかと思ったぜ」
「はい、申し開きもありません」
ますます脂汗が珠となって幾重にもこぼれ落ちていく。
ああ、俺ぶち殺されるかも。
「でも使ってみると動きやすい。オーラを纏えば露出もなくなる。オーラの鎧部分は可動部を阻害しないから動きやすいしかっこいいな。性能もピカイチだ」
⦅エロの執念がきっと性能をバカみたいに引き上げたんだね⦆
メティアのとげのある意見いただきました。
はい、深く反省しております。
言い訳させてもらうと、毎日の激務と睡眠不足できっとおかしくなってたんだ。
「つまりだ、いい鎧をありがとうよ、大将」
⦅よかったね、エロ錬金術師さん⦆
俺はどうやら許されたらしい。
でも逆に今は感謝される方がつらい。
罵倒された方がましだ。
ああーーっ、純粋なジュナさんだから余計罪悪感がわいてきた。
「まあ、よくよく考えればアタイみたいにがさつなオークに欲情する男もいねえだろうさ。このままでも別にいいかな」
「いやいやいや」
えっ、何言ってるの。
俺は強く否定したい。
オーク族にもいくつか種類がいる。
イノシシを二足法形態にしただけの種族もいる。
だがジュナさんは肌が黄緑なだけで人間と変わらないようにみえる。
顔立ちはエルフさんとも張り合える美人さんだ。
そりゃあエルフよりも体つきが大きくてがっちりした傾向はあるけど許容範囲だろう。毛むくじゃらなわけでもなし。
だがこの世界、緑の肌とエルフよりも短く、太めの尖った耳は絶妙に人気がないらしい。
この世界の美的感覚には意義を申し立てたいところだ。
そのせいでジュナさんの自己評価が低く、がさつな女と自虐するのが見ていて悔しい。
見惚れるくらい肌も顔だちも綺麗なんだ。
均整のとれたしなやかな筋肉も美しい。
性格だって頼りがいのあるところとかいいじゃないか。
じつにもったいない。
……あれ、なんでジュナさん顔真っ赤になってるの?
《頼経、心の声が口に出てたよ》
「えっ、まじで」
もじもじと人差し指を付け合わせながらジュナさんはうつむき加減だ。
「あ、えっと。大将って女の趣味変わってるのな。アタイみたいな女がいいだなんて」
「あーーえっと」
《……なんなのこのラブコメ空間は、死ねばいいのに》
メティアがイライラした声で何か言ってるが俺ははずい台詞を連発した事で頭が真っ白だ。どうしたらいいかわからない。
《いや、頼経って普段から結構くさい台詞とかいってるよ》
マジですか!?
今日のメティアは言葉のとげが鋭い。
俺のメンタルもう瀕死状態だよ。
「帝国軍の殲滅を確認。付近に敵兵認められず」
俺とジュナさんにオークライダー部隊から報告があると弛緩した空気もスッと切り替えた。
「よし、ならば作戦を続行。帝国軍地上部隊本隊の遅延妨害作戦に戻るぞ」
勇ましくジュナさんはジェノサイドベアに騎乗すると、
「あの、大将行ってきましゅ」
あっ、噛んだ。でも指摘しないのが優しさだろう。
「ああ、行ってらっしゃい。ちゃん無事帰ってこい」
俺は笑顔で手を振って送り出してあげる。
なのに、
「ひゃあああーーーー」
なぜか可愛い悲鳴を上げてジュナさんは乗騎を促し走って去って行った。
「どうしたんだ、ジュナさんは?」
《はあ、これだから朴念仁は》
「メティア、意味がわからないんだが?」
《まあ、この件はあとで美咲に叱ってもらうとして》
「――えっ?」
なんか不穏な事を口走るメティア。
だがそれすら吹き飛んでしまうような衝撃が待っていた。
《そんなことより着いたみたいだね》
「なにが着いたって…………」
立体映像のメティアが俺に指さす先。
そこには巨大な空飛ぶ構造物が存在した。
「なっ、なんじゃそりゃあああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
空には地球のアニメなどでよくみた人工衛星のステーションのような巨大な建造物がある。時折、光学迷彩が入っているのか空と同化して見える。
さらに目をこらせばそれはスライムで構成されていて……。
空から伸びてくる巨大なスライムの触手が地面に降りると先の入り口から衛生兵部隊を率いるシャルたちウサギ獣人が現れ人々を招き保護していく。
保護された村の人々はものすごい勢いで吸引されていくように空の構造物へと昇っていく。
ついでに村の建物とか畑とかも吸い上げられていってる。
「一千億以上のユニオンスライム合体と私の演算処理に統率。そして、スラユルちゃんが帝国の鉱山に忍び込んでこっそりぶんどった鋼材類と遺跡の技術、拿捕したエーテライトの技術を組み込んで作っちゃった、
――スライム製スぺー○コロニー」
もう一度言おう。
「なっ、なんじゃそりゃあああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
メティア、事後承諾にしたってこれはひどすぎないだろうか。
あえて言おう。
「頼むから自重してくれーーっ!!」
そんな絶叫する俺に、
《めんごめんご、今後は前向きに検討するから許してね》
軽い調子でそんなことをいうメティアに俺は思ったね。
こいつ絶対またやらかす気だと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます