第3話:Clash③

 今日は実技の授業でゾンビに噛まれた人間を

治療する授業だ。この授業を完璧に出来れば、

4年生に飛び級出来るし、卒業したら大学院に

行かずに技術的に申し分ないとして病院に勤められる。


「やっぱり…やっぱりヒロトだ!」


後ろから聞き覚えのある声に名前を呼ばれて振り返ると…


「サキ…なんでここに…?」

「なんでかって言うとね〜…笑」


サキ曰く、ゾンビ絡みの実技は危険なため、護衛任務の実技も兼ねて戦士学科の生徒が来ているらしい。


「確かにゴツい人がいっぱい居るなぁ…」

「まぁ、私たちがいるから安心してやりな笑」

「本当にサキは変わらないな…笑」


サキはいつも明るい。しんどい時もずっと笑ってる。サキみたいな人間はそうそう居ない。


「ヒロト今日は頑張ってね!」

「あぁ…ありがとう…笑」


数秒の沈黙が流れる。もう会話は終わっているのにサキが何か言いたい表情をしているのが分かる。


「やっば!時間じゃん!サキまたな!」

「あ、うん…」


俺はサキと別れて実験室に向かった。


「やっぱ…私のことまだ許せないのかなぁ…」

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Death or Glory @johnny773

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